騙される方が悪いのか

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振り込め詐欺などに遭って多額のお金を騙し取られたという方もいらっしゃるかもしれませんが、人に騙されやすい人というのは、人を思いやることのできる優しい性格の持ち主かと思います。
しかし、詐欺でなくとも、なるべくなら人に騙されずに済ませたいものです。
騙されないようにする方法はあるのでしょうか。

 

■騙す方も悪いが、騙される方にも責任はある

人を騙すような行為は良くないことではありますが、簡単に他人を信用して騙される人にも責任はあります。
これは、弱肉強食の世界と同様です。

ライオンがうさぎを襲って食べるのは、ライオンが悪いのでしょうか?
もし、ライオンが悪と言うなら、魚や鳥や豚などを殺して食べる人間は、全員極悪人です。

ライオンは生きるためにうさぎを食べます。
うさぎは何も悪いことはしていませんが、生き延びるためには、自分で自分の身を守るしかありません。

詐欺なども同じようなものです。
詐欺をするような人は、自分が生きるために、他人を騙してお金を得ています。
法を犯しているかいないかの違いだけで、詐欺という仕事をしているのです。

我々が詐欺に騙されないためには、自分で自分の身を守るしかないのです。
もちろん、詐欺師は法を犯していますので、警察は味方をしてくれますが、詐欺行為は警察が出てくる前に行われます。

電話などで詐欺と気づけば、警察に通報し、被害を食い止めることができますが、気づかなければ騙されてしまうでしょう。
詐欺を撃退するためにも、知識や知恵を身につけ、家族であっても簡単に信用しない注意深さなども必要です。

 

■知識や知恵を身につける

詐欺などは、以前にも増してどんどん手口が巧妙化しています。
それに対する防犯や対策も進化してはいますが、結局イタチごっことなっています。

我々はどういった詐欺の手口が過去にあったかや、その対策方法を学んでおくことで、被害を避けなくてはなりません。
まぁ、こういったことを自分で調べたり学んだりする人は、注意力が高い人ですので、なかなか詐欺にひっかかったりはしないと思いますが、自分だけは詐欺にひっかからないと思い込んで何も学ばない人の方が危ないと言えるでしょう。

本やインターネットなどで調べるのが最も良いですが、なかなかそういったことをするのは誰しも面倒ですし、なかなかその気になりませんので、新聞やテレビのニュースだけでも毎日チェックするようにしましょう。
ニュース番組内で、最近の詐欺の手口や対策を特集することがありますので、そういったもので学んでおくと良いと思います。

詐欺の手口と対策を知っていれば、自分に魔の手が及んでも、ひっかかる確率は低くなります。
自分だけは詐欺にひっかからないと思っている人も多いと思いますが、被害に遭った人の中にはそういった考えだった人も多いので、全く詐欺とは思っていなかったのに、実は詐欺だったというケースもあるのです。

まずは、親しい人であっても、頼み事をしてきた時には、一度、疑ってみるということも必要でしょう。
また、お金を支払う際は、自分から行う買い物や投資であっても、詐欺の可能性はないかを疑ってみる必要があります。
疑いすぎるのも良くありませんが、用心するに越したことはないでしょう。

 

■人を100%は信じないこと

誰かが頼み事をしてきた場合、すぐに信じて言う通りにするのは危険でしょう。
どんなに親しい人であっても、一瞬だけでも本当かどうかを疑う必要はあります。

ただし、疑いすぎては信頼関係にヒビが入る可能性があるので、疑っていることを悟られないようにしましょう。
親しい人であれば信用できるのですが、その人が他の人に騙されている可能性もあるのです。
その場合、悪気がなくあなたに何かを要求していますので、
「お前、騙されていないか?」
と聞いてみるのも良いと思います。

逆にどんな疑わしい人であっても、100%信じないというのも良くありません。
理不尽な要求であっても、真実を言っている場合もあります。

信じすぎず、疑いすぎずを心がけましょう。
普段からそれを忘れなければ、注意力が高まると思います。

 

■裏切られた時のことを想定しておく

どんなに信用できる人であっても、裏切られたり、またはその人に裏切るつもりがなくても、頼んだことを失敗してしまって、うまくいかなくなってしまう場合もあります。
ですので、何か人に頼み事をした場合は、ダメだった場合を想定しておく必要があります。

人に裏切られた時のショックは大きいですが、裏切られた後の行動やフォローを考えて、それを実行するようにすれば、ダメージも小さくなるでしょう。
頭の良い人は、その裏切りを逆に利用することも考えるものです。
これは各国の戦国時代にもよく使われてきました。

裏切られると分かった上で、引き止めるのではなく、あえて裏切らせて逆に利用するのです。
あまり現在の人間関係で、そういったことをするのは難しいとは思いますが、そのくらいのことを考えて生活していれば、注意力も高まり、危険を回避できるようになるかもしれません。

 
詐欺行為や裏切りに遭った時は、ショックが大きいものです。
そうなる前に、知識や知恵を身につけておき、注意力を高め、回避できるように準備しておきましょう。

 



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11 件のコメント 騙される方が悪いのか

  1. デモン より:

    だから貴様は甘い。
    日本は自己責任国家だよ?他人なんか信じてはいけない。
    騙されても自己責任なんだから。近づく者=害を及ぼす悪魔、したがって攻撃。

    これが日本での基本。やられる前にやれ。
    あんた何年生きてるの?

    • 管理人 より:

      デモン様。
      コメントいただきまして、ありがとうございます。

      ご意見はごもっともかと思いますが、記事のどの部分に対するご批判でしょうか?

      デモン様のご意見に反する記事内容はないと思うのですが、ちょっと分からなかったので、もしよろしければご返信いただければと思います。

      > あんた何年生きてるの?
      私は現在、43歳です。

  2. 高校生 より:

    コメント失礼します。
    これは僕の持論なのですが、騙される側は馬鹿なだけで悪くは無いと思うのです。そもそも人を信用するという事は悪い事ではありせんよね?信頼関係をお互いに築ければそれは素晴らしい人間関係だと思いますし。それに、長年の付き合いで本当に信頼してた人に騙されたなんてのはほとんどの人が防げませんよ。それすらも騙される側がわるいというのでしょうか?
    自己責任というのは納得です、しかし、騙された側は被害を被ってるじゃないですか。確かに自分が信じた信頼が甘くて騙されて被害を被るのは自己責任ですが、第三者からお前も悪いと批判されるまで責任を負う必要があるんですか?
    もう一度言いますが、騙される側は信頼具合を見積る能力の低い、もしくは危機管理能力の低いおバカさんであることは事実ですが本当に信頼してた人に騙されるのは仕方ないし、自己責任は被害を被ってる時点で責任を取ってます。騙される側は本当に「悪い」のですか?

    • 管理人 より:

      高校生様。
      コメントいただきまして、ありがとうございます。

      おっしゃる通り、騙される方が悪いわけではありません。
      騙す方がもちろん「悪い」のです。

      しかし、他の記事でも書いておりますように、人は千差万別であり、必ず悪人は存在します。
      その悪人から身を守るためには、それなりの知識、知恵、体力、注意力などが要求されるということであり、そういった備えを怠っているようでは、いざという時に損害を被ってしまう可能性が高いということを言いたいだけです。

      騙す方が悪いと文句を言っているだけで、何も備えないという状態は良くないと思いますので、こういった記事を書いております。

  3. タケダ より:

    自分は金銭を騙し取られた経験もありますが、結局世の中騙された方が悪いということです。

    悲しいけれどこれが現実。

    しかも綺麗事言ってる日本の倫理感も、日本の国家に国民が色々騙されて、泣かされて成り立ってるではないですか。

    悔しいですが人を見たら悪人と思うしかないかもしれません。

    悪い人ばかりじゃないとか信じるなんてことをするとけつの毛まで抜かれます…。

  4. 山田 より:

    詐欺やペテン師はまともな仕事ではありません、犯罪です。
    それを放置するなら、警察は要りません。
    犯罪でお金儲けをする人の味方をしてはいけないのです。

    • 管理人 より:

      山田様。
      コメントいただきまして、ありがとうございます。

      私は犯罪者の味方をしているわけではありませんので、誤解のないようにしていただければと思います。

      ただ、別の記事にも書いておりますように、どうしても悪人は出てきてしまいますので、詐欺などに騙されないように、備えておくことが重要ということを述べています。

  5. 儀等儀等 より:

    弱肉強食って難しいですな
    有名な話なんですが

    「虎と兎、どっちが強いか論じるまでもないが、生息数が多いのは兎で絶滅しそうなのが虎である。俗に弱肉強食が生き残りを分けると論われるが、実際には適応できるか否かである。」

    っていうのが想起されます
    弱肉強食が許可なら無法地帯と化しますし、ルールに従った範囲以外の強食は許されていないのが法律ですな

    そこで儀等はいつも論っておりますが

    「騙される方が悪い」ではなく「騙される方は悪ではないが「非」が無きにしも非ず」

    という言葉です

    まぁクロサギなんて漫画読めば解りますが、今となっちゃ古い手口と言われる物でも巧妙な事この上ない
    騙されもするってもんです

    それを「悪」と表現するのは不適切と思ってますね
    正しくは責任というニュアンスが強い「非」という言葉を使うべきかと存じます

    という訳でタイトルに「騙される方が悪いのか 否!悪ではない!」と付け足す事を提案してみたり・・・

    • 管理人 より:

      儀等儀等様。
      コメントいただきまして、ありがとうございます。

      全くもっておっしゃる通りかと思います。
      念のため書いておきますが、私は「騙される方が悪い」とは一言も書いておりません。

      騙す方がもちろん悪いのですが、騙されないように気をつけておく必要があるということを述べております。

  6. 匿名 より:

    「適正,公平な社会のためには、虚偽は到底必要である」と判決を受けて敗訴しました。
       どうやって生きれば良いですか

    私は、虚偽事由で侮辱されて提訴され、敗訴し、様々なものを失いました。
    これを提訴したところ、「適正,公平な裁判のためには、裁判では虚偽は必要である」として敗訴しました。(本人訴訟)

    弁護士会と日弁連は、当弁護士に対し、「噓をつくことは正当な弁護士行為」と議決して懲戒処分せずに、直後に当弁護士を会長・日弁連役職に就任させており、原告が提訴した時には、「当行為を処分しないからといって、原告(国民)に損害を与えていない」と主張しては、再び争いました。
    裁判官たちは、権利の濫用を許し、当理由で原告敗訴としました。

    国家賠償訴訟(福井地方裁判所.平成24年ワ第159号)事件を提起したところ、 国は「争う」とし、「適正,公平な裁判のためには、裁判では虚偽は到底必要である」と判決して、原告敗訴としました。
     裁判官に深々と頭を下げて喜ぶ国家公務員の方々の姿がありました。
     (控訴 名古屋高等裁判所.金沢支部.平成24年(ネ)第267号で敗訴確定)

    その後に刑事告発したところ、詐欺罪として受理されました。(時効で不起訴)

    近年、再審請求しました。
    再審請求では当然に憲法違反を訴えたのですが、再び「憲法違反の記載がない」を理由に決定を受けました。(第一小法廷)(日弁連経歴者所属)

    絶望と恐怖があるのみです。
    日本は、法による支配(人権擁護)していますか?

     さて近年、元裁判官の樋口英明氏は、過去の立派な行動(?)を講演し、ドキュメンタリー映画をも作成したと聞きましたが、 当事件において、詐欺加害者に加担するかのように、「適正,公平な裁判のためには、裁判では虚偽は到底必要である」と法を無視して言い渡したのは、樋口英明 です。
    あなたは、詐欺被害で苦しむ人々に対して、このような卑劣な判決を言い渡して来たのですか?
     この樋口英明を「正義の人」扱いするのは、妥当ですか。

    この判決と原発訴訟の判決の(人間)関係を知っていますか。
    この判決の後に原発訴訟の判決をしましたが、そこには共通する人物がいました。
    定年後は、承知の通り、この原発判決を執筆等し名声を得るに至っています。
    樋口英明は、当初よりこの定年後の構想を描いており、原発訴訟団の弁護士たちには、あとくされなく勝訴する(させる)
    ことを望んでいたと思われます。

    しかし、その前に目ざわりともいうべき国家賠償訴訟(福井地方裁判所.平成24年ワ第159号)が提起されたのです。
     その原審の訴訟詐欺の被告とは、弁護士のTとM等であり、一方の原発訴訟の訴状を書いた弁護士もその弁護士T等だったからです。
    定年後を夢みる樋口英明は、当然「虚偽事実を主張して裁判所をだまし、本来ありうべからざる内容の確定判決を取得した」と批難すべきところ、逆に「適正,公平な裁判のためには、裁判では虚偽は到底必要である」と ありうべからざる判決を言い渡したのです。

    それでも現在、樋口英明は国民を欺いて 立派な人間として評価され活動しています。

    • 管理人 より:

      コメントいただきまして、ありがとうございます。

      大変なことがあったようですが、国を相手に裁判で戦ってきたという勇気に感服いたしました。
      日本でも国ぐるみで隠蔽や買収、虚偽や詐欺行為、職権乱用などが行われているのは私も知っていますが、何もできないのが現状です。

      最初の裁判の詳細が分かりませんが、相手が国家となると、私も策がありません。
      裁判官たちも買収され、国と連携していると思われますので、このような裁判で勝つのは非常に難しいと思います。

      目には目を、歯には歯を、悪には悪を、買収には買収を、で相手よりも高い金額で裁判官を買収するしか勝つ方法はありませんが、国家相手に莫大なお金を用意するのは難しいでしょう。

      本気で国家を転覆させるなら、同志を募り、武力行使でもするしかないですが、これも犯罪行為となりますし、命の危険も当然発生します。

      できることと言えば、SNS等で国民に呼びかけ、腐った政治家どもを批判し、選挙で落とすように声を高めていくことぐらいしかありません。
      私もそれをしたいのですが、同志を集めるのはやはり時間も労力もかかりますし、それなりのインフルエンサーでなければ、仲間を集めるのも難しいです。

      しかし、同じような思いの人は必ずいますので、SNS等で探して、少しずつ声を高めていくのが現状の最善策と思います。

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