子どもの教育法6

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前回に続き、子どもの教育について、少し考えてみたいと思います。

 

■ゲームやスマフォを禁止すべきか

ゲームやスマフォを完全に禁止するご家庭もあるようですが、ゲームなどは頭の体操に良いですし、興味を示すお子さんも多いと思うので、完全に禁止するのは教育上、良くないかと思います。

スマートフォンについても、知識を増やすためや、友達との交流にも必要ですし、社会人になってからも役立つものですので、子どものうちから触らせておくのが良いと考えます。

ただ、SNSやゲームにはまりすぎるのも問題なのはごもっともかと思います。
しかし、それははまりすぎが問題なのであり、適度な時間で使う分には有効かと思われます。

そのため、やり過ぎを制限をしたいのであれば、時間制限などのルールを設けたり、宿題や勉強をした後に、自由時間を与えるなどのルールを作るのが良いかもしれません。

これをお子さんが守ってくれれば良いのですが、守らない場合は、親が勉強の方を一緒にやるなどの方法が良いかと思います。
勉強は楽しいものだということを教えてあげれば、制限ルールを守ってくれる可能性は高まるでしょう。

親が一方的に、「今日は勉強していないから、ゲームはまだダメでしょ!」というのが毎日続いてしまうと、子どももウンザリしてしまうかと思いますので、ちょっと勉強を手伝ってあげれば、そのうち自分から勉強する習慣が身につき、勉強をする約束を守るようになるかもしれません。

また、PCやスマフォなどの正しい扱い方も教えておいた方が良いでしょう。
子どもの教育に良くないサイトや、犯罪に走ってしまうようなこともないとは言えませんので、使い方のみでなく、道徳的な部分も教えておくようにしましょう。

そのためには、当然、親の方にも知識が必要です。
知らないから子どもに任せるというのではなく、積極的に子どもが興味を持つものに対して調べて、勉強しておくようにしましょう。

 

■逆上がりを教える

逆上がりができないお子さんも多いかと思いますので、少しアドバイスを書かせていただこうと思います。

逆上がりというのは、足で地面を蹴って、その勢いで回って上がると思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、逆上がりに蹴る力はいりません。
と言いますのも、足がつかないほどの高い鉄棒でも、懸垂をして逆上がりができるからです。

この場合、必要なのは腕の力と腹筋力です。
足で地面を蹴って、その勢いを使って逆上がりするのは、ある意味、邪道とも言えます。

鉄棒が低く足がついてしまうのであれば、足で地面を蹴って良いのですが、大事なのは、蹴る力ではなく、自分を支えて持ち上げるための腕力と腹筋力があるかどうかです。
逆上がりを練習するお子さんを見ると、蹴る方ばかりに意識がいってしまっているようですので、まず腕立て伏せや、腹筋などの筋トレをした方が良いのではないかと思います。

もちろん、筋力がつくまでに時間がかかるため、すぐにというわけにはいきませんが、自分を支える程度の腕力や腹筋力は、その後の体育や生活などにも必要な力ですので、あせらずに適度な筋力トレーニングをした方が良いでしょう。

どうしてもすぐに逆上がりができるようになりたいと言う方は、専門のトレーナーのような方もいらっしゃるので、お金を払ってコツを教えてもらうこともできますが、やはり長い目で見れは、基礎体力はつけておいた方が良いと言えます。

 

■指示はなるべく具体的に

ネットで見たお話ですが、子どもが物をすぐに落としてしまうため、母親が「ちゃんと持ちなさい!」というのですが、子どもはまた落としてしまうというのを繰り返してしまうのですが、父親は「右手でここを持って、左手でここを支えるんだよ」と言うと、その子は落とさずに持てるようになったというのです。

母親は「どうして私の言うことを聞けないのかしら」とボヤいていたそうですが、これは指示が具体的でないからと考えられます。
母親は正しい持ち方を知っていて、それをイメージとして頭の中にあるのですが、「ちゃんと持て」と言えば、相手も同じイメージで持ってくれると思ってしまっているのです。

自分のイメージしたことが、相手も同じイメージを持っているというのは、大間違いで、これは仕事でも同じことが言えます。

発注元が商品イメージをしたものを、簡単な言葉だけで伝えてしまうと、受注側は別のイメージを想像して制作してしまい、後で揉め事になるというのはよくあることです。
伝える方は、相手が何も知らないという前提を持ち、商品イメージ図を描くなど具体的に伝える必要があります。

お箸の持ち方や、鉛筆の持ち方などの難しいことを教える時は、最初から具体的に教えるかと思いますが、簡単なものほど「ちゃんとしなさい」という指示になりがちです。
もしかしたら、相手は自分のイメージを持っていないのではないか、という疑いを持つようにして、その場合はなるべく具体的に指示するようにしましょう。

 

■子の罪は親の責任ではない?

よく、芸能人の親子で、子どもが何か罪を犯した時、親にも責任があるのではないかという議論があります。

子どもが成人していれば、もう親は関係ないというご意見もありますが、やはり親にも責任があると私は考えます。
と言いますのも、お子さんをそのように育てたのは、ご両親であるからです。

正しく教育していれば、道を踏み外すということもないはずです。
子どもが犯した罪をかぶれとは言いませんが、子どもの教育を間違ったために、ご迷惑をかけたと謝罪する必要はあるかと思います。

もちろん、親がきちんと育てていても、お子さんが何かの影響で急変するということもない話ではないですが、それでも影響のないような強い精神力を教育していなかったという面はあります。
全てのケースで、親に責任があるというわけではないかもしれませんが、お子さんを持つご両親には、そのように道を踏み外すことがないよう、正しい教育をしてほしいとは思います。

 

■親のしつけを注意する

電車や病院などで、子どもが騒いで周囲の人に迷惑をかけている場合、その親を注意するようにしましょう。

最近の親は、子どもを勝手に叱ると、なぜか注意した方が親に怒られる場合が多いようです。
親がどの人か分からない場合は、騒いでいる子どもに、まず「君の親はどこかな?」と聞くようにしましょう。

親が分かったら、お子さんが騒いでいるから、静かにさせてもらうように言いましょう。

「子どもは騒ぐのが仕事です」
みたいなことを言う親もいらっしゃいますが、この返しは、
「その騒ぐ子どもを叱るのが、親の仕事なのではないでしょうか」
と言いましょう。

もし、怒ってきたら、とにかく冷静に説得するようにしましょう。
周囲の人たちに迷惑がかかっていることや、子どもの責任は親にあるということを言うべきです。

まぁ、親が子どもを注意したところで、聞かない子どももいるかもしれませんか、根気よく親の方を注意するようにしましょう。
場合によっては、「体罰が必要なのではないでしょうか?」と言っても良いと思います。

もちろん、他人の子どもに勝手に自分が体罰を与えるわけにはいきませんので、親にやってもらう必要がありますが、最近の親は甘やかす人が多いので、あまりにも親が聞く耳を持たない場合は、「甘やかしすぎだ!」と親に強く言う必要があるかもしれません。

ただ、トラブルになる可能性もあるので、あまり口論になってしまうのも避けた方が良いですが、あまりにひどい場合は、その場所の責任者を呼んできて対応してもらうなどが必要かもしれません。

 



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1 件のコメント 子どもの教育法6

  1. 匿名 より:

    私が小学生の時、逆上がりの練習をたくさんしたのを覚えております。先生には地面を蹴るようにとなんども言われましたが、結局小学生のうちにできることはありませんでした。高校生になりもう一度挑戦してみると、なんともあっけなくできてしまい、やはり純粋な筋力の問題だったのだなと思います。やり方を教わっても、やる本人にその能力や視点が備わっていないとなかなかできないものですね。子供なら特にそうです。本人の視点に立ち、何が必要なのかを細かく分析することは大切です。

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