同音で意味の異なる漢字まとめ3

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過去からの記事の抜粋になりますが、同音で意味の異なる漢字をまとめてみました。

 

■同音で意味の異なる漢字

「食う」、「喰う」は、どちらも同じで食べ物を食べるという意味ですが、「喰う」は「パンチを喰らう」など攻撃を受けるという意味で使われることが多いかもしれません。

「飲む」、「呑む」の違いは、「飲む」の方は、基本的に飲み物を飲む時に使いますが、「呑む」は大きな口を開けて飲んだり食べたりする時に使います。酒の場合は、「酒を呑む」を使う場合が多いでしょう。
また、「要求を呑む」など、飲み物以外は「呑む」を使いますが、「飲む」を使っても良いようです。

「貼る」、「張る」の違いは、「貼る」はシールやテープなど何かを付ける時に使い、「張る」はそれ以外の「胸を張る」や「氷が張る」「値が張る」などに使います。

「飛ぶ」、「跳ぶ」、「翔ぶ」の違いは、「飛ぶ」は空を飛ぶ時に使い、英語ではflyになります。「跳ぶ」は地面を蹴って高く上がる時に使い、英語ではjumpになります。「翔ぶ」はあまり使いませんが、翼を広げて空高く翔ぶ時に使う場合があります。

「重体」、「重態」の違いは、「重体」は事故などで命に関わるほどの怪我をした状態で、「重態」は病気で命に関わるほど重い状態という意味です。

「重傷」、「重症」の違いは、「重傷」が骨折など重い怪我をしたものの、命には別状がない状態で、「重症」は病気が重いものの、即座には命に別状がない状態です。

「斬る」、「伐る」、「切る」の違いは、「斬る」が人を刀などで斬りつける時に使い、「伐る」は木を伐る時に使います。「切る」はそれ以外を切る時に使います。

「対象」、「対照」、「対称」の違いは、「対象」は狙いを定めたもので、英語ではtargetになります。「対照」は「対照的」など比較して違いがはっきりしている状態です。「対称」は「左右対称」など、形や配列が全く同じという意味です。

「靴」、「沓」、「履」は、いずれも履物を意味しますが、「靴」が一般的に使われる漢字で、「沓」は主に革製の履物に使い、「履」は装束の履物に使う場合があるそうです。

「異義」、「異議」、「意義」の違いは、「異義」は異なる意味を表し、「異議」は異なる意見や反対意見を表し、「意義」は「意味」と同義語ということです。

「競争」、「競走」の違いは、「競争」がある分野で他人と争うということに対し、「競走」は100m走など、足の速さを争うことです。

「分かる」、「解る」、「判る」は、理解した時にいずれを使っても良いようですが、「分かる」は相手の話を理解した時や命令などを承知した時、「解る」は仕組みや解き方などを理解した時、「判る」は真実などが判明した時に使うと良いかもしれません。

「自愛」、「慈愛」の違いは、「自愛」は自分を大切にすることに使い、「ご自愛ください」はこちらを使います。「慈愛」は人や物を我が子のように慈しむ気持ちのことです。

「目」、「眼」はどちらも物を見る目を意味しますが、「眼」は眼球を表す言葉です。メガネを「眼鏡」と書くのは、眼球の機能を矯正するからということです。「目」の方は、人間の目だけでなく、台風の目や碁盤の目などにも使います。

「当てる」、「充てる」、「宛てる」は、基本的にはどれも同じ意味のようですが、「当てる」は物に触れさせたり、命中させたりする時に使い、「充てる」は費用や時間などを振り分ける時に使い、「宛てる」は届け先の名前などに使うと良いかと思います。

「現れる」、「表れる」の違いは、「現れる」が隠れていた物が姿を現す時に使い、「表れる」は表に見えるようにはっきりと表れる時に使います。

「使う」、「遣う」は、基本的に同じ使い方で良いようですが、「使う」は物を役立てる時などに使い、「遣う」は気を遣ったり、人を派遣するときなどに使い分けわれることが多いです。

「見る」、「観る」、「診る」、「視る」、「看る」の違いは、「見る」は目でものを見る時に使い、「観る」は動画などをじっくり観る時に使い、「診る」は人の健康状態を診察する時に使います。「視る」は調査や視察などをする時に使い、「看る」は病人を世話する時になどに使います。

「聞く」、「聴く」、「訊く」の違いは、「聞く」は耳で音を聞く時に使い、「聴く」は音楽などをじっくり聴く時に使い、「訊く」は人にものを尋ねる時に使います。

「匂い」、「臭い」の違いは、「匂い」は良い香りが鼻で匂う時に使い、「臭い」は悪い臭いを嗅いだ時に使います。

「お得」、「お徳」はどちらも利益があるという意味ですが、「お得」だと会社が得をすると思われてしまうので、お客様に利益があるという意味で「お徳」という言葉を使い始めたようです。

「特徴」、「特長」の違いは、「特徴」は物の目立った機能などを意味しており、「特長」は物の長所を意味します。

「寂しい」、「淋しい」の違いは、「寂しい」は人がいなくて寂しい時に使い、「淋しい」は気持ちが淋しい時に使います。

「遅れる」、「後れる」の違いは、「遅れる」は時間が間に合わない時に使い、「後れる」は順位が後れたり、時代に取り残された時などに使います。

「名字」、「苗字」は、どちらも「姓」を意味しますが、「名字」の方は地名などに由来した家族名で、「苗字」の方は血統や血族に由来した家族名だったようです。現在では特に区別されていませんが、迷ったら一般的な「名字」の方を使えば良いかと思います。

「辞典」、「事典」、「字典」の違いは、「辞典」は言葉の意味を説明する本で、「事典」はさまざまな事柄を説明する本で、「字典」は漢字を説明する本です。

「起つ」、「発つ」、「立つ」の違いは、「起つ」は会社などを起ち上げる時に使い、「発つ」は出発する時に使い、「立つ」は身を起こしたり、決起する時などに使います。

「龍」、「竜」は、どちらも空想の生き物のドラゴンを意味しますが、「龍」は中国の蛇に近い姿の龍の方に使い、「竜」は西洋の翼の生えた竜の方に使われることが多いかと思います。

「褒める」、「誉める」、「賞める」、「讃める」は、基本的に同じ意味のようですが、「褒める」は容姿や優れた部分を褒める時、「誉める」は名声などを誉める時、「賞める」は功績に対して賞める時、「讃める」はその人の行為を讃える時、というように使い分けると良いかもしれません。

「男」、「漢」は、どちらも性別的に「男」を意味します。「好漢」、「大食漢」のような言葉もありますので、より男らしい人に「漢」が使われることが多いようです。

「舐める」、「嘗める」も、どらちも同じ意味ですが、「舐める」は舌で物を舐める時に使い、「嘗める」は「賞を総嘗めする」などで使うと良いかもしれません。見下すという意味の「なめる」は、「無礼」を「なめ」と読んでいるところから来ているので、「なめる」とひらがなで書くのが正しいようです。

「許す」、「赦す」の違いは、「許す」は何かを許可する時に使い、「赦す」は過ちをや間違いを赦す時に使います。

「特」、「得」、「徳」、「篤」の違いは、「特」は特別という意味で、「得」は利益がある、「徳」は人徳がある、「篤」は十分注意してという意味があります。「篤とご覧あれ」のように使います。

「持つ」、「保つ」の違いは、「持つ」手に物を持つ時に使い、「保つ」は物の状態を維持できる時に使います。

「悲しい」、「哀しい」の違いは、「悲しい」は心が痛い時や切ない時に使います。「哀しい」も同様ですが、より悲痛な時に使われます。

「押し」、「推し」はどちらもお勧めするという意味になりますが、「押し」は物を押す意味の方が強いので、「推し」を使う方が良いとは思います。「イチオシ」も「一押し」と書くと、もう少しで完了するという意味の「もうひと押し」の方に勘違いされる場合もありますので、「一推し」の方が良いかもしれません。

「締める」、「絞める」、「占める」の違いは、「締める」はネジを絞めるなど、物を固定する時に使い、「絞める」はネクタイや首などを絞める時に使い、「占める」は占拠したり、埋め尽くしたりすることに使います。

「若干」、「弱冠」の違いは、「若干」は物が少ない時に使い、「弱冠」は20歳前後でまだ若いという意味で使います。

「予言」、「預言」の違いは、「予言」は未来を予知した言葉のことで、「預言」は神から託された言葉のことです。

「整える」、「調える」の違いは、「整える」は乱れたものを整理する時に使い、「調える」は必要なものを揃える時に使います。

「測る」、「図る」、「計る」、「量る」、「謀る」の違いは、「測る」は長さを測る時に使い、「図る」は計画を実行しようとする時に使い、「計る」は時間などを計る時に使い、「量る」は重さを量る時に使い、「謀る」は誰かを陥れる時に使います。

「油」、「脂」の違いは、「油」が植物性の油で、「脂」が動物性の脂のことです。「油」の方はサラダ油やオリーブ油などがあり、「脂」は牛脂や豚脂などがあります。

「食料」、「食糧」の違いは、どちらも食べ物のことですが、「食料」は食べ物全般を意味し、「食糧」は主に米や麦などの主食を意味します。

「舟」、「船」の違いは、「舟」は手で漕ぐような小型の舟のことで、「船」は風や電動を動力とする大型の船を意味します。

「道」、「路」、「途」、「径」の違いは、「道」は人や車が行き来する道のことで、「路」は道の形状のことや、広い道を指す場合に使います。「途」は途中の過程や、手段を表す時に使います。「径」は小さい道を意味します。

「混ざる」、「交ざる」の違いは、どちらも複数のものを合わせる時に使いますが、「混ざる」は液体同士など混ぜた後に、元のものが判別できない時に使います。「交ざる」の方は、固体同士など交ぜた後に、元のものが判別できる場合に使います。

「個体」、「固体」の違いは、「個体」は個々の物体を意味し、「固体」は液体、気体に対して固形の物質を意味します。

「獲物」、「得物」の違いは、「獲物」は狩りなどで獲得した動物などを意味し、「得物」は得意とする武器を意味します。

「慈愛」、「自愛」の違いは、「慈愛」は他人に対して慈しむ心を意味し、「自愛」は自分を大切にすることを意味します。相手の健康を思いやる言葉として、「どうかご自愛ください」と書く場合は、「自愛」の方を使います。

「伸びる」、「延びる」の違いは、「伸びる」は物体が長く伸びる時に使い、「延びる」は作業などに時間がかかって時間が延びる時に使います。

「望む」、「臨む」の違いは、「望む」がその人の欲望や願いを意味し、「臨む」は目の前にすることを意味したり、試合に臨むなどその状況に当たるなどの意味になります。

「歌う」、「唄う」、「詠う」、「謳う」、「謡う」、「唱う」の違いは、「歌う」は歌を声に出して歌う時に使い、「唄う」は日本の伝統的な長唄や小唄を唄う時に使う場合が多いです。「詠う」は感情を持って詩を詠ったり、感動を込めて言葉を述べる場合に使います。「謳う」はあることを盛んに言い立てるという意味で、商品広告で謳っているのように使います。「謡う」は謡曲などを謡う時に使われ、「唱う」は詩などを声を出して読む時に使います。

「真」、「誠」の違いは、「真」は真実を意味し、「誠」は誠意を意味します。

「荒い」、「粗い」の違いは、「荒い」は動きが激しい時に使い、「粗い」は細かくなく、おおざっぱという意味になります。

「則る」、「法る」は、どちらも同じ意味で、法律に則るなど規則に従う場合に使います。

「恨む」、「怨む」、「憾む」の違いは、「恨む」と「怨む」は誰かを憎む時に使いますが、「怨む」の方がより思いが強い場合に使います。「憾む」は自分に対して残念に思う場合に使います。
 



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