物事を多角的に考える11
前回に続き、様々な事例について、物事を多角的に考えてみたいと思います。
■本当に優秀な人は目立たない
目立って活躍した人は賞賛されますが、本当に優秀な人は目立つ活躍はせず、見えないところで防いでいる場合が多いです。
よく例えで言われるのが、野球のファインプレーです。
守備の選手が、難しいボールを格好良く取るというものですが、本当に優秀な選手は、バッターのクセを読み、予めボールが飛んでくる位置を予想して動いているので、ファインプレーにはならず、的確にアウトにすることができます。
この場合、地味なプレーに見えてしまうかもしれませんが、チームにとってはより良いプレーとなります。
テロなどでも、事件が起きてからテロリストを捕まえたらビッグニュースとなり、警察が賞賛されますが、事件を起こす時間と場所の情報を事前に入手して、防いでしまうような優秀な人がいた場合、事件になっていないので、あまりニュースにならないかと思います。
しかし、実際にテロが起きてしまうと、犠牲者も少なからず出てしまいますので、事前に防ぐことができる人の方が優秀と言えます。
重病を医師が手術で治すことができれば、当然その医師は感謝されると思いますが、テレビ番組などでそいうった病気の予防法を知り、その予防が功を奏して病気にならなかった場合、本来はその方が良いのに、その予防法を教えてくれた人が感謝されるということはあまりないかと思います。
電車で席を譲る人よりも、最初から席に座らずに立っていた人の方が偉いという話題をネット上で見ましたが、これも似たような例かと思います。
これについては、色々と議論の余地があると思いますが、私も面倒なので、目的地が近い場合は、なるべく席に座らないようにしています。
まぁ、席が空いていれば座っても良いですし、席をゆずるという行為が人との良いふれあいになるという意見もあります。
ただ、無用なやり取りを避けたいのであれば、最初から席に座らないという方が良いとは思います。
いずれにしましても、本当に優秀な人は、事件や事故を未然に防ぐことが可能ですので、目立った活躍はしないと言えます。
この件については、様々な例で言えることではありますので、水面下で何か起きているのかなどを考えるのは、良いことと思います。
■力よりも頭が良い人の方が強い?
会社の上司が身体の大きな男性で、下手に逆らうと何をされるか分からないという話を聞いたことがあります。
ただ、私は体格が良い人に対して、それほど恐れる必要はないと思いました。
確かに、殴り合いの喧嘩になれば勝てない可能性は高いですが、こちらから手を出さなければ良い話です。
もし、相手から殴ってきたら、暴行罪となりますので、警察沙汰になるわけであり、そのくらいは相手にも分かっているはずです。
つまり、相手が強そうだからと言って、恐れる必要はないということです。
自分の知力に自信があれば、理論で相手をねじ伏せることもできるかと思います。
強そうな上司が理不尽な仕事を押しつたりしてくるのであれば、どのような点で不利益が出るのかなどを具体的に述べて、理論でねじ伏せましょう。
相手が脅迫じみたことを言ってくるのであれば、法律を盾にしてかわしましょう。
力が強そうな人よりも、頭の良い人の方が警戒が必要と言えます。
頭が良い人を敵に回してしまうと、どのような嫌がらせをされるか分かりません。
また、こちらの理論も通じない可能性もあり、説得も難しいかもしれません。
ただ、上司が頭の良い人であれば、それに従っていれば何の問題もない可能性も高いかと思います。
上司より良い方法があるのであれば、それを提案しましょう。
頭の良い人であれば、熟考してどちらが良いか、正しい選択をしてくれるはずです。
問題なのは、中途半端な知力の上司かと思います。
頭はそれほど良くないのに、自分で頭が良いと思っている人は一番やっかいな人です。
その場合は、自分の知力を活かして論破する必要があります。
なるべく相手の知力が低いことは言わず、より良い方法を述べた上で、どちらが正しいかを分かってもらうのを待つしかないでしょう。
このように、力が強い人よりも頭が良い人の方を恐れた方が良いと言えます。
これは会社の上司だけでなく、家族内や友人間でも同じことが言えると思いますので、覚えておくと思います。
■幽霊よりも怖いのは人間
幽霊が怖いと言う方は多いと思います。
もちろん、目に見えない存在であり、本当に存在するのであれば恐怖を感じるのも無理はありません。
しかし、本当に怖いのは人間の方です。
人間は、心では何を考えているか分かりませんし、いつ豹変して恐ろしい行動をとるか分かりません。
何らかの理由で知人や隣人が自分を襲ったり、迷惑をかけるような存在になるかもしれないということです。
表ではニコニコして愛想が良くても、何を企んているかなど分からないのです。
その点、幽霊が存在しているかなどの根拠はありませんし、もし存在していたとしても、できることは限られています。
せいぜい、少し姿を現して脅かす程度でしょう。
稀に、霊が心臓麻痺を起こしたという話を聞いたこともありますので、一概に大丈夫とは言い切れませんが、基本的に恨みを買わないようにしておけば、そのようなことにはならないはずです。
まぁ、私も霊が存在するとは信じているわけではありませんが、霊が存在していると仮定しないと説明できない事象があるのも事実です。
なるべく人間や幽霊の恨みを買わないようにして、幽霊は味方であると思うようにしましょう。
■STAP細胞とは何だったのか
理化学研究所の小保方氏が発表したSTAP細胞は、結局存在が確認されませんでしたが、この騒動は何だったのでしょうか。
小保方氏が嘘の発表をしたということで片付けられているようですが、そうだとするとその目的が全く分かりません。
想像するに、これは理化学研究所の研究生による小保方氏への嫌がらせだったのではないかと、私は思います。
小保方氏は、研究所内でも頭角を現し、教授たちにもかわいがられていました。
それを妬んだ研究生が、小保方氏が研究している細胞にES細胞と呼ばれる万能細胞を混入したのではないかと考えられます。
その発見を、今までにないものと勘違いしてしまい、論文の精度も低いまま発表するに至ってしまったのではないでしょうか。
いたずらをした研究性も、いずれ話すつもりだったと思いますが、どんどん事が大きくなってきてしまって言えなくなってしまったという可能性があります。
小保方氏が騙されていた証拠として、論文不備についての会見の時も嘘をついている様子はありませんでしたし、何より再現実験にきちんと参加しているということです。
小保方氏がSTAP細胞の存在を信じていたため、再現実験で成功させようとしたのでしょう。
しかし、再現実験では当然ES細胞が混入されていないため、再現はできず、STAP細胞の確認はできなかったという結果に至っています。
つまり、何者かが小保方氏が研究していた細胞にES細胞を混入したと仮定すると、辻褄が合う部分が多いのです。
小保方氏本人も、それに気づいていない可能性もありますし、真相は闇の中となっていますが、教授が一人自殺してしまうという被害も出ていますので、真相を解き明かした方が良いような気もしますが、既に結論は出たものとしてこの話はもう進められていないようです。