良質な思考をする方法
良い知恵を出すには、集中して頭の中で考えなければなりません。
思考をするにもちょっとしたコツがあります。
ここでは役に立つ思考方法について、少しご紹介でれきばと思います。
■自分の好みや感情を排除する
何かを考える時は、主観を捨てた方が良いことがあります。
主観というのは、自分を中心とする考えのことです。
自分の好みを優先してしまうと、客観的に判断できなくなる場合があります。
例えば、料理の味を判断する時、自分が辛い味が好きだと、辛い料理が高い評価になってしまいがちですが、一般的に辛いからといって美味しいとは限らず、全体的に見て正しい判断ができていない可能性があります。
自分の好みが邪魔をしてしまい、正しい判断ができなくなってしまうということです。
また、自分の感情が邪魔をする場合もあります。
例えば、仲間に憎しみの感情があったりすると、その人の助けが本当は必要なのに、一緒に作業をしたくないからという理由で排除してしまうことがあったら、それは正しい判断とは思えません。
こういった自分の好みや感情を一度排除することで、客観的に物事を考えることができ、正しい思考へと導くことができるかもしれません。
■身体を動かす
何かアイディアを出す時や、難しい思考をする時は、身体を動かしながら考えると、良い知恵が出やすくなります。
身体を動かすと言っても、激しい運動ではありません。
一番良いのは、散歩しながら考えることです。
軽い運動をすると血流が良くなり、脳にも血が回って、良い思考をすることができます。
散歩でなくとも、体操やストレッチをしながらでも良いでしょう。
仕事などのアイディア出しや、設計を考えるなどの難しい思考作業は、机でパソコンに向かって考えたり、会議室で話し合いながらでは、なかなか良い知恵が出ない可能性があります。
そういう時は、気分転換も兼ねて身体を動かしながら考えるのも良いかと思います。
■自分の視野の狭さを知る
思考をする時は、自分の視野の狭さをまず知りましょう。
例えば、ある人がリフティングをする動画を見せるので、何回ボールを蹴ったかを数えてほしいと言われたとしましょう。
大抵の人は、ボールを蹴った回数をきちんと数えますが、その後、動画内に何人の人がいたかや、他の動物がいたかなどを聞かれると、ほとんどの人が正しく答えられないという実験結果があります。
もちろん、周囲に人は何人かいましたし、鳩が動画に映っていたのにです。
つまり、人間は自分が興味があること以外は視野に入りにくいということです。
もちろん、これは思考にも当てはまります。
自分が関心のあることは、選択肢として知恵を出すことはできますが、まったく興味のない分野から選択肢を出すという考えにはなりにくいのです。
まずは、そういった自分の視野の狭さを知った上で、思考をする必要があります。
■豊富な知識を持つ
豊富な知識があれば、アイディアや知恵出しの選択肢を増やすことができます。
例えば、独立してラーメン屋を経営したいと思った時、普通の人であれば空き店舗を足で探すなどと考えるかもしれませんが、インターネットでもそういう空き店舗をオークションで安く変えるサイトがあるということを知っていれば、選択肢を増やせます。
別の例として、自分がガン宣告を受けた場合、医者だけに頼るのではなく、別の治療方法があるということを知っていれば、助かる確率も上がるかもしれません。
知恵を出すには、知識が必要ということです。
もちろん、知識は自分が直接記憶していなくても、本やインターネットで調べれば分かることが多いものですが、思考の際に選択肢を広げるという意味で、幅広い知識を求められる場合もあります。
幅広い知識を得るには、日頃から様々なことに関心を持ったり、テレビや本、インターネットなどで、日々勉強することを心がけておく必要があるでしょう。