物の仕組み

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今回は物の仕組みについて少しご紹介しようと思います。

 

■エアコンの仕組み

夏の暑いこの時期に必要不可欠なのがエアコンです。
エアコンはどうやって部屋を涼しくしているのでしょうか。

まず、エアコンは室内に設置する室内機と、屋外に設置する室外機とセットになっています。

室内機で部屋の空気を取り入れ、室内機の中にある熱交換器で、熱い空気を冷媒というものに乗せます。
冷媒というのは、説明が難しいのですが、空気を乗せるための物質で、室内機と室外機をつなぐパイプに入れられています。
冷媒に熱い空気を乗せたことで、冷やされた空気が部屋の中に送られます。

熱い空気を乗せた冷媒は、パイプを通って室外機に送られ、室外機の中の熱交換器で熱い空気を外に逃がします。
熱を降ろした冷媒は、また別のパイプを通って、室内機に戻され、室内機の熱交換器で熱い空気を乗せる、というのを繰り返します。

簡単に言えば、室内機で部屋の熱い空気だけを室外に送って、冷やされた空気だけを部屋の中に戻すことを繰り返して、温度を下げているということです。

暖房はこの逆を行います。
室内機で空気を取り入れて、温かい空気を部屋に戻して、冷たい空気を室外機に送ります。
そのため、冷媒の流れも、冷房とは逆方向になります。

また、エアコンの除湿は、空気を取り入れて、熱い空気を外に逃すのは同じなのですが、同時に熱交換器で空気中の水分が集められ、集まった水分はパイプを通じて屋外に排出されます。
除湿された空気を部屋に戻し、また部屋の空気を取り入れるというのを繰り返して、室温を下げながら、除湿をしているのです。

除湿時に室温を上げようとすると、空気を温めなおす必要があるため、若干電気消費量が上がるようです。

 

■冷蔵庫の仕組み

冷蔵庫を中を冷やす時も、エアコンと同様、冷媒が使われています。
ただ、エアコンと違って室外機はありません。

冷蔵庫内部には、パイプが張り巡らされていて、その中では冷媒が気体の状態で、冷蔵庫内部の温かい空気を乗せて圧縮機に集められます。
集められた冷媒は、圧縮機によって圧縮され、液体になります。
液体になると、冷媒の温度が上がり、冷蔵庫の外のパイプを通って、熱い空気を外に逃しています。

液体となった冷媒が、冷蔵庫の内部に戻されると、内部の熱い空気を奪って気体となり、また圧縮機に流れていくというのを繰り返しています。

原理的にはエアコンより簡単なのですが、冷やせる範囲が限られるため、部屋のように規模が大きくなると、エアコンの仕組みでないと空気を冷やすことはできないということになります。

 

■電子レンジ

電子レンジがなぜ食材を温めることができるのかを疑問に思う方もいらっしゃるかと思います。
簡単に言えば、マイクロ波という見えない波動を起こして、水分子を動かし、その水分子同士の摩擦熱で温めています。

電子レンジの内部には、マグネトロンという装置があり、そこからマイクロ波を食材に向けて放出します。
ただ、方向としては、真ん中に向けてというよりは、鏡を使って周囲にマイクロ波が分散するように放出されています。
マイクロ波は波形ですので、壁などにぶつかると反射するのを利用しています。

それでも、マイクロ波が届かない部分が発生する可能性があるので、ターンテーブルを使って食材を回転させ、ムラなく温めるようにしているのです。
そのため、食材は真ん中に置くよりも、ターンテーブルの端に置いた方が効率が良いそうです。

 

■トイレの仕組み

トイレの仕組みも知りたい方もいらっしゃるかもしれません。
詳しくは、画像があるネットなどを調べた方が良いと思いますが、簡単に説明したいと思います。

トイレの水が流れる仕組みは、まずタンクに水が溜まっていて、レバーを回すことでトイレの方へ水を送っています。
タンク内には、浮玉があり、この浮玉が下がると、自動的にタンクに給水されるようになっています。

トイレ側ですが、トイレの水は下に流れていると思っていらっしゃる方も多いと思いますが、トイレの水は、見える部分からすぐに上に一旦上がってから、下に流れるようになっています。
この部分を「せき」というそうです。

この「せき」という部分があることで、トイレに水が少し残るようになっています。
封水と呼ばれるもので、排水路からの臭気や便の臭いを抑えたり、汚れを抑える効果があります。

タンクからトイレ側に水が流れてくると、その勢いで、「せき」からも水が排水路に流れていき、便を流すことができます。
タンクからの水でなくても、バケツなどで水を流せば、便を流すことができます。
これを知っていると、災害時などで上水道が止まってしまっても、風呂に溜めた水でトイレを流すことができますので、覚えておきましょう。

また、「せき」という部分から排水路を通って、水が流れるのですが、排水路が詰まると、「せき」にも水が溜まってしまい、トイレ側の水位が上がってしまうことがあります。
この場合は、ラバーカップを使って、水を戻したり流したりすれば、詰まりが取れる場合があります。
ただ、水が逆流するほどの場合は、水道業者さんを呼んだ方が良いと思います。

 
簡単に紹介させていただきましたが、物事の仕組みを知っておくと、何かと役に立つことがあるかもしれません。
もっと詳しく知りたい方がいらっしゃったら、ご自分でネットなどを調べていただければと思います。

 



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