嫌いな食べ物克服法
人の好き嫌いはそれぞれで、身体に良い食べ物でもなかなか食べられない物もあるものです。
嫌いな食べ物を克服する方法はあるのでしょうか。
■極度に空腹にする
人間は、極度に空腹になると、何でもおいしく感じるものです。
本能的に空腹状態が危険と判断し、脳がどんな食べ物でもおいしく感じさせて、胃に入れようとするためです。
これを利用すると、嫌いな食べ物も食べられるようになる可能性があります。
私も子どもの頃、ピーマンが大嫌いでしたが、ある日、朝から何も食べずに外で遊び続け、空腹でフラフラになった状態で家に帰ったのですが、その日は天ぷらのピーマンを出されました。
いつもは残していたのですが、あまりの空腹だったので食べたところ、それが異常においしく感じ、大人になった今でもピーマン好きになっています。
このように、しばらく何も食べずに極限まで空腹状態にしてから、嫌いなものを食べたら、克服できるかもしれません。
なかなかこの状況を作るのが難しいということと、人によっては効果がないかもしれませんが、試してみる価値はあるのではないでしょうか。
■料理を工夫する
一般的によく使われる手法ですが、嫌いな材料を細かく刻み、他の料理に混ぜるという方法があります。
これは、とても有効ですが、料理の腕が必要になってきます。
例えば、人参が嫌いなら、人参をできるだけ細かく刻んで、ハンバーグや餃子の中身になど、好きなものに混ぜると、いつの間にか食べられるようになる可能性があります。
もっと料理ができる人なら、ケーキを作る過程でスポンジに混ぜておいしく作るということもできるでしょう。
また、ミキサーを使って、ミックスジュースに嫌いな野菜を少し混ぜて飲み、克服する方法もあります。
料理が上手な人がいないと難しいですが、少しずつ身体に取り入れるようにすると、嫌いなものも自然と食べられるようになるかもしれません。
■高級な物を食べる
嫌いな物があって、食べられるようになりたいという食材がある場合、その食材の高級品を食べるという方法もあります。
高額な食材は、とてもおいしいからです。
野菜なども、スーパーには売っていませんが、ネットなどで探せば高級食材が見つかる場合がありますので、取り寄せて高級品を試してみる価値はあるかもしれません。
お金がかかりますが、高級なものほどおいしいので、この食材はおいしいと脳にインプットされ、高級品でなくても食べられるようになる可能性はあります。
ただ、食材によっては、高級品でもおいしいと感じられない物もあります。(単に品薄で希少価値が高いだけなど)
なので、ギャンブル性が高いですが、もしどうしても克服したい食べ物があるなら、試してみる価値はあるでしょう。
■無理に克服しない
人によって、どうしても食べられない物があるものです。
あまりにも克服できない場合は、諦めて無理に克服しない方が良いかもしれません。
必要な栄養素は他の食材で摂取すれば良いのです。
足りない栄養素がある場合、自然と食べられるようになることもあります。
人間というのは不思議なもので、子どもの頃や若い頃は嫌いだったものが、大人になるといつの間にか食べられるようになったという食材が出てきます。
これは、人間の活動に必要な栄養素が変わり、足りない栄養素を食べようとする本能的な働きがあるからです。
「若いころは肉が好きだったのに、今は魚ばっかりだ」
とか、
「子どもの頃は野菜は嫌いだったのに、今はすごくたくさん食べるようになった」
という話はよく聞くのではないでしょうか?
これは、若いころはエネルギーが必要なので、肉などのタンパク質を中心に摂取し、年を取ると健康のために魚や野菜が必要となるので、おいしく感じるようになるというものです。
ですので、若い頃は無理して嫌いなものを克服しないというのも一つの方法でしょう。
また、小さいお子さんがいる家庭では、子どもにアレルギーがある場合もあるので、子どもが拒否する食材を無理に食べさせない方が良い場合があります。
アレルギーが無くても、無理に食べさせるとトラウマとなってしまい、大人になってからも食べられなくなってしまう場合があるので、注意が必要です。
人の好みはそれぞれ千差万別です。
そもそも嫌いな物を克服する必要はないかもしれません。
必要な栄養素であれば、人間は食べるようになります。
この辺りを見極め、本当に食べた方が良いか、食べさせた方が良いかを判断しましょう。
とまと