思考能力の鍛え方6
前回に続き、思考能力を鍛えるにはどうすれば良いかを少しご紹介させていただこうと思います。
■論理的に考える
頭の良い人は常に論理的に物事を考えます。
論理的に考えるというと、難しく思ってしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、要は順序立てて考えるということです。
数学で言うところの証明というのも近い考え方です。
ある方程式が正しいかを証明するために、式を順番に計算していって成り立つかどうかを確認したりします。
こういったことをしているので、理系の人は論理的思考が得意になります。
推理小説などで、証拠や証言から推理し、犯人やトリックを暴くのも論理的思考と言えます。
現場の状況や、証拠、証言というパズルのピースから、何が起きたのかを順番に考えていき、犯人やトリックを推理するのです。
何か問題が起きた時に、原因を考え、その対策を考えるのも論理的思考と言えるでしょう。
誰かが嘘をついたと思った時も、なぜ嘘をついたのかや、その嘘を暴いた方が良いか、その言葉が嘘ではないと仮定したらどうなるのかなどを、普段から考える習慣を身につけておくことで、脳を鍛えることができます。
こういった論理的思考ができるようになれば、頭の良い人に近づけると思います。
論理的思考力を鍛えるには、推理小説を読むのも良いですし、なるべく普段から物事を順序立てて考える習慣をつけておいた方が良いです。
普段から意識して論理的思考をするようにしましょう。
■常に疑問を持つ
疑い深い人というのは、あまり好かれない性格かもしれませんが、どんなことであっても一瞬の疑問の目を持つというのは良いことです。
人の意見を聞いた時に、その意見は正しいのかを常に疑いを持ってみましょう。
どんなに素晴らしい意見だとか常識的な話だと思っても、間違っている可能性もあります。
また、共感できる意見であっても、本当に正しいのかどうかを考えてみる必要があります。
話の流れで共感したり、相槌を打っても良いですが、正しいかどうか判断できなかった場合は、後で調べるなりした方が良いかもしれません。
もちろん、正しいと判断できれば何の問題もありませんが、常に疑いを持つことで思考能力を鍛えことにもつながります。
ただし、あまり疑いばかり持ってしまって、共感しないような言動を繰り返していると、その人に嫌われてしまうこともありますので、人間関係が悪くならないように注意してください。
また、世の中の仕組みなどにも疑問を持つようにしましょう。
政府の政策方針に疑問を持って考えることは良いことですし、コンピューターや機械などがどういった仕組みなのかを疑問を持ち、それについて考えることも思考能力向上につながります。
疑問を持ったら、なるべく調べるようにするとなお良いと思います。
調べ始めるとキリがない場合も多いですが、近年は気軽にインターネットで調べることもできますので、軽く調べてみて知識を頭に入れておくと、いつか役に立つかもしれません。
このように、常に様々なことに疑問を持つことは、思考能力を高めることにもなります。
何にでも疑問を持つようにして、どんどん頭を使って考えるようにしましょう。
■テレビを見る
近年はテレビを見ずに、ネットの動画やニュースで十分という方も増えていらっしゃいますが、テレビも気軽に情報を得られるツールですので、使わないのはもったいないと思います。
テレビは面白くないとか、必要ないという方もいらっしゃいますが、テレビを全く見ないというのも良くないことです。
思考能力向上にもつながりますので、ぜひともテレビを見るようにしましょう。
テレビを全く見なくとも、ネットのニュースを見ているという知人が、リーマンショックのような重要なニュースを知らなかったというケースがありました。
インターネットのニュースは、偏っていたり、自分から情報を取りに行かないと情報を得られにくいということもあり、テレビのニュースとは大きく異なるかと思います。
テレビのニュースは、テレビをつけていれば勝手に耳に入ってきますし、重要なニュースは必ず報じてくれます。
ただ、インターネットのニュースを見るなということではありません。
インターネットのニュースは、テレビのニュースで報じていないような専門的なニュースも見れますし、より詳細な情報を得ることもできます。
テレビとインターネットの両方を上手に活用するのが良い情報収集手段と言えますし、これが思考能力を高めることにもなります。
テレビを見ていると様々な情報が入ってくるので、色々と考えさせられることもあります。
これは、インターネットの動画ではあまりないことです。
また、テレビの番組を見ていると、最近の流行りや、最近の人たちが何を考えているのかなども分かるようになってきます。
インターネットだけでは、なかなかこういったことは得られないかもしれませんし、情報が偏ったりしてしまいますので、テレビとインターネットを上手に併用するようにしましょう。
■備忘録をつける
普段からメモをする習慣があるという方も多いと思いますが、そういった習慣がない人は、ぜひ色々とメモを取る習慣をつけていただきたいと思います。
アイディアをひらめいたら、メモをするという使い方もありますが、ここでは備忘録をオススメしたいと思います。
備忘録というのは、一度やったことを忘れないように情報を書き留めておくことです。
人間は忘れてしまう生き物です。
よほど記憶力が優れている方なら時間が経っても忘れてないかもしれませんが、普通の人は昔のことは忘れていってしまいます。
繰り返し行うことがあるようなことは、備忘録をつけておき、忘れてしまった時にそのメモを見るようにすると効率が良いのです。
例えば、スマフォやPCなどにアプリケーションをインストールや設定を行った時、その設定方法をメモしておくようにします。
そうすると、買い替えた時にうまく移行できないかった場合などで、新規インストールが必要になった時に役に立ちます。
メモをしていないと、以前の設定方法が思い出せず、苦労することがあるかもしません。
自分の身体に異変が生じた時も、症状や対策などをメモしておくようにしましょう。
関節痛はストレッチをすれば治ったとか、頭痛が起きた時に、この市販の薬を飲んだら治ったなどを書いておけば、また何年か経った後で同じ症状が出た時に、メモを見れば対応策がすぐに分かるようになります。
このように、色々と備忘録をつけておくと、同じことが起きた時に、すぐに改善策を取れる可能性が高まります。
こういったことは習慣がないと、なかなかメモを取ろうとは思わないものですが、いざという時に困ることが多いので、ぜひ備忘録を取るという習慣を身につけていただければと思います。