話術を学ぶ9

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前回に続き、役に立つかもしれない話術を少しご紹介させていただこうと思います。

 

■自分の評価を聞く時

他人に自分に対する評価を聞きたい時、普通に聞くのではなく、マイナスの方で質問すると良いでしょう。
例えば、
「このメガネ、ダサい?」
とか
「この服、似合わないよね?」
などです。

通常であれば、相手もまずそのマイナス面を否定してくれると思いますし、その上でプラス評価であれば、褒めてくれる可能性も高くなります。
逆に、相手がマイナス評価だった場合、最初から自分でハードルを下げているので、質問のマイナス部分を肯定されても、自分が傷つく可能性が低くなります。

もしプラスの方で質問してしまった場合を考えてみましょう。
「このメガネ、カッコイイだろう?」
「この服、私に似合ってるでしょ?」
という感じになりますが、相手側に立って考えてみた場合、マイナス評価の場合は返答に困りますし、プラス評価だった場合も鼻につく可能性があります。

このように、自分の評価を聞く場合は、マイナスの方で質問するのが良いと思います。
これは、仕事でも同様でしょう。

「私の報告書はダメでしたか?」
とか
「営業の電話が多すぎたでしょうか?」
などです。

この方が、相手側がマイナス評価であっても、自分の力量が分かっているじゃないかと思わせることができ、プラス評価であれば、謙虚なイメージを与えるという効果もあるかと思います。

 

■自分が褒められた時

他人から褒められるのは嬉しいことですが、褒められると、慣れていない人は困るという人も多いと思います。
褒められた時の照れ隠しは、相手を褒め返したり、他の人を褒めたりすると良いでしょう。

「その髪型、超カッコいいじゃん!」
「お前ほどじゃないよ!」
とか、
「今日のプレゼン、すごい頑張っていたね~」
「いやぁ、この前の○○さんの方がすごかったですよ。」
のような感じです。

褒められっぱなしで照れてばかりいると、なんとなく恥ずかしいですし、もし相手がお世辞で言っていた場合は、調子に乗ってるなという印象を与えてしまう場合もあります。

大抵の場合は、褒めた人は相手のリアクションが見たいだけかもしれませんが、このようなスマートなかわし方を知っておくと役に立つかもしれません。

 

■冷やかしを受けた時

冷やかしを受けた時に、違うと反論したい時は、具体的に言う必要があります。
中途半端に否定だけしていては、余計に冷やかさせるたけです。

「○○ちゃんのことが好きなんじゃないの?」
「いや、違うよ!」
と言っているだけでは、図星なのに照れ隠しで否定しているだけなんじゃないかと、余計に冷やかされてしまいます。

本当に違う場合は、
「○○ちゃんは、気が強い性格だし、俺はそういう性格の人が好きじゃないんだよ」
となるべく具体的なことを言うと、相手も納得する可能性が高くなります。

恥ずかしいことを聞かれた時に、スマートに回避したい場合は、このようになるべく冷静になって、具体的な説明を入れて反論するようにしましょう。

ただ、冷やかしている人は、相手のリアクションを楽しみたいと思っていることが多いので、あまり冷静に対応していると、つまらない人間だと思われてしまいます。
ですので、どういった反応がした方が良いかを、臨機応変に考えて対応していただければと思います。

 

■略語やカタカナ語は使わない

頭の良い人は、話す時に略語やカタカナ語などはあまり使いません。
これには理由があります。

略語やカタカナ語を使うと、それを知らない人がその意味を聞いてくるので、話の腰を折られる上に、その言葉の意味を説明をしなければならず、二度手間となってしまうからです。
頭の良い人は、聞き手が分かる言葉で話し、言葉の意味を説明するための無駄な時間を費やしません。
また、言葉の意味を質問されなかったとしても、言葉の意味が相手に分からなければ、話の内容が正確に伝わらず、後で問題になる可能性もあります。

これは専門用語も同様です。
業界内の打ち合わせなどで、出席者全員が知っている専門用語なら使用して話すこともありますが、そうでない場合は、一般的な言葉で代用するか、もしくは専門用語を知らない人のための簡単な説明を交えながら話すというのが頭の良い人です。

近年は、流行しているからと言って若者が略語を多用したり、グローバル化が進んでいるからか、カタカナ語を使う人も多いですが、聞いている人全員が理解できる言葉を使わないと、自分の話が伝わらない可能性もあるので、言葉を選ぶ必要があります。

もちろん、略語やカタカナ語を使ってはいけないというわけではありません。
重要なのは、自分の話を聞いている人が知っている言葉を使うということです。

頭の良い人は、相手の立場に立って話すことができる人ですので、略語やカタカナ語、専門用語を使う時は、意識して話していただければと思います。

 



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