詐欺の手口と対策

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昔からありましたが、近年も詐欺の被害は増え続けているようです。
詐欺の内容も、年々巧妙になってきており、対策をしてもすぐに別の手口が出てくるようなイタチごっこになっています。
ここでは、詐欺の手口や対策について、少しご紹介できればと思います。

 

■詐欺の種類

詐欺と一言で言っても、種類は様々あります。
言葉で人を騙して少額のお金を取るものもあれば、詐欺グループが行うような大金を巻き上げるようなものまであり、ニュースにならない規模のものを含めるとかなりの数に上っています。

もっとも被害総額が多いのが振り込め詐欺でしょう。
電話でお年寄りの方などに、お子さんが事故に遭ったとか、息子のフリをして会社の金の横領がバレてしまったなどと言って、大金を振りこませる手法です。

振り込め詐欺は年々巧妙化していて、息子役の人の他、警察役や会社の上司、同僚役などの複数の人物が登場して、リアリティを出しています。
銀行の窓口から大金を振り込もうとすると、銀行の受付の人が詐欺ではないかの確認をするようになったため、ATMで直接振り込ませたり、それも難しくなってくると、息子の友人役の人が現れて、直接大金を受け取るという手口も出てきました。

さらに最近では上京詐欺というのも出てきているようです。
これは、田舎に住むお年寄りを狙い、直接現金を受け取りたいから、息子がいる東京に来てくれと頼むものです。

騙されて、大金を持って上京してしまった親は、大金を持ったまま人混みにいるのは大変不安に思いますし、わざわざ遠くから東京に来たので、息子を助けないまま帰れないという思いもあり、多少のおかしなやり取りがあったとしても、大金を詐欺グループに渡してしまうようです。

また、昔からあるのが結婚詐欺です。
これは、恋人になったフリをして結婚までこぎつけ、相手の全財産を巻き上げる手法です。
もちろん、大金を手に入れれば、そのまま逃亡されてしまいます。

さらにこれを巧妙にしたのが、デート詐欺です。
デート詐欺は、同じく恋人になったフリをして近づき、その後、借金があるのでこれ以上迷惑をかけられないと言ったり、良い投資先があると言ったりして巧妙に騙して、相手から大金を取るというものです。
恋に落ちてしまった人は、何とか結婚までしたいと思い、詐欺とは疑うことなく、お金を出してしまうようです。
これらはあまりモテない男性が狙われることが多いですが、女性をターゲットにする場合もあるのでご注意ください。

他に、芸能人のフリをする詐欺もあります。
ある芸能人のファンの人が、その芸能人のフリをした詐欺師から、直接メールで何度かやり取りし、借金で困っているなどと言って大金を払わせる手口です。
その芸能人が好きであるが故に、本当に信じてしまい、騙されてしまうということのようです。

これらの詐欺は、どのような手口があるのかを知っておくことで、被害を受ける可能性を減らすことができます。

 

■ネット上の詐欺

爆発的なインターネットの普及により、ネット上の詐欺もどんどん増えています。

代表的なものにワンクリック詐欺というものがあります。
ワンクリック詐欺というのは、アダルト動画のようなものを見ようとすると、「有料会員の登録が完了しました。下記の口座に支払いをお願いします」と表示されるようなものです。
アダルト系のサイトの場合が多いので、後でトラブルになって家族にバレると恥ずかしいという思いから、トラブル回避のためにお金を払ってしまうケースが多いようです。

ただ、明確に住所などの情報を登録していないと思いますし、有料会員になるための金額説明が不足しているかと思いますので、支払い義務はありません。
こういったワンクリック詐欺は、無視していただいて大丈夫です。

有名なネット詐欺として、フィッシング詐欺というのもあります。
これは、銀行のサイトなどの画面をそのままコピーして、その銀行サイトのような偽サイトを作り、そこにユーザーを誘導させ、IDやパスワードを盗み、銀行からお金を引き出す手法です。
URLもオリジナルと似たような文字を使用しますし、画面も本物かどうかの判断が難しいものです。

被害を避けるには、そういったサイトへは、ブックマークから常にアクセスするようにした方が無難です。
メールに書かれているURLから飛ぶと、そのメールが詐欺メールだった場合に被害に遭います。

また、なるべくURLを確認するクセをつけた方が良いでしょう。
ログインする時や、ネット上でお金を支払う場合に、URLが正しいものかを確認するクセをつけておけば、被害を減らすことができるでしょう。

また、ネットサーフィンをしていて、怪しいサイトにアクセスしていると、ウィルスに侵されてしまう場合があります。
詐欺とは少し違うかもしれませんが、ウィルスによっては、キーボード監視をしてIDやパスワードを盗まれる場合もあります。
これを防ぐには、OSを最新の状態になるように更新し、ウィルスチェッカーを導入するようにすると良いでしょう。

 

■詐欺に近いもの

違法ではないものの、詐欺に近いものもあります。

例えば、出会い系サイトです。
最近は良心的な出会い系サイトも増えているようですが、基本的に男性会員を呼びこむために、女性のフリをした会員がやり取りをして、やり取りを続けていくと、課金されるというものです。
女性会員はサクラが多く、本物の女性の登録者もいるようですが、ほとんどサクラの場合が多いようです。

また、マルチ商法も詐欺に近いものです。
最近はあまり聞かなくなりましたが、いわゆるネズミ講と言われるビジネスです。
このサイトでも、以前少し述べましたが、マルチ商法は限界があり、ごく一部の上層部だけが儲かるシステムとなっています。

マルチ商法は、知人が商品を売りつけてくる手法ですので、仲の良い知人だからと言って、すぐにお金を払うのではなく、その知人に騙されていないかを聞いた方が良いでしょう。
もし、マルチ商法と分かれば、即刻手を引くようにアドバイスしましょう。

マルチ商法も違法ではないですが、詐欺に近いビジネスです。
販売員と言われる会員に、お金を支払わせたり、知人に販売させたりすることで、上層部が儲かるという仕組みです。
下っ端は、がんばれば多少は利益が出るかもしれませんが、基本的にいつまでたっても儲からないようになっています。
詳しく知りたい方は、本やインターネットなどで調べてみてください。

 

■詐欺対策

詐欺なんて引っかかるわけない、引っかかる方が悪いと言われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実はそういった人の方が危険です。
自分だけは大丈夫という考えが邪魔をすることで、詐欺と気づかずに騙されることが多いからです。

何か起きた時や、お金を誰かに渡す時、さらに自分からお金を支払う時でさえ、「これは詐欺ではないか」と一度考えるようであれば大丈夫でしょう。
オンラインショッピングで買い物をする時も、ペイの前に一度疑うようにすると良いと思います。
もちろん、疑い過ぎると疑心暗鬼に陥ってしまい、全てが信じられなくなってしまうかもしれませんが、そのくらいの慎重さは必要です。

電話等で何かおかしいと感じた場合は、周囲の人に相談すると良いでしょう。
詐欺かもしれないと思った場合は、警察に相談しましょう。
もし可能であれば、警察に通報した上で、詐欺に騙されたフリをして逮捕してもらうといったことをすれば、社会に貢献できます。
もしくは、引っかかったフリをして、お金を払うからと言って、詐欺グループの情報をなるべく細かく聞き出すということをしても良いかもしれません。

また、詐欺被害を防ぐためには、どのような詐欺の手口があるのかを常に情報を得るように心がけておく必要があります。
手っ取り早く情報を得るには、テレビのニュースを毎日観るようしておくと良いです。
あまり細かい詐欺被害のニュースは報道されませんが、詐欺についてのニュースはよく取り上げられますし、たまに詐欺の特集をやる場合もあります。

もちろん、新聞やインターネットで情報を収集しても構いません。
常に詐欺に対する情報を得ておくことで、被害を減らすことができるかと思います。

インターネット詐欺についても、なるべく勉強しておくようにしましょう。
どのような手口があるのかはもちろん、PCやインターネットに詳しくなることによって、詐欺被害を減らせるだけでなく、セキュリティ上の安心感も生まれてきます。
PCに詳しくないと、無用な不安が生じてしまいますので、なるべくITについても勉強しておくと良いかと思います。

 



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