日本人の性格
世界的に見ても、日本人の性格というのは、大変評価されています。
日本人の性格はどのようなものか、なぜそのような性格になってきたのかを考えてみたいと思います。
■日本人の特徴
日本人は真面目で勤勉と言われます。
また、礼儀正しく、見ず知らずの人にも優しいという性格が挙げられます。
世界の国の人々と比較してもその通りで、他の国の人は自分中心の人が多かったり、自己主張が強かったりするところが多いのです。
では、なぜ日本人はそのような性格の人が多いのでしょうか。
日本は、江戸時代までは身分制度が厳しく、自分より身分の高い人には逆らえば、罰を与えられたりしていました。
そのため、礼儀正しくもなり、勤勉にもなってきたと考えられています。
日本人は忠誠心が高いという認識もありますが、戦国時代までは裏切りは普通にありました。
戦国時代は、ギブアンドテイクが普通で、大名が領地の安全を保証する代わりに、各地の豪族たちが年貢を納めるという構図が取られており、大名が領地を守れないほど弱体化してくると、豪族たちは他の大名に乗り換えるということは普通に行われていました。
これは裏切りというよりは、雇用に似た関係にあります。
現代でも、会社できちんと給料が支払われれば、従業員は真面目に働きますが、会社の経営が傾いてきて給料に影響が出てくると、他の会社に転職するというのと同じです。
武将の忠誠心が高いという認識になったのは、江戸時代に入ってからです。
江戸時代は、徳川将軍を中心に政治が行われていて、戦争もほとんどありませんでしたので、領地も安全を保つことができ、年貢を納めていれば、自分や家族の身の安全が確保できていました。
また、日本人がこのような性格になったのは、日本が災害大国であるということも挙げられます。
地震や津波、洪水や火山のような災害が、他の国に比べても大変多い国であり、そういった災害が起こると、人々が助け合ったり、見ず知らずの人であっても共に苦難を乗り切ろうとしてきました。
日本に住んでいる以上、遠くの災害であっても、明日は我が身という怖さもあり、他人を助けておけば、いつか自分が災難に遭った時も、誰かが助けてくれるのではないかという考えが、日本人の性格を良くしてきたとも言えるでしょう。
こういった歴史があり、日本人特有の性格が構成されてきたと考えられます。
■陰口を言う人が多い?
日本人は、面と向かっては悪口を言わなくても、陰では他人の悪口を言うという人も少なくないようです。
欧米人も、そのような人もいることはいますが、基本的に自己主張が強い人が多いので、文句があれば直接言う人が多いようです。
なぜ、日本人は陰口を叩く人が多いのでしょうか。
これも、やはり日本の文化や歴史が影響していると考えられます。
昔の身分制度のせいで、身分の高い人に文句を言えば、すぐに捕まったり、罰則が与えられたりしました。
そのため、面と向かって文句を言えず、陰で他人に愚痴をこぼすということが多々ありました。
もちろん、その人と喧嘩をしないために、文句を言わずに我慢をしていたということもあるでしょう。
これも、争いを避けるための美徳とも考えられますが、災害大国であるがゆえに、あまり敵を作りたくないという心理が働いているのかもしれません。
現代でも、面と向かってはハッキリと言わないのに、ネット上では悪口を言いまくる人も多いようです。
特に、ネット上では匿名で自分が特定されることがないため、際限なく悪態をつく人も多いと考えられます。
これは、対面では無用な争いを避けるために、文句を言えずに我慢をして、ストレスを溜め込んでしまっているがゆえに、ネット上で発散させていると思われます。
日本人特有の性格なので、仕方ないと言えば仕方ないかもしれませんが、匿名で文句を言われた方は堪ったものではないですね。
ネット上にもモラルやマナーはありますので、もしこういった書き込みをしているという方がいらっしゃったら、もう少しよく考えた上で発言していただきたいと思います。
■寄付について
先日、ウィキペディアの創業者が、寄付金を募ったところ、日本人はウィキペディアへのアクセスは多いのに、寄付金が少なかったという発表がありました。
確かに、私もたまにウィキペディアを見ますが、寄付はしなかったなと思いました。
ただ、それには理由があります。
日本のサイトは色々と非常に充実しているので、調べ物はウィキペディアでなくとも十分な情報があったのです。
ウィキペディアの方が検索で上位にくるので、何となくアクセスしていましたが、ウィキペディアがなかったらなかったで、別のサイトで調べれば良い話なので、ウィキペディアの必要性があまり感じられなかったのです。
そのため、寄付はしていませんでした。
ウィキペディアに寄付したくないと思っているわけではありませんが、他のサイトで情報を得られるのに、わざわざ寄付する必要があるのだろうかということです。
恐らく、他の国では、ウィキペディアでしか得られない情報が多いために、寄付も多いのではないでしょうか。
日本人は、寄付をしない人種ではありません。
大きな災害が起こる度に、テレビ局などが寄付金を募り、多くの寄付金を集めているのをよく耳にしますし、私もそういった寄付は何度もしたことがあります。
それは日本国内の災害だけでなく、他の国の災害に対しても同様です。
日本は災害大国なので、そういった災害に対しては、他人事でないという意識が強く、寄付をしてくれる人が多いのかと思います。
それに対して、ウィキペディアが募っている寄付金は、ウィキペディアの運営に必要なお金ですので、寄付金の用途も全く異なります。
そのため、このような現象が起きているのかと思いますが、それだけで、日本人は慈悲深いと言われているのに、全然寄付をしない人種だと言われるのは心外というものです。
日本人の性格は、世界的に見ても印象の良いものとなっていますし、私もそれを誇りに思います。
皆さんもこういった歴史や文化を知っておき、自分たちの性格を大事にしていただければと思います。
苦しくない自殺方法はありますか?
コメントありがとうございます。
最も苦しくない自殺方法は、安楽死の薬を除いては、練炭自殺が最も楽と聞いたことがあります。
ただ、その前に何があったのかなど、詳しいお話を聞かせていただくことはできませんでしょうか?