トラブルに遭った時2
前回に続き、様々なトラブルに遭った時の対処法などを少しご紹介したいと思います。
■ストーカー被害
以前、ストーカー対策についても、このサイトでご紹介しておりますが、ストーカー対策として、警察に相談するのはあまり効果的ではありません。
警察に相談して、警察が加害者に厳重注意をしてくれたことで解決するケースもあるかと思いますが、それで解決できない場合があることも事実です。
ストーカー被害の度合いにもよりますが、あまりに凶悪な加害者の場合、最悪の場合、警察が介入したことで激昂し、被害者を殺害してしまうケースもあります。
このような危険がある場合は、どのように身を守るかを、被害者自身が考えなければなりません。
引っ越しをするのか、恋人や家族に護衛してもらうのか、自分で護身術を習って身を守るのかなどが考えられますが、このサイトのストーカー対策もご覧いただければと思います。
ストーカーで悩んでいると知人から相談された場合、加害者がどのくらいの凶悪さかにもよりますが、被害者に護身術を習わせておくのが最も良いでしょう。
誰かに護衛してもらうのも、四六時中というわけにはいきませんし、引っ越しをしても、凶悪なストーカーは追ってくる可能性が高いです。
まだそれほど悪質でない場合は、警察や第三者の誰かが、加害者に直接注意することで、収まる場合もあります。
また、場合によっては、加害者の恋愛相談に乗るというのも効果的かもしれません。
加害者は、当然被害者のことが好きでストーキングをしているわけであり、過度な感情がそのような行為に走らせてしまっています。
この感情をコントロールして、正しい方向に導いてあげれば、解決する可能性があるのです。
そのため、加害者の気持ちを考えた上で、被害者が加害者に好意を持っていないことを告げ、他の人を好きになることができないのかや、どうすればその感情が収まるのかなどの恋愛相談的なことをしてみるのも、効果的かもしれません。
もちろん、加害者に話が通じないケースの方が多いかもしれませんので、状況を見て判断しなければなりませんが、早めにこういった対応をすることで、最悪のケースに進むことを阻止できる可能性もあるかと思います。
■性犯罪を防ぐ
性犯罪、いわゆるレイプですが、これは男性が女性よりも力が強いことを利用する悪質な行為です。
もちろん性犯罪は、加害者が一方的に悪いのであり、被害者の女性には何の責任もありませんが、防ぐことは可能かと思います。
弱肉強食の世界では、ライオンはうさぎを殺して食べますが、うさぎには何の罪もありません。
しかし、うさぎか逃げ足を速くする努力をすることで、殺される確率を低くすることができるのです。
こういったことで、草食動物は様々な方法で身を守る術を身につけていきます。
性犯罪についても同様で、被害者には何も罪はありませんが、自分で自分の身を守る術を身につけておけば、被害に遭ったとしても、逃れる可能性がでてきます。
それには、やはり護身術が有効ということになります。
男性に比べて力の弱い女性でも、強い男性を撃退できる護身術がありますので、そういったところに通って身につけておくのが最善の方法かと思います。
興味があれば、格闘技でも良いと思います。
体力に自身がないという女性は、本やインターネットなどで、護身術を調べて知識をつけておくだけでも、だいぶ撃退できる可能性が変わってくるかと思います。
護身術を身につけておけば、痴漢に遭っても撃退できるかもしれませんし、他にも、通り魔などの凶悪犯からも身を守れる可能性も出てきます。
力の弱い女性だからこそ、護身術を学んでおくようにしましょう。
■事件の時効
刑事事件で、時効になってしまうケースがあります。
殺人については、時効そのものが無くなりましたが、窃盗や傷害事件については時効があり、時効が成立してしまうと、罪に問えなくなってしまいます。
このため、時効まで犯人が逃げ続けてしまえば、もう捕まえることができないということになります。
ただ、時効が成立してしまっても、諦めるのはまだ早いかもしれません。
刑事事件で裁くことができなくとも、民事裁判で慰謝料請求ができる可能性があるのです。
ケースによりますが、刑事事件は事件が起きてから時効のカウントダウンが始まりますが、民事の慰謝料請求については、ケースによって請求できる期間が異なるのです。
例えば、窃盗罪については、加害者が判明してから3年以内は、慰謝料請求できることになっています。
つまり、誰が盗んだかは分からなかった場合や、別の人が犯人だと思っていたなどで、そのまま窃盗罪の時効の7年が過ぎてしまったとしても、その後に犯人が判明した場合、民事裁判で慰謝料請求ができるのです。
窃盗の場合、ほとんどの加害者がすぐにお金を使ってしまうため、示談で解決するのは非常に難しいと言えます。
そのため、民事裁判を起こして、慰謝料を請求するのが良いと言えます。
傷害罪についても、刑事事件では、損害を被ってから3年が時効となりますが、民事では損害を知った時から3年となります。
これは微妙なところではありますが、例えば意識を失うほどの傷害を受けて、何日も眠っていた場合、民事で慰謝料請求できる期間は、意識を取り戻して損害を知った時から3年ということになります。
まぁ、詳細は弁護士に相談していただければと思いますが、刑事事件で時効が成立してしまったとしても、民事裁判では慰謝料の請求ができる可能性があるということを覚えておいていただければと思います。
■ご近所の嫌がらせ
よくニュースで、ご近所トラブルが大きな事件につながってしまうことがあります。
ニュースになるほどでなくても、ご近所による嫌がらせに悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。
騒音や落書き、異臭など、様々な嫌がらせのパターンがあると思いますが、こういったご近所トラブルでは、警察に介入してもらうことは難しいです。
民事不介入ということもあり、警察は基本的に民事には関わりません。
警察が動ける時は、あまりの騒音でノイローゼになってしまい、病気にかかってしまったら傷害罪で、何かを破壊されたら器物損壊罪で、家の敷地内に無断で侵入されたら家宅侵入罪で、といった具合に、加害者が法を犯した場合は介入してもらったり、加害者を逮捕してもらうことはできます。
しかし、その一線を超えていなければ、警察は動くことはできません。
まぁ、警察を呼んで厳重注意くらいはしてもらえるかもしれませんが、加害者は警察も手を出せないと分かって、逆にひどくなってしまう可能性もあります。
こういったご近所トラブルで相談すべきは、警察ではなく、まず弁護士です。
弁護士が加害者に注意してくれることもありますし、証拠集めなどを協力してくれて、その後警察に相談してもらったり、民事裁判の手続きを進めてくれたりします。
弁護士は、報酬を受け取るので、きちんと対応してくれる可能性が高いと思います。
弁護士にお金を払うのが厳しいという方は、自分で証拠を集めて、民事裁判に訴えなければならないかと思います。
証拠については、被害状況の動画を撮ったり、防犯カメラなども使って、どのくらいの期間に渡って嫌がらせされているのかなど、弁護士を使うにしても、証拠を集めておいた方が良いと思います。
民事裁判に訴えて、被害者の訴えが認められれば、加害者に対して何らかの措置命令が出て、解決する場合があります。
ご近所トラブルの解決は時間がかかるかもしれませんが、証拠集めと弁護士に相談するのが有効ということを覚えておくと良いと思います。