経営者目線で考える15

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前回に続き、経営者目線で様々な事例を考察してみたいと思います。

 

■無料点検とオイル交換

以前、SNSへの投稿で、車の無料点検をしてもらい、「ついでにオイル交換もしますか?」と言われたのでお願いしたところ、オイル交換で4,000円を取られたと文句をいうものがありました。

確かに、オイル交換の金額を言わなかった業者も悪いとは思いますが、オイル交換が無料だと思う方にも無理がある気がします。
そもそも、なぜ車の点検が無料なのかをよく考えるべきでしょう。

経営者の立場に立って考えれば分かると思いますが、車の点検が無料なのは、点検の結果、修理や交換などがあれば、そこでお金が取れるためで、その依頼を受けるためには、点検を無料にした方が良いということです。

車に特に異常がなくても、オイル交換は定期的に行った方が良いものなので、お金が取りやすい部分です。
と言うより、オイル交換でお金が取れるから、点検を無料にしていると言っても過言ではないでしょう。

以前も書きましたが、何かを無料にするという手法は、客寄せであり、別のところでお金を取っているのです。
飲食店で、たまに無料の飲み物などを提供しているのも、それでお客様に来てもらい、他の食べ物などでお金を取っているからできるのです。

引っ越しなどの出張見積もりが無料なのも同じ理由です。
見積もりをした結果、実際の引っ越しを依頼してもらうためで、これも客寄せになります。

まぁ、引越し業者の場合、どの引っ越し屋さんも出張見積もりは無料でやっているので、同じようにせざるを得ないということもありますが、出張見積もりというのは、人件費や交通費が結構かかるものなので、それを無料で行っているということは、それだけ金額の安さや内容に自信がある場合が多いでしょう。

どのような商品やサービスにも、材料費や人件費がかかっているものであり、企業としては無料で提供するのは必ず理由があります。
消費者としても、どうしてそういったものが無料なのかを、常に経営者の立場で考えるようにした方が良いかと思います。

 

■ハラスメント問題

最近はハラスメントという言葉が頻繁に使われるようになり、経営者や上司としては何かと人間関係が難しくなっているようです。
パワハラやセクハラに始まり、マタニティ・ハラスメントや、インフルエンザ・ハラスメントというのも出てきているようです。

これらのハラスメントは、過剰にやるのはもちろん良くないですが、ある程度は仕方のない部分もあります。
以前も書きましたが、マタニティ・ハラスメントというのは、産休や育休の復帰後に、居場所がなくなったり、冷たくあしらわれるというもので、もちろんそういったことは良くないことです。

しかし、経営者や上司としては、産休や育休で長期休暇を取られてしまうと、その人の穴埋めをしなければならず、他の人を雇ったり、誰かに残業などをしてもらわなければならないのです。
経営者としても、産休や育休は、給料の何十%か払わなければならないのに、穴埋めもしなければならないので、何度も休暇を取られたり、たくさんの従業員にそれをされるのは困ることです。
それなのに、復帰後に居場所がないからマタハラだと騒ぎ立てるのは迷惑以外の何ものでもありません。

パワハラについても、上司が理不尽に色々と要求したりするのはもちろんダメですが、ある程度は部下に対して厳しさが必要であり、それをすぐにパワハラだと訴えてしまっては、会社としては困ってしまいます。

上司や同僚が部下に対して冷たくしたり、いじめたりするのも良くないことではありますが、それをハラスメントだと騒ぎ立てるのは、人間関係を壊すという意味では同罪となってしまいます。
お互いが、相手の気持ちを思いやることが必要かと思われます。

インフルエンザ・ハラスメントというのもあるようですが、これもある程度はやむを得ない面があります。
インフルエンザ・ハラスメントというのは、インフルエンザに感染してしまった時に、それでも会社に来て仕事をしろと言われたりすることのようです。

これも経営者や上司目線で考えれば、年末の忙しい時に休まれるのは非常に困ることです。
景気が良い時ならまだ寛容になれますが、景気が悪い状態が続いてるところが多いので、つい攻撃的になってしまっているということもあるかもしれません。

上司に「自己管理ができていない」と言われたと文句を言う投稿もありましたが、これも上司の方が正論ではないかとも思ってしまいます。
経営者や上司が自己管理ができているのは当然ですが、雇われの社員であっても自己管理は必要です。
インフルエンザにかかってしまったのは仕方のないことだと言われるかもしれませんが、免疫力を高めていれば防げるものです。

ただ、もしインフルエンザにかかってしまった場合は、人に感染させてしまう可能性があるので、会社に行かない方が良いでしょう。
上司が来いと言ってくる場合は、そのことを説明して、医者から止められているので行けませんなどと言えば良いかと思います。

ハラスメントというのは、嫌がらせという意味なので、本人が嫌だと思えば成立してしまうものです。
最近は、正論を言ってくる相手に対してロジハラ(ロジック・ハラスメント)だと言うこともあるそうですが、こんなものがまかり通ってしまうと、正しいことを言ってくれる人がいなくなってしまい、世の中がメチャクチャになります。

嫌なことを嫌だということは大事なことではあるのですが、忍耐ということも知るべきでしょう。
最近の教育は、少子化の影響でどんどんぬるくなってきてしまい、忍耐力のない若者が育って、このような問題が多発してきていますが、経営者の立場に立って考えたり、相手の立場に立って、物事を考える習慣を身につけるように心がけていただければと思います。

 

■非正規社員の給料

先日、非正規社員が正社員と同じ仕事をしているのに、賞与や退職金が出ないのはおかしいとして、裁判所に訴えて退けられたというニュースがありました。
その後の別の裁判で、福祉手当などについては、非正規社員と正社員の格差があるのは違法という判決がなされましたので、それは良かったとは思います。

ただ、やはり正社員と非正規社員を同じような扱いするということに関しては、よくよく考えてみる必要があります。
訴える側の気持ちは分かりますが、これも少しは経営者の立場に立って考えてみた方が良いと思います。

非正規社員を雇っている経営者としては、経済的余裕がないところが多いため、やむを得ず安い契約社員や派遣社員などを使っているのです。
経済的余裕があるなら、正社員を雇いたいはずです。
正社員の方が離職率が低くなり、会社が安定するからです。

経営者は、常に従業員のことを考えている人が多いと思いますが、従業員は経営のことまで考えていない人が多く、このような問題がよく起きてしまいます。

まぁ、大企業の場合は、役員の人たちがたくさん報酬をもらって、従業員をこき使っているという印象がありましたが、近年はどこも景気が悪いので、そのようなところも少なくなってきているでしょう。

なので、このような裁判を起こすような人は、一度会社経営をしてみてほしいと言いたいです。
会社経営と言っても簡単なことではないので、実際行うことはできないかもしれませんが、できないならせめて経営学の本など、少し読んでみるのも良いかもしれません。

従業員目線では分からないことも、自分が経営者になってみた時のシミュレーションをすることで、考え方が大きく変わる可能性もあるでしょう。

もし実際に会社経営をするには、経営学だけでなく、経済や世界の動向、従業員の管理、法律や税金の知識など、様々な能力を要求されます。
もちろん、すべてを知らなければなならないわけではないですし、自分一人で全てをやらなければならないわけではありませんが、経営者の苦労を知っておく必要は、誰にでもあるかと思います。

 



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