脳と身体の関係
脳と身体は直接的にはあまり関係がないように考える人も多いかと思いますが、実は脳と身体は密接な関係にあります。
頭を使えば身体も良くなり、身体を鍛えれば脳も発達するということです。
詳しく見ていきましょう。
■頭が良い人は立ち振る舞いが優雅になる
頭が良い人は、姿勢が良かったり、立ち振る舞いが優雅になるものです。
意識してそうしてると言うよりも、自然とそうなるようです。
頭が良いとどのような姿勢、仕草が身体にとって良いかが分かるのでしょう。
なぜかは分かりませんが、自然とそういった動きを習得していると言えます。
恐らく、他人の正しい姿勢や、優雅な動きを見た時に、無意識にインプットして見本としているのでしょう。
逆に、頭をあまり使わない人は、そういった他人をお手本をすることもなく、何も考えずに自分の楽な姿勢や行動をするために、あまり優雅にならないのかもしれません。
そういう方は、意識して直さなければ、姿勢も悪いままで、行動もだらしなくなってしまいます。
もし、姿勢が悪いとか、行動に品がないと人から言われる方がいらっしゃったら、意識的に姿勢を正し、優雅に振る舞うように心がける必要があるかと思います。
優雅な仕草をする方を参考にして、まねしてみると良いかもしれません。
■何が身体にとって良いかを考える
世界で活躍するような一流のスポーツ選手は、とても頭が良い人が多いものです。
どのようなトレーニングをすれば、身体を効率良く鍛えることができるかを、頭を使って試行錯誤するからでしょう。
同じトレーニングをずっと続けていても、筋肉が慣れてしまってそれ以上鍛えることができなくなるので、様々なトレーニングを取り入れなければなりません。
また、トレーニングで鍛えられていない筋肉の部位を、どうやって鍛えるかも考えなければなりません。
世界で戦う一流スポーツ選手は、日々頭を使って、食べ物を工夫したり、色々なトレーニングを積み重ねているのです。
頭の良い人は、どのような食べ物が身体に良いか、どのような運動や行動が身体に良いかを、調べたり自分で確かめたりします。
そのため、頭を使わない人に比べて、健康的で身体を若く保つこともできますし、運動能力も高くなることが多いのです。
もし、運動不足の方がいらっしゃったら、そのままで良いのかを本気で考えてみましょう。
運動は、健康にもなり、血流も良くなり、筋力もつきますので、様々な利点があります。
頭を使って、どのようなことをすれば、自分の身体にとって良いかを考えてみましょう。
■火事場のクソ力の原理
「火事場のクソ力」という言葉があります。
これは、火事場のような切羽詰まった状況では、人間の潜在能力を全て引き出して、生き残るために力を出すことができるという意味です。
人間の身体は、普段から100%の力が出るようになってはいません。
これは、100%の力をずっと使っていると、身体への負担が大きくなり、不治のダメージを受けるようなことがないように、脳がリミッターをかけているのです。
死に瀕するような危険な状況に陥ると、脳がこのリミッターをはずし、100%の力を出すようにするのです。
リミッターがかかった状態では、90%くらいの力しか使えないと言われています。
スポーツ選手は、このリミッターをはずすために、色々な工夫をしていたりします。
砲丸投げなどで、大声を出す選手がいるのは、大声を出すことで、一瞬だけこのリミッターをはずすことができるからです。
人間は大きな音がすると、危険が迫っていると勘違いし、一瞬だけリミッターをはずすようなのです。
このことは、覚えておくと、いざという時に役に立つかもしれません。
■バカは風邪を引かないのか
「バカは風邪を引かない」という言葉がありますが、これは本当なのでしょうか?
これは、子どもの頃から勉強ばかりして外で遊ばないと、菌に対する免疫がつかないので、風邪を引きやすくなるということを言っています。
外で遊んで少しずつ菌に触れることで、免疫力がつきますので、風邪を引きにくくなります。
しかし、風邪を引く原理を知っていれば、風邪に対処することもできます。
免疫力を高めるには、身体を温めたり、ビタミンCを摂取したり、運動したりと、色々な方法があるのです。
それらを実践していれば、子どもの頃、外で遊ばなかったという人でも、風邪を引きにくくなります。
つまり、「頭が良い人は風邪を引かない」ということにもなるのです。
病気についての原因と対処法を知っていれば、それに対する恐怖は少なくなるでしょう。
もちろん、全ての病気についての知識を得ることは医師でも難しいですが、どのような病気があって、どのような予防法や対処法があるのかなど、機会があれば習得しておくと、健康に過ごせると思います。
私もインターネットやテレビで、ニュースや健康についての情報などを見つけたら、必ずチェックするようにしています。
■運動は脳を活性化させる
今度は、逆に運動をした時に脳に与える影響です。
運動をすれば、脳も活性化されることも実証されています。
ただし、激しい運動をすると、脳も疲れて活動も低下してしまいますが、軽い運動であれば、脳が活性化して頭が冴えることが分かっています。
また、毎日軽い運動をしていると、血流も良くなり、脳にもエネルギーが回りやすくなりますので、頭が良くなりやすいようです。
軽い運動というのは、マラソンでも散歩でも良いのです。
もし、何もしていないという方がいらっしゃったら、検討してみることをオススメします。
運動不足や姿勢の悪さは、脳にも悪影響を与えます。
脳のためにも、身体を動かして、脳の機能を最大限に使えるように努力してみましょう。
脳と身体は密接な関係にあり、脳だけ鍛えていても身体を鍛えていなければ、結局脳へ悪影響を与え、身体だけ鍛えていても脳を鍛えなければ、身体へ悪影響を与えてしまいます。
両方バランスよく鍛えるようにしましょう。
そのためには、普段からどのようなことが身体にとって良いことかを考え、運動も適度にするようにしましょう。