先を読む力を身につける2

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前回に続き、先を読む力を身につける方法を少しご紹介させていただこうと思います。

 

■先見の明を持つ

先見の明を持っている人は、未来に何が起きるかが分かりやすいのですが、先見の明を持つにはどうすれば良いのでしょうか。

先見の明は、遺伝的なものや才能のようなもので、なかなか一般の人では持てないものと思われるかもしれませんが、頭脳を鍛えればある程度は先を読む力をつけることができるかと思います。

先見の明を持つためには、前回も書きましたが、世の中の動向をつかんでおくことです。
テレビやインターネット、新聞などのニュースを見るようにして、世の中の流行りや何が起きているのかを知っておくようにしましょう。

次に何が流行るのかということも、世の中の流れを把握していないと予測することができません。
新製品のアイディアを出す際も、今の流行りを知らなければ、ヒット商品を生み出すことは難しいでしょう。

スマートフォンが普及し、多くの人がインターネットで接続できるようになりました。
これも世の中の流れですが、このことからSNSが流行り、多くの人がブログや動画などを見られるようになり、サブスク、VRなど、IT関連の一般化が進みました。

今もすでに進んでいますが、今後はAIやロボットなどがさらに進化していくことになるでしょう。
こういった世の中の流れの詳細を把握しておくことで、今後、何が流行るのかが分かる場合もあります。

景気の良し悪しも、今の政治家にどのような人物がいて、どのような政治を行っているかや、各業界では何が流行っているか、どんな商品が売れているかなど、世の中の動向をよく見ておくことで、今後の景気が分かる可能性が高くなります。
景気が良くなるのか、悪くなるのかが分かれば、それによって何が起きるかを予測することもできます。

先見の明を身につけるためには、観察力や洞察力も必要です。
日頃から意識して、世の中の動向を見守り、日々勉強を心がけると良いと思います。

 

■論理的に考える

論理的思考をすると、先が読めるようになることがあります。
論理的思考とは、簡単に言えば物事を順序立てて考えることです。

例えば、車のタイヤに傷を見つけた時、そのまま走ったらタイヤがパンクしてしまうかもしれない、走行中に突然パンクをしてしまったら、車の制御が効かなくなってしまうかもしれない、車の制御が効かなくなれば事故を起こしてしまうかもしれない、といった具合に、ある事象から物事を順番に考えることで、その先に何が起こるかを想像することができます。

実際は、状況によって先に起こることが分岐するので、もっと複雑なのですが、論理的思考はあらゆる事態を想定することでもあります。
上の例では、走行中にパンクしても、ある程度は車を制御できる可能性もありますし、車の事故として人や車などにぶつかるだけでなく、塀や建築物に衝突する可能性もあります。

全てのケースを考えることができれば良いですが、キリがない場合もあるので、可能性が高いものに絞って想定すると良いでしょう。

普段の生活でも、論理的思考を取り入れることで、先を読む力が身についてくるかもしれません。
何かが起きた時や、何かをする時など、その後に何が起きるかを順番に想定をしてみるようにしましょう。

また、推理小説や推理ドラマなどでも、思考力を高めて先を読む力をつけることができます。
例えば、連続殺人事件のようなケースでは、次の被害者を予測しなければならないこともあります。

この場合、今までの被害者にどういった共通点があるかや、現場に残されたメッセージの法則性を見つけることで、次の被害者を予想することができることがあります。
こういったことも、論理的思考力が高ければ、早めに分かることが多いでしょう。

推理もののお話を自分で推理してみることでも、論理的思考力を鍛え、先を読む力にもつながりますので、そういったものを見たり読んだりするのも良いかと思います。

 

■他人の考えを読む

他人が何を考えているのかが分かれば、次に何が起きるかが分かることがあります。
映画やドラマなどで、「このことは黙っていると言ってたが、あいつの性格からして、きっと告げ口するだろう」といったシーンがあったりしますが、これは他人の性格や考え方を知っているので、次に何が起きるかを予言しています。

もし、その人が告げ口をすると分かっていれば、先手を打って対処しておくことができます。
このように、他人の考えが分かれば、何が起こるかを知ることができるので、対応することもできるというわけです。

三国志演義の話となりますが、蜀の有名な天才軍師、諸葛亮孔明も他人の考えを読むことを得意としていました。
呉の軍師、周瑜の考えも手に取るように分かっていて、周瑜が計略を仕掛けてくれば、それを逆手に取るということも容易に行ってました。

敵の軍師の考えが分かれば、軍勢をどう動かすか、いつ奇襲を仕掛けてくるかなどが分かるので、それを逆手に取るということもできるわけです。

諸葛亮孔明は、敵の軍師だけでなく、自軍の武将たちの心を読み、励ましたり、奮起させたりすることもしていました。
老将の黄忠という武将には、重要な合戦の際に、「黄忠将軍はお歳を召しているので、若い者に任せる」と説明して、黄忠将軍が「まだまだ若い者には負けぬ」と言って怒りましたが、これは黄忠将軍を奮起させるためにわざとそう言ったという話もあります。
その後の合戦では、黄忠将軍が見事に敵を打ち破ったということです。

他人の心を読むには、その人の立場に立って考えることが重要です。
自分がその人の立場だったらどうするかを考えるわけですが、その人の性格や知力も当然考慮しなければなりません。

その人は自分とは違うわけですから、自分と同じ考えになるとは限らないのです。
なので、その人の性格ならどう考えるか、その人の知力ではこういった考えにたどり着かないのではないか、なども考えなければなりませんので、簡単なことではありません。
その人の性格や考え方などを、よく観察したり、その人の知人から聞くなどして、分析することが必要です。

そういったことを考えることによって、その人がどう行動するかが分かれば、次に何が起きるかが分かることがあります。
もちろん、その想定が必ず正しいとは限りませんが、先を読む力を身につけたいのであれば、そういった考え方は無駄にはなりません。

他人の考えを読みたい人は、知人との普段の会話をする時などに、その人が何を考えているかを想像してみると良いでしょう。
会話中でも、この人は本心からそう言っているのだろうかとか、表情は笑っているが本当は嫌がっているのではないか、など普段の会話でも考えながらしてみると、訓練になるかと思います。

ただ、その想定が正解かを知りたくて、本心を聞いてしまうと、トラブルになる可能性もあるので、その辺りは十分に注意していただければと思います。

 



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