正しい叱り方

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会社の部下や、自分の子どもを叱る時、正しい叱り方というものがあります。
相手の意志も尊重せず、問答無用で叱りつけていては、叱られた方も萎縮してしまい、やる気もなくなってしまいます。
どのように叱れば良いかを見ていきましょう。

 

■怒ってはいけない

怒ると叱るは、明確な違いがあります。

怒るというのは、自分の感情をむき出しにして、相手の行動を否定してしまう行為です。
これに対し、叱るというのは、相手の行動を間違いだと気づかせ、指導することです。

これをよく混同してしまい、何度も同じミスを繰り返す人に、怒鳴りつけて叱っていますというのは、怒っている部類に入ります。
怒られた側の人は、萎縮してしまいますし、やる気を削がれてしまうかもしれません。

人はコンピュータではないので、どんな人物であっても100%ミスをしないという人間はいません。
そういったミスをしてしまった人に対しては、怒るのではなく、叱るのです。

怒るという行為は、犯罪者や、明らかに非人情的な行動をする人に対しては、出しても良い感情です。
人を指導する立場の人は、怒るのではなく、指導をするのだということを肝に銘じておきましょう。

最近は、教師の体罰が社会問題となっていますが、体罰と虐待や暴行には明確な違いがあります。
体罰はしつけであり、虐待や暴行は単にその人の怒りの感情や欲求からなるものです。

マスコミは、体罰と暴行を混同して報道しているようですが、間違えないように注意しましょう。
過度に体罰を加えた場合や、子どもに責任がないのに手を出した場合などは、暴行罪となりますので、警察に通報すれば良いだけです。

子どもが悪さをした時に、何度も口で言っても改善しない場合は、体罰を加えてしつけるのは有効な方法です。
しかし、怒りの感情で手を出すのではなく、一度冷静になってから、この子のためだと思い、愛のムチを与えてあげてくたさい。

 

■原因と対処法を教える

では、具体的にどのように叱れば良いかと言いますと、原因と対処法を教えることです。
子どもを叱る場合は、その行動が間違いだと気づかせ、今後は同じことをしないように指導すれば良いでしょう。

しかし、部下がミスをしてしまったり、続けていた仕事が間違った方向に向かっていたという場合は、指導が必要になります。
なぜそのような間違いが起こってしまったのかを教え、フォローのために何をすれば良いかを教えるのです。

もしかしたら、その人はそれが正しいと信じて、そのような行動を取ったかもしれません。
その人の行動が間違いであっても、その人の言動を真っ向から否定してしまうと、その後の仕事のやる気や態度に悪影響が出てしまうかもしれません。

状況によっては、どうすれば良いか指導する側も分からない場合もあるでしょう。
その場合は、
「どうすれば、解決できると思う?」
のように、相手に対処方法があるかを質問し、一緒に考えましょう。

相手に対処法を質問するというのは、再発防止や、部下のやる気を引き出すために、非常に有効な方法です。
上司が全てを教えてしまい、対処もして解決してしまうと、部下からしてみれば、
「失敗しても上司が何とかしてくれる」
という意識がどこかに生まれてしまい、同じようなミスが再発するかもしれません。

しかし、「どうすれば解決できるか?」と質問し、自分で考えさせることにより、同じミスの再発を防いだり、仕事のやる気を引き出したりできます。
同じミスを何度も繰り返してしまうような人を、怒鳴りつけたくなる気持ちは分かりますが、このような人にも対処法を質問することで、同じミスを止めることができるかもしれません。

部下がミスした時は、頭ごなしに怒鳴ったりしないように注意しましょう。

また、自分の子どもを叱りつけても、何度も同じことをしてしまう場合は、なぜそのような行動を取るのかを質問しましょう。
「なぜ友達にいたずらをするの?」
「その子の気持ちを考えたことはある?」
「相手が嫌がることを、どうしてやるの?」

質問をすることで、自分で考えさせ、どのような行動を取るべきかを諭すのです。
これは少し難しいですが、必要であれば「質問力」という本などで勉強していただければと思います。

 

■叱った後に褒める

また、相手の努力の結果、失敗してしまったという状況の時には、叱った後に褒めるという行為も重要でしょう。

「お客様の契約は取れなかったけど、お客様のところによく通って、がんばってくれたな」
「プレゼン資料に致命的なミスはあったが、徹夜で資料を作ってくれたのは、感謝している」
のように、相手の努力を褒めることも必要でしょう。

結果だけを見てしまうと、その人の努力が報われない場合が多々あります。
結果だけで判断するのではなく、その過程でその人がどのような努力をしたかを見て、評価してあげてください。
なるべく具体的に褒めた方が効果は高いと思います。

叱った後に褒めてくれれば、叱られた側も、
「次はがんばろう」
とやる気を出して仕事に取り組んでくれるでしょう。

 

■相手の性格を考慮する

相手によっては、怒鳴られたり、体罰を受けた方が、奮起してやる気を出すような性格の人もいます。
そういう体育会系の人には、怒鳴って叱っても良いかもしれません。

ただ、日本人の多くは、褒められて伸びる性格なので、なるべく叱った後に褒めるというアメとムチ作戦が有効でしょう。
メンタルが弱い人だと、怒鳴ったり体罰を与えるのは逆効果です。

要は、相手の性格を十分に考慮する必要があるということです。
上司であれば、部下の性格も考慮し、強い口調で叱った方がよいか、褒めてやる気を出させた方が良いかを、相手によって判断するようにすると良いでしょう。

 
このように、叱るという行為は、実は難しい行為なのです。
何の考えもなく、部下や自分の子どもを叱ったり怒ったりしていると、いつの間にか相手かやる気を失ってしまい、性格が歪んでしまうということにもなりかねません。
誰かを叱る時には、これらのことを思い出し、注意して叱っていただければと思います。

 



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