子どもの教育法7

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前回に続き、子どもの教育について少し考えてみたいと思います。

 

■自殺をした子はなぜ親に相談しなかったのか

いじめられて自殺したような子どもは、なぜ親に相談がなかったのでしょうか?
自殺されてしまった子の親も、なぜ自分に相談されなかったのかと疑問に思うケースも多いかと思います。

子どもの気持ちになってよく考えてみましょう。
親に相談しないのは、親が頼りないからというのが最も強いのではないでしょうか。

もちろん、親に迷惑をかけたくないという気持ちもあるかもしれません。
しかし、自殺をしてしまっては、もっと迷惑がかかるのは分かっているはずであり、それを防ぐためにも親に相談した方が良いはずです。

子どもは、親に相談しても無駄だと思うから相談しないのかと思います。
子に先立たれたご両親の悲しみは計り知れず、その方たちを批判するのは人道的にどうなのかというご意見もあるかとは思いますが、同じような悲劇を防ぐためにも書いておきたいと思います。

とは言いましても、頼りにならない両親を、急に頼りがいがある人にすることはできませんので、子どもの自殺を防ぐためには、子どもが悩みを抱えていないかなど、常に気を配っておく必要があります。

子どもを厳しく育てすぎると、心が荒れて犯罪に手を染めてしまうかもしれず、子どもを過保護に育てると、精神面が育たず、自殺したりうつ病などになりやすいというのは、今まで書いた記事の通りです。
子どもの教育は、アメとムチのバランスが大切ですが、もし過保護に育ててきてしまったかもしれないというご両親は、子どもが知らずに悩みを抱えてしまい、自殺してしまう可能性が高くなっていますので、悩みがないかなど、普段から声をかけるようにしましょう。

先ほども書いた通り、子どもが死にたいほど悩みを抱えていたとしても、両親が頼りないので、悩みがないかと聞かれても答えてくれないケースも多いかと思います。
ですので、聞くだけでなく、態度や表情などをよく観て判断する必要があります。

死にたいほど悩んでいるのであれば、それなりに態度や表情に出てくるはずです。
もし、そういった兆候がありそうなら、もっと本人の話を聞くようにしたり、質問の仕方を変えたり、子どもの周囲の人たちに聞くなど、解決できる方法を考えるようにしましょう。

質問の仕方を変えるというのは、どのような悩みがありそうかで異なってきます。
例えば
「友達にいじめられていないか?」
「仕事で何か失敗とかしなかったか?」
「夫婦でうまくいっていないのか?」
などです。

自殺してしまうきっかけは様々あり、いじめた本人や、会社や学校などが責められがちですが、子どもの精神面を鍛えなかったことと、頼りにされていないご両親にも責任があると考えられますので、子どもの自殺を防ぎたかったら、育て方やご両親自身の態度なども気をつける必要があります。

 

■興味を持ったことをやらせてみる

子どもが興味を持った分野が、あまり良くなさそうなことでも、どうなるかは分からないので、やらせてみるのも良いかと思います。

例えば、バンド活動をやりたいと言ってきた場合です。
一般的には、このような芸能活動はうまくいかないことが多く、時間の無駄となったり、他への道が閉ざされていまうケースもあります。
しかし、成功する可能性も0ではないと思いますし、売れるのが目的ではなく、単に趣味という場合もあるかと思います。

なので、こういう場合は、条件付きで許すのが良いかと思います。
条件というのは、例えば、期間を区切って、それでもうまくいかなければ止めるとか、あくまで趣味のレベルで活動して、本業はおろそかにしないなどです。

ご家庭によって、事情は様々あるかと思いますので、各自で判断していただくことにはなりますが、頭から否定してしまったのでは、本人も浮かばれないと思いますので、なるべくお子さんの意思を尊重するようにしましょう。

漫画やゲームなどを要求してきた場合も、あまり親の気は進まないと思いますが、ゲームは良い脳トレにもなりますし、漫画も内容によっては勉強になるものもあります。
この場合も、必ず1日2時間以内にして、それ以外は外で遊んだり、勉強する時間にしたりするなどの条件を出すようにすると良いと思います。

ただ、間違いなく良くない方向に進んでしまうものは止める必要があります。
その後、犯罪に走ってしまうのではないかというものや、周囲にも悪影響がありそうなものなどがあると思います。

未成年の飲酒やタバコなどは止めるべきですし、どう考えても怪しい人物に誘われているといった状況では、よく話を聞いて止めるべきでしょう。
それでも本人が聞かない場合は、殴ってでも止めるべきです。

近年は虐待は良くないという風潮で、あまり殴るという行為ができないと思われがちですが、この場合は必要な体罰であり、何度も殴るというようなことがなければ虐待にはなりません。
よくよく状況を見極めて、子どもが間違った方向に行かないよう、判断していただければと思います。

 

■子どもが勉強嫌いな場合

子どもに勉強させたいのに、勉強嫌いなために悩んでいるご両親も多いかと思います。
こういった子には、一緒に勉強するのが良いというのは、以前も書きました。

できれば、クイズ形式で問題を出してあげましょう。
こういったことが楽しくできるようになれば、お子さんの勉強嫌いも改善するかもしれません。

それでも嫌がる場合、クイズの正解率が高かったら、賞金や賞品をあげるようにしましょう。
ちょっとしたお菓子や、少しだけお小遣いをあげるようにすれば、お子さんもやる気を出すはずです。

こういったことを積み重ねて、子どもに勉強の楽しさを教えるようにすれば、自然と自分から勉強するようになるかもしれません。
エンターテイメントを組み込むことで、勉強に対する考え方が一気に変わる可能性もあるかと思います。

一方的に、勉強しろと子どもに言ったところで、逆効果な場合が多いです。
もし、勉強が楽しいものと認識が変わってくれれば、その後は放っておいても、自分から進んで勉強するようになる可能性もあります。

うまくいかない可能性もありますが、試してみる価値はあると思いますので、ぜひ実践してみていただければと思います。

 



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