死後はどこに行くのか
「自分は死んだらどうなるのだろうか」
と考えると、延々と不安に陥ることがあると思います。
確かに自分が死ぬと、この世から自分が消え、永遠にこの世に戻ってこれないという恐怖に襲われると思います。
果たして、自分の死後はどうなるのでしょうか。
■死んだら無になる
人は死ぬと、無に帰ります。
自分が生まれる前の状態に戻るということです。
簡単に説明すると、眠っているような状態でしょう。
通常の睡眠は、夢を見ることはあるかもしれませんが、死は基本的に何も考えない無の状態です。
仮死状態に陥った人間が蘇生した時に、
「眠っている状態と同じだった」
と言っていることから、恐らくそうなのでしょう。
■死後の世界を知っている人間はいない
ただ、蘇生した人はいますが、それは本当の死ではありません。
本当の死は、肉体がなくなり、思考も失われた状態です。
そして、地球上に生きている全ての人間は、まだ死んだことがないのです。
それは、当たり前のことではありますが、死後の世界を知っている人間はいないということでもあります。
もしかしたら、天国や地獄があるのかもしれません。
輪廻転生し、他の生物として生まれ変わるかもしれません。
それは死んでみないと分からないのです。
■死は最高の冒険
そういう意味で、死ぬというのは、最高の冒険だと考える人もいるようです。
生きている間にもいろいろな冒険はできますが、死んだ後も冒険すると思うほどの好奇心旺盛な方もいらっしゃるのです。
完全なる未知の世界ですので、そう思えなくもないですが、そういう風に考えると、死を前向きにとらえることもできるかもしれません。
しかし、この冒険は一度きりですので、最後に取っておきましょう。
■普段から死の覚悟しておく
人はいろいろな死に方をします。
事故であっけなく死ぬ人もいますし、長い間病気で苦しんで最後に死ぬ人もいます。
ただ、自分にいつ死が訪れるか分かりません。
寿命をまっとうするかもしれませんし、明日死ぬかもしれません。
いつ死んでも良いように、準備と覚悟をしておくことが必要です。
死の覚悟をしておくと、いざという時に、冷静に行動が取れるようになります。
例えば、大地震が来ても、死の覚悟をしていれば、冷静に自分の身を守ることもできるかもしれません。
また、目の前で子供が車にひかれそうになっているところを、飛び込んで助けることができるかもしれません。
死の覚悟をするというのは、生易しいことではありません。
例えば、包丁を持って、自分の首を刺すことを想像してみてください。
実際に刺さなくとも、死の恐怖は分かると思います。
その上で、いろいろな死のパターンを想像してみてください。
高いところからの転落死、溺死、上からの落下物による衝撃死など、いろいろなパターンがあります。
そういった想像をしておくと、普段の注意力が増して、いざという時に冷静に判断できると思います。
死の準備というのは、自分の死後、他の人が困らないように、遺書を書いたり、仕事の引き継ぎをしておいたり、インターネットのパスワードなどを家族などに分かるようにしておく、などがあります。
死というのは、本当にいつ訪れるか分かりません。
いつも死を意識し、無縁のものではないと常に考えておくことが大事なことです。