物事を多角的に考える23
前回に続き、様々な事例について多角的に考えてみたいと思います。
■高校野球の球数制限について
最近、高校野球の球数制限について論争が起きています。
ピッチャーが多くの球数を投げると肩を痛めてしまい、高校生にとっては将来の有望選手を失うことになりかねないため、球数制限を設けることで、故障を防ぐというものです。
確かに、故障を考えると球数制限を設けるというのは分かりますが、私は賛成とは言い切れません。
故障をしやすい人もいれば、故障をしにくい人もいるのです。
その平均値を取って、この球数を投げたら強制的に休ませるというのは少し強引な気がします。
平均値で球数制限をするということは、体力的にタフなピッチャーにとっては不利な条件であることは間違いありません。
また、故障をしやすい選手というのは、脱落しやすく、こういった人たちが平均値を下げているわけですが、甲子園までいけるような選手は、頑丈な選手が多いものと思われます。
なので、球数制限をして投げさせないというのは、逆に高校生にとって良いものではないと思うのです。
だからと言って、球数制限をせずに故障をしたらどうするのかという反論があるのも分かりますので、球数制限をして強制的に休ませるのではなく、警告のみにすれば良いと思います。
一定球数を投げたら、警告のみを表示なり通告なりして、その後は監督や本人の判断に任せるのが最善なのではないでしょうか?
もちろん、故障を予期できるわけではないので、結局は故障が起きてしまう可能性はありますが、タフな選手はまだまだ投げられるはずですので、状況に応じて各々判断してもらった方が良いとは思います。
球数制限で強制的に強いピッチャーを休ませることによって試合に負けてしまい、逆にプロになるチャンスを逃すよりは、私はマシかと思うのですが、皆さんはいかがお考えでしょうか?
■言い訳で嘘をつく人
言い訳で嘘をつく人がいます。
これは、自分を守るためや責任逃れのためではありますが、言い訳の時の嘘は、嘘と見抜かれる場合が多く、非常に見苦しいものです。
例えば、少し前は国会議員や政治家などが、都合が悪くなるとすぐに「記憶がございません」と言うことがありましたが、ほとんどの国民が「絶対嘘だ」と思ったことでしょう。
「私がやっていません」と言ってしまうと、後で事実が発覚した時に、嘘を言ったことになってしまうために、「記憶がございません」と言ってごまかしているのでしょう。
もちろん、「それは事実です」と言えば罪を認めたことになるので言えず、覚えてないことにしているのです。
もし、「記憶がございません」という言葉を真実だと仮定するとどうなるかを考えてみましょう。
このような追求の場面では、非常に重要なことを聞いていることが多く、その時の記憶がないというのは考えにくいことです。
些細なことを聞いているのであれば、本当に忘れてしまっている可能性もありますが、大抵の場合は重要なことを聞くことが多いはずです。
もし本当にそんな大事なことの記憶がないのであれば、脳の記憶機能に何かしらの問題があるはずであり、そのような人物に政治家の資格はないということになります。
つまり、「記憶がございません」と言った時点で、その政治家は信用に足る人物ではないということが確定します。
先日、旅客機のパイロットが飲酒をした後で飛行機を操縦し、言い訳として「水と酒を間違えた」と言っていました。
こんなことを言って、「じゃあ仕方ありませんね」とは決してなりません。
これも、もしその言い訳が真実だったとすると、水と酒の区別ができない人に、二度と飛行機の操縦を任せるわけにはいきませんので、クビにせざるを得なくなります。
このように、言い訳で見苦しい嘘をつくべきではありません。
言い訳で嘘をついても、大抵の場合は嘘と見抜かれてしまい、信頼を余計に失うことになります。
ただ、言い訳をするなというわけではありません。
何か失敗をしたとしても、理由があるなら聞いてもらうべきです。
しかし、言い訳で嘘をついてしまうと、見抜かれてしまったり、その嘘が真実だと仮定した時に、余計に信用を失う可能性が高いということです。
言い訳では嘘をつかずに、非を認めて誠心誠意、謝るようにした方が得策と言えます。
■マスコミの記者を無視する人
ニュースなどで、マスコミの記者に質問を無視する場面をよく目にします。
これは政治家や芸能人などの有名人だけではなく、重大な事件に関わる人の場合も同様ですが、記者を無視するような人は、疑惑が黒である可能性は高いと考えられます。
事件の犯人であっても、記者の質問に応える場合がありますが、記者の質問に応じてしまうと、その様子から、犯罪心理学者などに心理を分析され、警察の捜査も集中してしまうなどのリスクが生じてしまうため、記者の質問を避けるのではないかと思うのです。
もちろん、疑惑は白なのに、マスコミの記者の質問の応酬が酷すぎるので、避けているという人もいらっしゃるとは思います。
しかし、疑惑が白なら、誠心誠意、自分は潔白であるとマスコミを通じて皆に聞いてもらいたいと思うのが普通なはずです。
つまり、記者の質問を無視しているような人物は、その疑惑について黒の可能性が高いということです。
あくまで可能性の高さの話ですので、違う場合もあることはご了承ください。
また、黙秘をするような人も同様に黒である可能性は高いと考えられます。
事件に何も関わっていないなら、必死にそのことを訴えるはずなのですが、黙秘するということは、自分が犯人であり、不利な証言はしたくないから黙秘するというケースが多いと思われます。
ただ、無実なのに間違った判決を受けたくないために、証言を全て弁護士に任せるという意味で黙秘するという場合もありますし、事件の犯人ではないものの、浮気など別の後ろめたいことがバレてしまうのを防ぐために黙秘するというケースもありますので、一概に黒とは言い切れませんが、こちらもあくまで可能性の高さの話です。
皆さんもニュースでこのような場面を見る時は、裏にどのような心理が隠れているのかを考えてみると良いと思います。
■左利きの人は右手も使う
殺人事件で、被害者の右側の後頭部を殴られているから、犯人は右利きであると断定するのは早計です。
左側の後頭部を殴られていたら、犯人は左利きである可能性は高いとは思います。
しかし、その逆は然りではありません。
なぜかといいますと、左利きの人が鈍器を扱うのに、右手を使う場合があるということです。
私も左利きなので知っていますが、左利きの人は普段の生活でも右手も使わざるを得ない状況にあります。
世の中の90%近くの人が右利きであり、ほとんどの商品は右利き用に合わせられています。
そのため、純粋な左利きの人であっても、右手をよく使うのです。
左利きの人が右手で鈍器を扱うなど、わけはないのです。
左利きの人が右手で撲殺した殺人事件の例は、実際にあった話です。
逆に、右利きの人はほとんど左手を使うことがないため、左手で鈍器を扱うのは少し難しいようです。
もちろん、左利きの人が犯人だと思わせるために左手で殴るという犯行も考えられますが、突発的な事件の場合は、その可能性は低くなります。
まぁ、こういったことは左利きの人にしか分からないことかもしれませんが、右利きの人も一応考慮に入れておいていただけれはと思います。
球数制限に関して、プロになるチャンスと故障してプロに入ってから伸び悩むリスクを天秤にかけることも大切だと思います。
球数制限されるほどの実力があるということは知名度も高くなっているということですし、例えばその人が2年でまだ1年チャンスがあるなら、一定の存在感を示せたなら来年のためにも強制的に温存させる選択もありかと思います。
実は高校2年に全てをかけていて、三年は就職や受験に力を入れてプロにはなろうと思ってないなら別ですし、単純に一定数以上の投球で警告するアイデア自体はいいとは思いますけどね
メント様。
コメントいただきまして、ありがとうございます。
おっしゃることはごもっともかと思います。
ただ、球数制限のせいでエースピッチャーが試合に出れずに負けてしまったという事例も出てしまいましたので、強制的に休ませるのもいかがなものかというご意見があるのも事実です。
私も、故障のリスクがあるというご意見も分かりますので、球数制限ではなく、警告のみが良いのではないかということをご提案しております。