料理の知恵6
前回に続き、料理に役立つかもしれない知恵を少しご紹介させていただこうと思います。
■味噌汁にケチャップを入れると良い?
味噌汁にケチャップを入れると、コクが出ておいしくなるという話をテレビの情報番組で聞いたことがあります。
にわかには信じがたい話ですが、ケチャップというのはトマトを凝縮したものですので、トマトの旨味が出るということなのかと思います。
量としては、味噌汁一杯につき、ケチャップをスプーン一杯分くらいを溶かせば良いそうです。
私も試してみましたが、確かに少しコクが増したように思います。
少しトマトの酸味が感じられるので、人によっては嫌がるかもしれません。
ミネストローネのようなスープに少し近づくと思っていただければ良いかと思います。
ただ、ケチャップは先ほど書いたように、トマトを凝縮したものですので、体に非常に良いというメリットもあります。
トマトのリコピンが強い抗酸化力を持ち、老化を防ぎ、肌をきれいに保つという効果がありますので、味噌汁を飲む時に毎回ケチャップを入れれば、さらに健康に良い食べ物になるかと思います。
■ごぼうや人参の皮はむかなくて良い
以前も少し書きましたが、こぼうや人参などには、包丁やピーラー等で皮を向かない方が良いそうです。
これは、皮の方が中身よりも多くのポリフェノールなどの栄養素が含まれているからで、これを捨てるのはもったいないということです。
皮をむかなくても、若干歯ごたえが増してしまうかもしれませんが、味に大きな影響はありません。
こぼうや人参は、皮をむかずに土を落とすだけで良いでしょう。
たわしなどを使って、土を落とす程度で良いそうです。たわしがない場合は、アルミホイルを丸めたものでこすっても、同様の効果があるようです。
また、こぼうを切った後、アクを抜くために水にさらす人がいらっしゃるようですが、これも止めた方が良いそうです。
こぼうのポリフェノールは水溶性のため、水にさらすとポリフェノールが流れ出てしまうとのことです。
こぼうは食物繊維も豊富ですので、なるべく栄養素を無駄にしないようにしましょう。
■冷蔵庫の詰め過ぎは良くない
冷蔵庫に物を詰めすぎるのはよくありません。
冷蔵庫に物を詰めすぎると、冷気がすみずみまで行き渡らず、冷却機能が落ちてしまうからです。
買いだめした時などは仕方ないですが、なるべく無駄な食材は買わないようにして、冷蔵庫に物を詰めすぎないようにしましょう。
また、冷凍庫の方は、逆に物をたくさん入れた方が良いようです。
冷凍庫は、周囲の食材が凍ってくると、その影響で凍りやすくなり、冷凍機能がアップするとのことです。
冷凍食品は、消費期限がないものや長いものが多いので、緊急時の蓄えをしておく意味でも、たくさん買いだめしておくのも良いかと思います。
それほど冷凍したい食品がない場合は、アイスノンなどを入れておいても良いでしょう。
■卵を割った時に殻が落ちてしまった時
卵を割った時に、その中に殻の破片が落ちてしまうことがあるかと思います。
これを箸などで取ろうとすると、ツルっとすべってなかなか取れません。
これを解決するには、指を水で濡らし、その指を卵の殻に触れるようにすると、殻が吸い付いて取れるとのことです。
これは、表面張力が白身よりも水の方が強いからだそうです。
ただ、殻が白身の奥深くまで沈んでいる場合は、この方法は使えませんので、ご注意ください。
■粉スープを溶けやすくする方法
テレビ番組からの情報ですが、粉スープなどを溶かす場合、通常は円を描くようにスプーンを動かして溶かすかと思います。
しかし、これだと粉スープの溶け残った塊が残ってしまうことが多いと思います。
そこで、スプーンを縦に前後に動かすと溶けやすくなるとのことです。
これは、円を描くようにすると、渦が一つしかできないのに対し、縦に前後に動かすと渦が複数できるために、より粉スープが溶けやすくなるからのようです。
私も試してみましたが、確かに縦に前後にスプーンを動かす方が、溶け残りの塊がなく、きれいに溶けました。
この方法は、インスタントの味噌を溶かす時などでも有効です。
ただ、コップなど細長い容器の場合は、渦ができにくいので、この方法では溶けにくくなるかもしれません。
この場合は、スプーンを円を描くように動かす方法で良いと思いますが、コップの深いところと浅い方でも円を描くようにかき混ぜると、溶けやすくなるかと思います。