犯罪者が100%悪いのか3

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犯罪者を憎む気持ちは分かりますが、犯罪者だけを悪者にして罰を厳しくすればそれで良いというわけではありません。
犯罪者だけを責めるのではなく、犯罪から身を守る方法を知っておく必要があると思います。

 

■犯罪者が0になることはない

このサイトで何度も説明しておりますし、前回も同じことを書いておりますが、絶滅回避の多種多様性があるため、犯罪者が0になることはありません。

あらゆる生物は、絶滅回避のために様々な体格、性格、考え方の個体が生まれるようになっており、このため悪人が0になることはありません。
この多種多様性があるため、犯罪者がこの世からいなくなることは決してありえないのです。

犯罪者がいなくならない以上、自分の身は自分で守るしかないのであり、犯罪者だけを責めて罪を重くし、防犯対策を何も考えないというのはいただけません。
犯罪者を責めるより、犯罪に巻き込まれてしまった時に、自分に何ができるかを考えることの方が、よほど大事なことと言えます。

 

■加害者を批難しても永遠に解決しない

ニュースでは、何か事件などが起きれば、犯罪者を庶民の敵として批難し続けることが多いですが、犯罪者を批難するよりも、どうやったら同じような犯罪から身を守れるのかを考える方が大事なことです。

確かに、犯罪を行う者が悪いのは事実ですが、やむを得ずに行っている場合もありますし、その犯罪者が死刑になったり、刑務所に入ったとしても、また別の犯罪者が生まれてくるのです。
もちろん、罪を重くしたり、みんなが批難することで、そういった犯罪者が減るということはありますが、0になることはありませんので、犯罪者を批難することよりも、どうやったらそういった犯罪から身を守ることができるかを考えましょう。

これはいじめも同様です。
いじめる側や学校ばかりを責めて、いじめられる側は何も責任がないような報道ばかりですが、いじめられる側がきちんと対策が取れていれば、解決できる話ではないでしょうか?

いじめる方が悪いというのはその通りではありますが、いじめも0になることはありませんので、やはりどうすればいじめられないようになるのかを考える方が重要と私は思います。
いじめ対策については、別の記事に書いておりますので、そちらを参照していただければと思います。

いずれにしましても、加害者側を批難していても、犯罪者やいじめる人も0になることはありませんので、数を減らすことはできたとしても、永遠に解決することはありません。
犯罪に巻き込まれたくないのであれば、防犯を考えることの方が、よほど大事なことです。

防犯についても、別の記事で書いておりますが、一番良いのはやはりシミュレーションをすることです。
自分がニュースで見たような犯罪に巻き込まれた場合、どのような行動をすれば良いかを想像して考えるのです。
予め考えておくことで、いざ本当に巻き込まれてしまった場合に、パニックにならずに、シミュレーションした通りの行動が取れる可能性があります。

また、そういった防犯対策を他の人と話し合うというのも良いでしょう。
家族や友人と話し合っておくことで、良い解決方法が見つかるかもしれませんし、話した人の方の防犯にもつながるかと思います。

 

■力がなければ知恵をつける

この世は弱肉強食の世界と言われています。
それは強い生物が、自分より弱い生物を殺して食べるということですが、これは人間の社会に当てはまる部分があります。

権力を持った人間が、民衆を支配するのも弱肉強食になると言えばそうですし、弱い者いじめという意味では、いじめも弱肉強食と言えます。
同様に、強い人間が犯罪者となれば、弱い人間は虐げられます。
自分の身は、基本的には自分で守らなければなりません。

日頃からの運動などを行って、いざという時に行動が取れるようにしておくようにしましょう。
女性で体力をつけるのは得意ではないという人や、病気や年齢などで体力をつけられない人は、知恵を身につけましょう。

こういった人は、周囲の人に助けを求めるのが賢明です。
犯罪に巻き込まれそうになった時に、近くに誰もいなくても、遠くに警察官を見つけて呼ぶフリをするのも効果的です。
家の中に誰か侵入してきた場合などに備えて、撃退用の道具を用意しておくというのも有効でしょう。

大抵の犯罪は、シミュレーションと知恵があれば防げることが多いので、日頃からニュースを見て対策を考えておくことが重要です。

また、注意力というのも必要な要素です。
いくら準備をしていても、注意を怠っていれば、一瞬にして通り魔にやられてしまうということもないとは言い切れません。

注意力が必要なのは、防犯だけではありません。
例えば、横断歩道で、赤信号で左右を見て渡るより、青信号で左右を見ずに渡る方がはるかに危ないのです。

都会ではよく見かけるのですが、赤信号でも切り替わったばかりでは侵入してくる車も多いです。
そうでなくとも、運転している人が居眠りしているかもしれませんし、最近は高齢者による運転ミスも増えています。

この場合は犯罪ではないですが、車に乗っている人が、通行人を大量に殺したいと考えるケースもあります。
いずれにしましても、注意力をつけておくということは、防犯だけでなく、災害や事故などからも身を守りやすくなるということです。
注意力についても、別の記事に書いておりますので、参照していただければと思います。

日頃から、事件や事故のニュースなどを見たら、シミュレーションして、どうやったら自分の身を守れるかを考えておくようにしましょう。

 



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2 件のコメント 犯罪者が100%悪いのか3

  1. ベテルギウス より:

    「やむを得ず犯罪を犯す」とは、具体的にどのような事でしょうか?

    例えば、食べるのに困って金品を奪う、騙し取るといった状況が考えられますが、現在の日本では、「食べるのに困って」という状況や動機は考えにくいと思います。
    やはり欲望や感情をコントロール出来ない人が結果的に犯罪に走るのでしょうね。

    • 管理人 より:

      コメントいただきまして、ありがとうございます。

      やむを得ず犯罪を行うケースは様々あるかと思います。

      他の記事にも書きましたが、例えば被害者の方に問題がある場合です。
      被害者側が法律で裁けない程度に、言葉や嫌がらせ等で精神的に追い詰めてきたり、自分の批判を周囲の人にばらまいて、社会的地位や信頼を失わせる人がいた場合などです。

      食べるのに困って金品を奪うというのもそうかと思います。
      昨今の不況で貧困層も増え、「餓死しそうだったので、万引きしました」というニュースもよく聞くようになりました。

      ただ、欲望や感情をコントロールできなかったというケースについては、許してはいけないかと思います。
      感情をコントロールできないのは、本人の責任ですので、やむを得ないという場合とは違うかと思います。

      犯罪を行うケースは様々あるので、犯罪者=悪と決めつけるのではなく、ケースバイケースで考慮しましょうということを言いたいのです。

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