物事を多角的に考える26
前回に続き、様々なことについて多角的に考えてみたいと思います。
■やらない選択をする
やることが多い場合や、仕事の優先順位を考える時などは、To Doリストを作成して重要度をつけると良いということは、以前も書きました。
ただ、現代人は忙しく、やることが多すぎるとどんどん時間がなくなってしまいます。
それに、To Doリストをつけて、それ通りに全てこなしていくという生活を続けていると、のんびりする時間や、趣味の時間までなくなってしまうこともあります。
ひどい時は、睡眠時間を削らなくてはならないという方もいらっしゃるかもしれません。
時間管理がきちんとできている人は、仕事をする時間や、趣味の時間などを一日の中で決めて、それ通りにできるとは思いますが、仕事の時間が取られすぎたりすると、他の時間が足りなくなる場合もあります。
そういった忙しすぎる人に考えていただきたいのは、重要度や優先順位の低いものについては、やらない勇気を持つということです。
仕事の場合は、誰かがやらなければならないので、他の人に頼むなどして、自分の仕事量を減らす努力が必要です。
仕事以外のプライベートの時間や趣味などで、やらなくても良いものは、やらないという決断をして、時間を確保するようにしましょう。
例えば、日常的に行っている友人との飲み会など、あまり気乗りがしない場合は、断るということも必要です。
忙しい時は、友人の誘いが負担になってしまうこともあるはずです。
友人の気持ちを考えると、断りづらいとは思いますが、あまりにも忙しいとか、自分の負担になっていると思う場合は、思い切って断るようにしましょう。
事情を話せば理解してもらえると思いますし、落ち着いたらまた飲みに行こうと約束をするのも良いでしょう。
あまりにしつこい友人で、関係を続けたくないような人がいた場合、これも思い切って連絡をしないという選択をした方が良いかもしれません。
時間的、精神的な負担になっていることがあれば、やらないという決断をすることが良い場合があるということです。
無料だからとむやみにサイトの会員登録をしたり、安くなるからと何でもクーポンを利用しようとして、管理するものが増えてしまい、逆に時間が無駄にかかってしまう場合もあります。
このようなものは、あまり増やさないようにすると同時に、必要最低限に絞っておくことも重要です。
趣味についても、多趣味な人の場合はなるべく趣味を絞った方が良いかもしれません。
飽きっぽい性格なのであれば、色々と挑戦してみるというのも良いとは思いますが、多くの趣味を続けるというのは、時間をかなり使うことになります。
趣味が多すぎるという人は、本当にやりたい趣味だけを続けるようにしましょう。
また、ゲームなどにハマってしまって、趣味にかける時間が長すぎてしまうという人は、時間制限を設けるようにしましょう。
一日の中で何時から何時までは趣味の時間にして、その後は就寝するなど、時間管理をしてしっかりと守るようにすれば、やりすぎてしまうということも減るかと思います。
やらないという選択はなかなか決断に勇気がいる場合がありますが、時間管理という意味では必要になる場合が多いので、無駄だと思ったり、負担が大きいことがあれば、思い切ってやらないという決断をして、To Doからもばすすということも、時には必要だということは覚えておきましょう。
■毎日新しいことをする
上とは反対のことになるかもしれませんが、毎日何か新しいことを一つするようにすると良いと思います。
何かというのは、小さいことでも構いません。
新しいことをすると、脳も活性化しますし、何か新しい発見があるかもしれません。
自分の知らないことを経験するのは、脳の良い刺激になり、認知症の予防にもなります。
毎日新しいことをするというのを続けるのは難しいとは思いますが、例えば、コンビニの新商品を試してみるというのでも良いのです。
または、いつも通っている道とは違う道を歩いてみるというのも良いでしょう。
コンビニの新商品が美味しくなかったとか、新しい道を歩いたら道に迷ってしまったなど、失敗もあるかもしれません。
しかし、それは自分にとっては良い経験となり、今後はそれを選択しない方が良いと分かるようになります。
スポーツやイベントなど、色々と体験してみるのも良いでしょう。
テニスを試してみたけど、自分には合わなかったということもあるとは思いますが、それはそれで良い経験となりますし、誰かと話す時にも話題にできるかと思います。
買い物の時に、いつも使っているものと違うものを買ってみたら、いつもの商品よりも良かったというケースも多いものです。
もし違う商品を買って失敗した場合は、それは使わない方が良いということが分かるので、無駄にはならないと思います。
毎日何か新しいことをし続けるというのは、なかなか難しいとは思いますし、時間的にも厳しいとおっしゃる方も多いかもしれませんが、何か知らないことがあれば、色々と試してみる方が良いということは、頭の片隅に置いておきましょう。
■マラソンの厚底シューズ問題
先日、マラソンの厚底シューズが選手の速度を強化しているとして、規制するかどうかが話題となりました。
確かに、そのシューズを履いて走ると、タイムが上がる選手が多いようですが、経験者によると、誰でもタイムが上がるわけではなく、その靴を履きこなすには、それなりに練習が必要となるようです。
似たような問題で、以前、水泳の水着問題もありました。
スピード社のレーザー・レーサーという水着が、水をはじく能力が高く、これを着て泳ぐとタイムが上がるというものでした。
こちらも着るのに30分くらいかかるというデメリットはあるものの、逆にこの水着を着ていない選手が不利となるということで、規制されたようです。
マラソンの厚底シューズについても、ある程度の規制は必要かと思います。
と言いますのも、こういったものを無制限に許してしまうと、以前記事で書いたドーピング問題と同様で、いかに道具を進化させ、その道具に対応できた選手が勝てるかの勝負になってしまい、純粋に選手の力を競わせるという意味が薄れてくる恐れがあるからです。
そうなると、どの国がより良い道具を作るかの競い合いになってしまいます。
もちろん、選手の力も関係ないわけではないですが、道具の比重が大きくなってしまうと、選手の力量を競わせるという本来の意味を失ってきてしまいます。
F1レースなどのように、レーサーの力量とマシンの両方を競わせるような競技なら、道具を進化させても問題はありませんが、選手の力量のみを競わせるなら、ある程度は道具の規制をするのもやむを得ないと言えます。
マラソンのシューズについては、全選手に同じシューズを履いてもらうというわけにはいきませんので、シューズの底の高さの制限を設けるという程度で良いかと思います。