苦手克服法
人には何かしら苦手なものがあるものです。
苦手なものをどうやったら克服できるか、それぞれのケースで考えてみたいと思います。
■昆虫
私は子どもの頃に、気づかずに蜂の巣に近づいてしまい、3ヶ所を同時に刺されて以来、蜂が苦手ではありました。
ただ、今では蜂蜜が身体に良いというのもあり、蜂のことを知ることで、恐怖心はなくなりました。
他にもゴキブリや蜘蛛が嫌いという方も多いと思います。
こういったものを克服する方法はあるのでしょうか?
あるテレビ番組の情報ですが、子どもが嫌いな昆虫に遭遇した時、その虫に名前を付けてあげると苦手意識がなくなるというものがありました。
虫に名前を付けて、その虫が子どもと遊びたがっているとか、餌をほしがっているなどと親が言ってあげると、虫に対する苦手意識がなくなったという実験結果もあるようです。
大人になっても、ゴキブリや蜘蛛は嫌なものですが、こういった虫のことは、無下に嫌がるのではなく、昆虫の生態などを知っておきましょう。
例えば、ゴキブリは人間には全く害のない昆虫です。
ゴキブリが嫌われるのは、生ゴミなど汚いものに集る習性があり、見た目も気持ち悪いということから、見つけ次第、駆除されてしまっています。
裏を返せば、ゴキブリが出るということは、それだけキッチンなどの汚れが酷くなっているということです。
ゴキブリを恨むより、特にキッチン周りなどを掃除するようにしましょう。
レストランなどでゴキブリが出るということもよくあると思いますが、そういったお店の厨房は、日頃の清掃が行き届いていないということになるので、客側からは避けられてしまうことになります。
レストラン側としては、ゴキブリが出ないように、厨房を清潔に保つ必要があります。
ゴキブリが出るということは、掃除が足りないというサインでもありますので、ゴキブリを忌み嫌うよりも、掃除をしようと思うようにしましょう。
侵入してきたゴキブリについては、ゴキブリに罪はないのですが、そのまま家にいられても困るので、駆除するのはやむを得ないでしょう。
蜘蛛についても、見た目は気持ち悪いですが、人体には無害です。
無害どころか、蜘蛛は益虫と呼ばれています。
つまり、人間の味方となる昆虫なのです。
蜘蛛は、ダニや蚊、ハエなど、人間にとっての害虫を食べてくれます。
また、田んぼや畑に蜘蛛を放って、農作物を害虫から守ってもらうという使い方をしている農家さんもいらっしゃいます。
まぁ、蜘蛛の巣を家に張られてしまっては、掃除も大変ですので、私も家に侵入してきた蜘蛛は駆除していますが、本来、蜘蛛は人間の味方なのだという認識は持っておきましょう。
ちなみに、蜘蛛の巣は、蜘蛛が住んでいるわけではなく、餌を取るための罠なので、本当は蜘蛛の巣というよりは蜘蛛の罠と言うべきだという指摘もあります。
このように、昆虫の生態を知ることで、少しは恐怖心も和らぐかもしれません。
もし、苦手な昆虫がいたら、その生態をじっくり調べてみるようにしましょう。
■幽霊
霊的なものが怖いという方は多いと思います。
実在していないものが、見えたり聞こえたりするのは怖いのは当然とも言えます。
ただ、こういったものは冷静に考えてみる必要があります。
幽霊については、以前も別の記事に書いたと思いますが、恐怖心から、本来何もないのに、何か見えてしまったように感じたり、風などで何かを揺らした音が、幽霊によるものと勘違いしたなどの場合が非常に多いのです。
幽霊を信じない人にとっては、そういったものに惑わされないものです。
つまり、恐怖心から勝手な想像で、自分をより恐怖に陥れている可能性が高いということです。
また、どう見ても幻覚などではないというものもあるかと思いますが、それは真っ先に人間のいたずらを想定しましょう。
友達がいたずらをしているのではないかとか、見ず知らずの人だとしても、いたずらで周囲の人を驚かそうとしているというケースも0ではありません。
ただ、そういったいたずらでもないのに、不思議な現象が起こるということは、ごく稀にないわけではないと思います。
しかし、それでも冷静さは保つようにしましょう。
仮に幽霊が存在していたとしても、あなたを呪い殺すということはできないはずです。
もし幽霊がいたとして、あなたを殺したい場合は、せいぜい驚かせて、その反動で高いところから落とすとか、車に轢かせるくらいしかできないと思います。
冷静さを保っていれば、このようなことも起きませんので、まずは落ち着く必要があります。
また、そもそもなぜ幽霊はあなたを殺そうとするのでしょうか?
あなたが他人に恨まれるようなことを何もしていなければ、幽霊に恨まれるようなこともありませんので、幽霊がいたとしても恐怖に思うことはないのです。
もしかしたら、ご先祖様の霊があなたを見守っているだけのかもしれません。
だとすれば、幽霊は味方ですので、恐れる必要は何もないのです。
要は解釈の問題ですので、幽霊が怖いという人は、幽霊は味方だと思っておくようにしましょう。
■高所恐怖症
高いところが苦手という人も多いと思います。
こればかりは慣れるしかないかもしれませんが、ただ、身体が大きい人ほど高いところが苦手になりやすいというのはあるようです。
以前も別の記事に書きましたが、身体が軽い子どもは高いところが好きで、木に登ったり、ジャングルジムに登ったりする子どもも多いものです。
しかし、大人になるほど、高いところが怖くなるのは、身体が大きくなってしまったからと考えられるのです。
体格の大きい男ほど、高いところが苦手となるので、「大の男が情けない」というのは酷というものです。
背が低くて小柄な人ほど、高いところから落ちても、助かる可能性が高くなるので、高いところが平気となるのです。
もちろん、小柄な人でも、高いところから落ちたら死ぬ可能性は高いので、全く怖くないわけではないですが、体重が重い人ほど怖くなるのは仕方のないことです。
つまり、高所恐怖症を克服したいなら、なるべく身体を絞って体重を軽くするのが有効ということかと思います。
背が高い人だとあまり体重も落とせないかもしれませんが、それでも筋トレなどでして身体を絞ることで、高所への恐怖心も少なくなる可能性はあるかと思います。
あとは、慣れですので、高所恐怖症を克服したい場合は、少しずつ高いところに登って慣れていくのが良いでしょう。
とび職のような人も、最初は高いところが怖いという人も、仕事で慣れてくることで、高いところも平気になってきます。
克服したい場合は、少しずつ高いところに登るという訓練が必要になってきますので、頑張ってみていただければと思います。
■その他
他にも様々な苦手なものがあるかと思います。
食べ物の苦手克服法については、嫌いな食べ物克服法に書きましたので、こちらをご参照いただければと思います。
また、幽霊関係で、金縛りが怖いという方もいらっしゃるかもしれません。
これも以前の記事にも書きましたが、金縛りというのは、半睡眠状態のことで、意識は起きているのに、身体を動かす脳の部分が眠っているために、この現象が起きます。
この状態の時に、幽霊や強盗が入ってくるなどの怖い夢を見ることが多いのですが、夢なので怖がる必要はありません。
この場合は、とにかく眠るようにしましょう。
催眠術も似たようなもので、半睡眠状態にして、脳の一部を睡眠状態にすることで、術者の言うことを聞かせるという技です。
ただ、催眠術については、悪用されることもありますので、好奇心があったとしても、うかつに術者にかけてもらうのは避けた方が良いでしょう。
催眠療法というものもあり、これで苦手な食べ物も克服できたというケースもありますので、やってみる価値はあるかもしれませんが、信用できる催眠術者でないと危険が伴いますので、十分に注意してください。
その他、先端恐怖症、閉所恐怖症などもありますが、こういったものも、やはり慣れによって克服することが可能かもしれません。
これらについては、私もあまり例がないので、推測にはなりますが、軽いレベルのものから始めて、少しずつ慣れるということで、克服できるかもしません。
そもそも、克服しなくても良いというものもありますが、日常生活に支障が出る場合などは、こういった訓練をして克服していっていただければと思います。