通り魔に襲われたら
通り魔のような無差別殺人事件が起こることがありますが、こういった凶悪犯に襲われた場合、どうすれば良いでしょうか。
もちろん、体力に自信がない人は真っ先に逃げることを考える必要がありますが、もし戦えるのであれば、他の人を助けるためにも戦った方が良い場合もあります。
■襲われた時の対処法
相手の武器によって、対応は変わります。
日本でもっとも可能性が高いのは、包丁やナイフなどの刃物でしょう。
刃物の場合は、カバンなど持っている物で防ぐのが有効です。
相手の動きをよく見て防ぐようにしましょう。
ただ、刃物の長さやカバンの材質、カバンの中身によっては、貫通してしまう場合があるので注意してください。
間合いが少しある場合は、財布や携帯電話など持っている物を相手の目に投げて、一瞬の隙を作る方法があります。
目に物を投げられたら、必ず一瞬怯みますので、その間に逃げるか攻撃しましょう。
ただし、逃げる場合は投げた物が盗られる場合がありますので、注意してください。
攻撃をする場合は、武器を持っている方の腕を攻撃して武器を奪うのを優先します。
相手の力が強い場合は、足を思い切り踏んだり、首や腹を強打すれば、武器を奪いやすくなります。
それでも武器を奪えない場合は、武器を持っている方の腕を思いっきり噛めば高確率で奪えます。
武器を奪ったら、犯人が動けないように取り押さえます。
この時、他の武器を隠し持っている可能性もあるので注意してください。
抵抗が激しかったり、逃げ出そうとしている場合は、奪った武器で攻撃して動けなくしても良いです。
周囲に人がいる場合は、取り押さえるのを手伝ってもらうようにしましょう。
もし、相手の武器がピストルだった場合は、逃げることを優先しましょう。
ただ、武術に自信がある場合は、戦うことも可能です。
ピストルの銃口の向きと、引き金の指に神経を集中し、指が動いた瞬間に前転して相手の懐に飛び込んで攻撃します。
銃弾が発射されてから動いたのでは手遅れですので、銃弾が出る前に避けなければなりません。
前転しても届かない位置の場合は、逃げた方が良いでしょう。
口で言うほど簡単ではないと思いますが、こういったシミュレーションをしておくことで、いざ実際に起こった時に動けるようになる可能性は高くなります。
ただ、もし犯人と格闘してケガをしてしまっても、私は責任を負えませんので、できないと思った場合は無理をせずに逃げるようにしましょう。
■単独犯か複数犯かを判断する
もし、こういった通り魔などの事件に遭遇した場合、まず犯人が単独犯なのか、複数犯なのかを必ず見極めるようにしましょう。
一人を相手に戦って取り押さえたとしても、相手が複数犯だった場合、残りの犯人にやられてしまう場合があります。
複数人の場合は、敵の数が多いほど勝てる可能性が低くなるので、相手の人数によって、逃げるか戦うかを判断するようにしましょう。
「攻撃は最大の防御」という言葉がありますが、これは基本的に1対1の場合に有効な戦術です。
敵が複数人の場合は誰かと戦っている間に、側面や背面から攻撃されると防げなくなる可能性が高いのです。
よほど速く動けて体力にも自信があるという人は同時に相手をしても良いかもしれませんが、そうでない人が複数人と戦う場合は、防御からのカウンターをメインにして、攻撃する時も防御姿勢を崩さずに攻撃するようにしましょう。
また、各個撃破をするために、一人ずつを動けなくする方法があります。
奪ったナイフで敵の足を刺して動けなくしたり、武器がない場合は腕の関節を折ったりして攻撃不能にすれば、人数が一人減りますので戦いが多少楽になります。
もし、相手が死んでしまった場合でも正当防衛が成立しますので、自分の命の危険を感じたら、敵を生かしておくことを気にする必要はありません。
目撃者がいれば、正当防衛が成立するので、罪には問われません。
目撃者がいない場合でも、裁判で立証すれば良い話なので、命の危険を感じたら敵を死なせてしまおうとも、とにかく身を守ることに専念してください。
ただし、正当防衛であっても、すでに被害者に命の危険がないにも関わらず、相手を死なせてしまった場合は、過剰防衛となり、罪に問われる可能性がありますので、ご注意ください。
敵が倒れて死んだと思われた場合は、必ず死体を確認して本当に死んでいるかを確かめてください。
よく映画などで、死んだと思った人が最後に攻撃するというシーンがありますが、それは現実にも起こり得るからです。
警察などが来て身の安全が確保できるまでは、油断しないようにしましょう。
■相手の心理を冷静に判断する
戦うにしても、相手がどのような人物かをまずは冷静に観察しましょう。
もし、相手が震えながらナイフを振り回しているようであれば、こちらは強気に怒鳴って相手に走り寄ったりすると、驚いて逃げる確率が高いと思います。
逆に相手が冷静で、真顔のまま虐殺を行っているようであれば、テロリストかプロの殺し屋などの可能性がありますので、即座に逃げた方が良いでしょう。
相手の精神状態がおかしいような人であれば、
「お巡りさん、こっちです!」
と近くにいた警察官を呼ぶフリをすれば、逃げ出すかもしれません。
相手の心理状態をよく読んで、行動するようにしましょう。
■護身術を学んでおく
自分の身を守るためには、あらかじめ普段から護身術などを学んでおくのが最も有効です。
お金を払って護身術や武術の習い事に通うのがベストかと思いますが、お金や時間がない場合は、護身術をネットや本で調べておくのも有効です。
先ほど書いたようにナイフをカバンで防いだり、持っているものを相手の目に投げるというのも、立派な護身術の一種です。
もちろん、状況や相手の攻撃方法によって様々な対処法がありますので、知識として頭に入れておくだけでも、何もしないよりはマシでしょう。
あと、どんな人であっても、身体をある程度鍛えておいた方が良いと言えます。
スポーツや筋力トレーニングを普段から行っている人は、いざという時でも身体を思い通りに動かすことができます。
運動不足の方は、急に危機に陥った時に身体が思うように動かせずに、犯人の思うようにされてしまうかもしれません。
逃げるにしても、運動不足では逃げ切れなくなる可能性も高くなってしまうでしょう。
平和な日本では、あまりそういった凶悪な通り魔や無差別殺人に巻き込まれる確率は低いかもしれませんが、巻き込まれた場合の行動をシミュレーションをしたり、普段から身体を鍛えておくことは誰にでも必要なことかと思います。
そういった事件に巻き込まれる場合以外にも、大地震や車の事故など、本当にいざという時にも役に立つ場合があります。
何が起きても良いように、普段から自分や他人の身を守る方法を考えておくように心がけておきましょう。
嘘を教えたらダメです、死なせてしまったら正当防衛ではなく過剰防衛で懲役も有ります
コメントいただきまして、ありがとうございます。
おっしゃる通り、過剰防衛は罪に問われる可能性があります。
少し記事が説明不足だったかもしれませんので、記事に追加文を書いておきました。
ご指摘いただきまして、ありがとうございました。