頭が良すぎることのデメリット

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これまで、このサイトでは頭が良いことのメリットを紹介したり、脳を鍛えることを勧めてきましたが、頭が良すぎることによるデメリットというものもあります。
「今さら何を・・・」
と怒られてしまいそうですが、一応そういったことを知っておくのも良いと思いますので、ご紹介させていただければと思います。

 

■展開が読めてしまう

頭の良い人は、ドラマや映画などのストーリーのその後の展開が読めてしまい、楽しめなくなってしまうことがあります。

経験上、
「こういう結末になるんだろうな・・」
と予測できることはもちろんですが、もっと頭の良い人は、ストーリーを作った人や脚本家などの考えまでも読めてしまい、
「僕が話を作るなら、こういう展開にするから、きっとそうなるだろう」
というところまで考えてしまい、その通りになってしまうと、何となく観ている人よりも楽しめなくなってしまいます。
もしくは、自分の考えたストーリー展開よりもつまらないものであれば、なおさらガッカリしてしまうでしょう。

クイズ番組などでも、知識があれば正解するのはもちろんなのですが、頭の良い人はクイズを作っている側の考えも読んでしまい、
「この解答たと普通すぎるから、裏をかいてこっちが正解だろう」
ということまで分かってしまうのです。

テレビ放送で、録画のバレーボールの試合を観る時など、放送のカットのされ方で、序盤の方で勝ったか負けたかが分かってしまう場合もあります。

頭が良すぎると、色々なことを先読みしてしまいます。
先読みしようと思っていないくとも、頭が良いがために分かってしまうことがあるのです。

脳は鍛えた方が良いのですが、あまり頭が良すぎるのも考えものかもしれません。

 

■妬まれる

得てして、頭の良い人は妬まれるものです。
優れた知能を持っている人は、持っていない人に尊敬されることもあれば、妬まれることもあります。

頭が良すぎて不運に遭った人がいます。
鎌倉幕府が開かれる直前の話ですが、源頼朝の弟、源義経はとても頭が良い人でした。
源義経は平家を倒すために、兄に変わって軍勢を率いて戦うのですが、兄の頼朝は軍師として、梶原景時というものを義経につけます。

梶原景時は何度も策を提案しますが、義経はことごとく却下して自分の戦術で戦い、ことごとく勝利を収めるのです。
恥をかかされた梶原景時は、義経を妬み、平家滅亡後、源頼朝に義経は謀反の疑いがあると吹き込みます。

それを信じた頼朝は、弟義経を敵視し、追うことになるのです。
兄と戦うことを嫌った義経は、奥州まで逃げて最後には自害することになるのですが、頭が良すぎた結果の不運と言えるでしょう。

子どもの頃、学校の成績などが良い人も妬まれやすいと言えるでしょう。

戦国時代の織田信長などは、自分の頭の良さを隠すために、うつけ者のフリをしたとも言われています。
まぁ、そこまでしなくてはならないわけではありませんが、頭が良い人は、他人に妬まれないように注意する必要があるかと思います。

 

■恨まれやすい

妬みも度を超えると恨みになります。

頭の悪い人にバカにされても、冗談として受け止められるか、相手の実力が知れているので、あまり腹は立たない場合が多いでしょう。
しかし、同じバカにされるのであっても、頭が良い人が他人をバカにすると、真実味が増しますので、嫌味が強くなるものです。
そういったことが積み重なると、頭の良い人は恨まれて、孤立してしまうかもしれません。

ただ、頭が良い人ほど、他人の気持ちを察することができますので、本当に頭の良い人は恨まれたりはしないはずです。
自分が頭が良いと思っている人は、自分を客観的に見てみたり、他人から恨まれたりしていないかを考えてみましょう。

また、周囲の人や他人を思いやり、相手の立場に立って、どのような言葉がその人を傷つけるかや、どのような言動が相手を喜ばせるかを考えて話すようにしましょう。

 

■隠している部分まで見えてしまう

頭の良い人は、人の隠し事を見抜いてしまったり、人の裏の部分まで分かってしまうことがあります。
様々な業界の裏の部分も見えたりしてしまいますので、嫌な気分になったりするものです。

特に政治の世界では、国民の知らないような裏での取引や、隠蔽などが横行しているのですが、頭の良い人はニュースなどで氷山の一角を見ただけで、見えない氷山の部分の大きさなども分かってしまうのです。

また、人が見せたくない事や知られたくないような秘密があるのに、言動からそれが何かが分かってしまうこともあります。
それを知ることが良いことであれば、問題はありませんが、知ったところで嫌な気分になるだけのこともあります。

こういったことは、知らない方が幸せなのかもしれません。
頭が良い人はこういった苦悩もあるのですが、仮に隠された部分を知ったとしても、知らないことにしたり、適切な対処をするのが良いと思います。

 
本当に頭の良い人は、決してそれをひけらかすことなく、人のために尽くして、知恵を絞って色々な人を助けるものです。
頭が良すぎるて困ることもありますが、基本的には頭が悪いよりは頭が良い方がメリットが多いので、鍛錬をするなとは決して言いません。
むしろ、頭が良い人は良い人なりの苦悩をして、その頭の良さを世の中に役立ててほしいと思います。

 



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15 件のコメント 頭が良すぎることのデメリット

  1. 匿名 より:

    他人にあきれてしまう。
    どうして他人には自分と同じことができないのだろうかと疑問に思う。
    他人には努力が足りないのだと思う。
    結果的に、人に価値を感じられなくなってしまう。自分が理解者のいない世界で生きているような気がして苦しい。
    できるなら、自分より優れた人と関わりたい。そういう人が見つかれば、もっと楽に生きていくことができるのに。

    というふうに、私の友人は言っていました。「天才は幸運にも人類に幸福をもたらすが、本人とその周囲の者は不運にも不幸である」という言葉を、初めて痛感した時でした。
    私の友人はこれから大きく社会に貢献していくでしょうが、それによって社会から彼が得られるものというのは、決して彼が社会に与えたものと同等の価値のあるものではなく、ましてや幸福などとは疎遠なものであり、それでも彼は人を憎まず社会のために尽くしていくと決めたのですから、ああ、本物の天才なのだなあと思いました。

  2. ココウノキツネ より:

    小学校4年生くらいから、この問題に悩んでいます。中学に行けば、高校に行けば、社会に出れば、いつか同等レベルの小さな集団に属する事が出来るのではないかと期待して、既に50歳近くなってきました。最近ではあきらめています。数は少ないですがプライベートでは理解しあえるマブダチもいます。理解力は足りませんが、嫁もいるし、かわいい子供もいます。
    問題は職場です。IT系企業に勤めていますが、この年になると会社から成果を求められ、人材を育成し、利益を追求しなければなりません。普段は時間に余裕が有るため、指導者・管理職として部下や周りの人間と同調してあげる事が出来るのですが、案件が厳しい条件の時は無理です。いつでも、「自分に取っては何とかなる=他の人から見れば物理的に不可能」だからです。50年近い人生の経験から「少しの差」なら埋めるテクニックも有りますが、差が大きすぎるとお手上げです。疲れました。

  3. 匿名 より:

    俺頭良すぎて人生がつらいんですけど
    周りがバカばっかなんで みんな俺を化け物呼ばわりして噂広められて困ってるんですけど
    魔女狩りと一緒ですわ
    あいつは俺たちとは違う的な愚かなひがみってすぐわかるんだけど
    努力もしてねえカスが苦労し尽くして突出しているのに褒めないで妬んで端においやろうとする思考どうかと思うんですが
    こんなんじゃ日本終わりですよ
    てかその右へ倣え的な軽薄な思考実に愚かで惨めだと思いませんか?
    俺はむしろ右へ倣えと言われりゃ左にまっすぐ直進するタイプだけどな
    おかげさまで頭がよくなった
    バカしか残らなくなるから
    マジイラつくんですが

    • Gugu より:

      本当に賢けりゃ自分を幸せにでも何でもする方法を考えろや でく
      50までちんたらと自分の居場所探すくれえならそのくらいやれや
      ばっかじゃあねえの

  4. 管理人 より:

    コメントいただきまして、ありがとうございます。

    ただ、他の記事にも書いておりますが、頭の良い人ほど、自分が頭が良いとは言わないものです。
    頭が良い人ほど、世の中に自分よりももっと頭の良い人がたくさんいることを知っているからです。

    おっしゃる通り、周囲の人間に頭が良い人がいないのは恐らく確かなのでしょう。
    それどころか、周囲の人の頭が悪くて困るという状況も理解できます。

    ただ、「バカとハサミは使いよう」という言葉もある通り、本当にあなたが頭が良いとおっしゃるなら、頭の悪いという人をうまく活かせる方法を導き出してみましょう。

  5. ちゅちゅたん より:

    たまたまある事で悩み、このサイトを発見させて頂きました。
    なので、他の記事は拝見させて頂いておりません。

    管理主さんが仰いますように、「バカとハサミは使いよう」とはあるベクトルにおいては、その通りかと思います。

    ただ、またあるベクトルにおいては、自分自身がハサミと感じることもあります。

    他者の為に、自己が能率的だと思うプランを提供又は、実施した際、表面論(資本論や社会論等)では、一見したところ、良い方向に向かっているように、見える際も、常に悩むものです。
    それは、また違った側面があるのも事実だからです。

    社会が安定するためには、価値論は大切な概念であり、人間の行動パターンを鑑みた際に、ある一定の主義は必要だとは思います。

    恐らく、確率論的に述べた際に、一般的な概念において、表面的に、余裕がある人、有能だと認識されている人などは、何事においても、根拠を求める方が多いとは思います。

    ですが、根拠を掘り下げた際、柔軟性がある方は、素直に「根拠は無い」という結論に至るかと思います。
    要するに、自己の、机上論の論理を否定せざるを得ない結果になるのかと。

    何を定義として「頭が良すぎる」と位置付けるにもよりますが、あるベクトルでの「頭が良すぎる」事に対して悩んでいる方は、自己満ではなく、自分を位置付ける定義ないしは、概念すらも無いのかとは思います。

    故に、有能、無能の概念も存在しなければ、メリット、デメリットの概念も、実際には、存在しないのかもしれませんね。

  6. かにかま より:

    大変共感できる部分の多い記事でした。

    幼少から周囲とのズレを感じ、成人になって少し経った昨今、自分はただ、頭が良いだけらしいということに気付きました。

    しかし、頭が良いということはあまり自分を幸せにはしてくれないようです。

    周りが見えて、色々なことを考えられることは、幸せだと感じる、達成感を感じる噂の容量を急激に拡げ続けているように思います。

    普通の人が自分の仕事を達成した時に得られる幸せの感情量が、プロジェクト全体の成功や、会社全体のビジネスや財務が美しく回る様を見なければ得られなくなるように。

    どれだけ器が大きくなっても、感情の最大値は変わらず、他の人と同じだけの喜びを得るために何倍ものことをしなくてはなりません。

    私のできることは、私にしかできないこととして、もしかしたら社会をより良くするために、少しだけ役に立つかもしれません。自惚れかもしれませんが、実際、既に身の回りにその兆候もあります。

    しかし、私はそれで本当に幸せになれるのでしょうか。多少できることがあろうと、私はただの一人の人間です。

    誰かに分かってもらえる日がくるのでしょうか。人としての純粋な私を。

    周りから求められる役割は常に頭の良い自分です。本当に世界に貢献をしていくにはこの頭の良さを活かして、更に磨いて、人生をかけて行くしかないのでしょう。

    私は自分のこの才を更に伸ばして良いのでしょうか。

    世界のため、社会のためにはそれが良かろうと思いますが、私にとっては本当にそれが良い道と言えるでしょうか。

    これ以上、周りとの齟齬が大きくなることに私は耐えられるでしょうか。今ですら、それを感じずに、苦しまずにいる日は殆どないのに。

    匿名ということで、少し心中を吐露させて頂きました。文字にするだけでも、心は幾分軽くなるものですね。

    管理人様は、頭が良い人は頭が良いことを表に出さないと仰られていますが、私は少し異なる意見です。

    周りに、私に対して感じるズレや君の悪さを、少しでも腹落ちしてもらうための理由として、頭が良いというレッテルに大変助けられています。

    加えて、私が頭が良いということが周知であることで、私に、私にしかできない仕事が回り、であるからこそ私は自分の存在価値を実感できています。

    社会への貢献、アイデンティティの源として、周囲との円滑なコミュニケーションのために、私は頭が良い人というレッテルに、日々頼っているような気がします。

  7. 管理人 より:

    かにかま様。
    コメントいただきまして、ありがとうございます。

    私は恐らくあなたよりも頭は良くないので、本当の気持ちは分かりませんが、あなた自身がそれを活かしたくなければ、無理に活かさなくても良いのではないでしょうか?

    私もこのサイトで、何かお役に立てればと思い、得た経験や考えなどを書き続けておりますが、ただの自己満足に過ぎません。

    頭が良いからと言って、無理に社会に貢献する必要はないと思います。
    自分がそうするのが嫌なら、自分の好きなことだけをして生きていきましょう。

    人と考えの違いで合わないということであれば、考えを合わせることに頭の良さを使っていただければと思います。
    ただ、それもつらければ、人との交流をなるべく少なくする方法もあります。

    ここの記事でも書いておりますように、頭の良い人は、人に妬まれたり恨まれたりして、孤独になりやすいものです。
    どうすれば自分が幸せに過ごしていけるかに、頭の良さを活かして考えていただければと思います。

  8. 太陽 より:

    どこかで同じ事を考えている人がいると思うと気持ちが楽になりました。

    ありがとうございました。

  9. さえき より:

    とても興味深い文章でした。
    私も頭の良い類いの人間ではありますが、人との会話のペースや話しの先が早々に分かってしまい、どうしても相手に合わせられない。自分の思考を相手に話しても、それ以上進めると分からなくなってしまう、等、日々孤独や違和感を感じる事は多々あります。
    また、本来、人間は感性や感情、本能で行動を発する事が無意識下において多くあると思いますが、おそらく私はその感性や感情、本能部分の数パーセント分を思考や理論に依存している、と感じる事が良くあります。
    物事に対する感想や捉え方が大勢とことごとく違っているのは、それに起因する物ではないかと感じております。

    この記事の筆者さんの考え方は、上記のような事柄があり、その上で、頭が良いのだから他の人に考えや価値観を合わせるという点でも強調力に長けている。との内容と私は捉えました。
    確かにおっしゃる通りであり、とても興味深く読ませていただきました。
    ただ、私にとって、他人の感情や本能部分についてもって、これを思考回路で捉える必要があります。(思考回路で紐解く部分が多いため感情や本能での捉え方を時に分からなくなる事が多いです。)
    人の気持ちを察する事には長けているつもりでは居ますが、人の本能部分や邪気を悟る事が容易なため、葛藤を抱き、相手への理解や敬意がどうしても散漫になってしまう悩みは毅然として残る事が多いです。
    何を語るでもない。ただ、徒然と殴り書きしてしまいました。
    長文失礼しました。

  10. 匿名 より:

    だからといって何か変わる?と思った。
    仕方ないやん。デメリットはつきものやん。

  11. 匿名 より:

    頭のいい人が普通に生きても幸福になれないことに気づいたのは随分昔です。
    自分のとった行動は簡単に言えば自分の頭を悪くして他人と同レベルになるということでしたね笑
    しかもこれを小学5年生から中学3年生まで続けたというのが自分から見ても頭がおかしい。
    成果で有効というレベルのものはなかったのでみなさんはやる必要ないです。
    関係ないけど中学の時に1人だけ自分と同じかそれ以上の頭の人に会ったけどそういう出会いは”本当に貴重”です。
    まあ世の中には何人もいますが一般家庭だと若いうちは好きに生きられないですからね。若いうちからの出会いはほんと貴重。

    頭のいい人は大概のことはできてしまいますが”雑事はすべて排除”しましょう。いろいろ分かるが故に気苦労で疲れます。最速で自分のなし得るレベルのところへ突き進んでしまうのが一番の幸せへの近道だと思います。

    ※他人と比較して明らかに体が弱い人へ
    頭の良さを隠すまたはすべてに対処する体力、時間が足りません。
    頭の回転や理性の違いから愛想良くしても本当の愛されキャラにはなれません。
    見た目が相当良く周りからチヤホヤされるのが苦でない限り”世間に貢献することは辞めましょう”。
    “自分の幸福、生きる環境作りが最優先”です。

    みなさんに幸運を

  12. 匿名 より:

    優れた道具たちの愚痴にしか聞こえない

    秀出た能力を褒めてもらえないことを嘆いているか仕える人を間違えてるか
    なんにせよ支配される側に自分が居るんだってことを認識したほうがいい
    ラリパッパな馬鹿に使われる万能鋏としてその能力を発揮して一生終えるの?

    雁首並べた無能者の中で君が一生懸命目を凝らしても頭の良い人は見つからないよ 
    馬鹿と違って表には出ない。で、君たちの事を「こういう人達って結構
    劣等感強くてMCしやすいから使い勝手いいんだよね、うましかさん」って思ってる

    wちなみに俺は君たちの言う馬鹿だから今読んだ事は全て笑い飛ばせばいいw

  13. 管理人 より:

    コメントいただきまして、ありがとうございます。
    もし、ご不快に思いをさせてしまったなら、申し訳ありません。

    ただ、この記事は、私が頭が良いとは書いておりません。
    「著者について」などもご覧いただければ分かるかと思いますが、私は頭が良い人が好きで、本などをたくさん読んで、頭が良い人がどう思っているかなどを知っているだけです。

    私もまだまだ未熟と思っており、勉強を続けて頭が良い人になりたいと努力をしております。

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