気にしない性格になるには4

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前回に続き、気にしない性格になるためにはどうすれば良いかを考えてみたいと思います。

 

■電車内の携帯電話はマナー違反か

電車内で、携帯電話で話をするのがマナー違反と言われており、電車内でも携帯電話の通話を控えてくださいというアナウンスが流れます。
これが常識になっていますが、これは私にはなぜなのか疑問に思います。

欧米諸国では、車社会ということもありますが、電車内で騒がしく話をする人も多く、携帯電話の通話を気にする人などほとんどいません。
では、なぜ電車内で携帯電話の通話がマナー違反なのかと言えば、日本人特有の気にする性格の影響が強いと思われます。

日本人は、エレベーター内でも会話を控える人も多く、密室での会話は人に迷惑をかけると考える人が多いのかもしれません。
ただ、電車内では、車内の人同士の会話なら良いのに、携帯電話はマナー違反というのもおかしな話かと思います。

携帯電話で話をすると、相手の会話が聞こえないから、逆に会話が気になるということなのかもしれませんが、通常の会話は良いのに、携帯電話がマナー違反というのは、私にはよく理解できない理屈です。

同様に、電車内で何か食べたり、女性が化粧をするのも、みっともないとかマナー違反ではないかというようなことも言われます。
まぁ、食事の場合は匂いが気になるということはあるかもしれませんが、そもそも日本人は他人を気にしすぎるようにも思えます。

他人を気にして、他人の行き過ぎた行動に歯止めをかけるという点では美徳であるかもしれませんが、みんなが他人を気にしすぎていると、息苦しい社会にもなってしまいます。

他人の目を気にしすぎて傷ついている方もいらっしゃいますので、他人のことを気にするのもほどほどにしていただきたいという思いはあります。

他人がおかしな行動をしないかを見ておくことは良いですが、あまり他人の行動を気にするのも良くないということかと思いますので、この辺りを心に留めておいて、普段の生活でもあまり他人を気にせず、マナー違反と言われる行動をしている人を見かけても、面白い人だなと思う程度にしておきましょう。

 

■観察しない方が良いのか

人の行動を気にしないようにしましょうと言いましたが、人を観察してはいけないということではありません。
観察力や注意力が高いということと、人の行動を気にするということは、意味が全く違います。

人を観察するということは、他人の行動を見ておくことではありますが、あくまでも観察であるということです。
頭の良い人は、他人を一瞬見ただけでも、どういった人物なのかを、おおよそ分かってしまうことがあります。

例えば、その人の服装を見て、少し汚れがあれば、あまりきれい好きな人ではないとか、男性のヒゲがうっすら伸びていれば、昨日は仕事で徹夜したのかとかいったものです。
これは観察であり、他人の行動を気にしているのではありません。

対して、人の行動を気にするというのは、人の変なクセが面白くて見てしまったり、他人がスマートフォンで何をやっているのかを気になってしまったりなどで、こういったものは観察ではなく、単なる興味でしょう。

観察するのは、その人がどういった人物であるのかを見抜いて、危険な人物かを判断したり、その人の性格を分析したりするもので、推理力や洞察力が要求されます。
頭の良い人は、人を観察しますが、他人の行動をいちいち気にすることはありません。

もちろん、怪しい人や、何か悪さをしそうな人であれば、行動を監視するということはあるかもしれませんが、危険な人物でなければ、行動を気にすることは、基本的にはありません。

つまり、他人がどんな人物かを観察するのは良いですが、他人が何をやっていても、他人の自由という認識を持っておくのが良いかと思います。

 

■他人の評価を気にしない

人は、自分が褒められれば嬉しいものであり、他人に嫌われたくないと思う生き物です。
しかし、嫌われたくないとか、人に褒められたいと思うほど、息苦しい人生となってしまいます。

もちろん、褒められたいために、仕事や勉強、スポーツを頑張ることは良いことなのですが、あまり他人の評価を気にしすぎるのもストレスを抱える要因になるということです。

嫌われたくないと思うほど、等身大の自分ではなく、背伸びした自分を他人に見せるのですが、背伸びし続けるのはいつか疲れてしまいます。

もし、そういったことに疲れてしまうと、過度なストレスから、ノイローゼやうつ病などを発症してしまうことにもなりかねません。
そういった時は、あまり他人の評価を気にしないようにする必要があります。

他人に嫌われても良いとか、自分の評価はどうなっても良いと思うと、楽になることがあります。
ありのままの自分を見せることで、ストレスから解放される可能性があります。

ただ、これは基本的に自分が追いつめられた場合に、気持ちの切り替えで行うものであり、普段から嫌われても良いという行動をしていると、本当に嫌われてしまうことになりますので、気をつけてください。

プレゼンテーションなどで、絶対に成功しなければならないものであれば、緊張しすぎて返ってうまくいかなくなるというもあるかもしれませんが、失敗しても良いようなプレゼンであれば、あまり緊張しないというのも、似たような理由かと思います。

要するに、他人の評価を気にしすぎても良くないし、全く気にしないというのも、人間関係がうまくいかなくなるので、バランス良く気持ちを保つ必要があるということです。

 

■弱い自分を受け入れる

これは以前も書きましたが、自分が優秀でないからと言って、背伸びする必要ありません。
自分が弱い人間であれば、まずそれを受け入れましょう。

弱い人間だからといって、生きてはいけないわけではありません。
むしろ、世の中には優秀な人間の方が少ないのです。

弱い自分を受け入れることができたら、その自分を許してあげてください。
背伸びした自分を他人に見せても、自分がつらくなるだけです。

弱い自分を受け入れることによって、他人から傷つくことを言われたとしても、それも受け入れることができ、多少は心が楽になるかもしれません。

もし、あなたが優秀な人間だったとしても、心の弱い部分があるはずなので、自分が弱い人間であるということを受け入れるということは有効かと思います。
これができれば、他人からの目を気にしなくなるという効果もあるかもしれません。

 



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