面白い雑学15
前回に続き、面白い雑学を少しご紹介させていただこうと思います。
■夏にアイスを食べると暑くなる?
夏にアイスを食べる方も多いと思いますが、アイスを食べた後は、返って暑くなる場合があります。
アイスやかき氷などを食べている間は、もちろん涼しくなりますが、問題はその後です。
冷たいものが胃に入ってしまうため、脳は内蔵を冷やさないようにと、体温を上げてしまうことがあるのです。
内臓が冷えてしまうと、免疫力が低下してしまうため、冬場では脂肪を燃やしたりして体温を上げようとするのですが、冷たいものを食べることによっても同じようなことが発生する可能性があります。
そのため、アイスやかき氷を食べてしばらくすると、体温調整機能が働いて余計に暑くなってしまう場合があるのです。
周囲の気温が高ければ、それほど体温を高めようとする機能が働かないので、暑くならない場合もあるかと思いますし、体質によっては冷たいものを食べた後も暑くならないという方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、理論上は冷たいものを食べた後は、体温が上がってしまい、余計暑くなる可能性があることは覚えておいた方が良いかもしれません。
■夏に怪談話を聞くと涼しくなる?
夏に怪談話を聞いて涼しくなるという話をよく聞きますが、これは本当なのでしょうか?
怖さを感じると、背筋がゾクゾクして震えたりすることがあるかと思います。
これは、恐怖を感じることで交感神経が活発になり、心臓を守るために血が心臓に集まるのですが、そのせいで他の体の血流が減少して寒さを感じるようになるということです。
血の気が引くという言葉がありますが、文字通り血流が減少しているというわけです。
なので、夏に怪談話を聞いて涼しくなるというのは、理にかなっているのかと思います。
ただ、怖い話をしてもあまり恐怖を感じないという方には、あまり効果的ではないと思われます。
こういった方は、よほど無神経な人か、死の覚悟をしているために、恐怖を感じない人なのかもしれませんが、そういった方は別の方法で涼しくなっていただければと思います。
■ジュースの果汁
ジュースやアイスの果汁が8%くらいのものがあり、もっと果汁があれば良いのにと思うことがあります。
しかし、これはメーカーがケチっているわけではなく、これがベストの割合であるらしいです。
フルーツによりますが、メロンなどは果汁が多すぎると瓜臭くなるそうで、8%くらいが一番良いとのことです。
メーカーによっては、ケチって果汁を減らしているところもあるかもしれませんが、基本的には味の調整をしたり、他の成分を入れることで美味しくしている場合が多いと思いますので、果汁が少なくてもそれがメーカーが出したベストの結論と考えて良いかと思います。
果汁が100%のジュースなどもありますが、常にそれが良いとは限りません。
果汁が80%でも、成分調整をしたものの方が、自分の体に合っているかもしれませんので、色々試してみるのも良いでしょう。
■濃縮果汁とは?
濃縮果汁100%というジュースがありますが、果汁100%のジュースとどう違うのでしょうか?
これは、水分を抜いて500%の状態にしてから、水分を加えて100%に戻したものらしいです。
何のために水分を抜くかと言うと、輸送コストを抑えるためだったり、保存をするためには水分を抜いた状態の方が都合が良いようで、コストが削減できるために、商品も安く提供もできるということです。
ただ、理系の方ならピンときていると思いますが、これは果汁100%とは意味が違います。
水分を抜いて500%にしたということは、割合ではなく倍率になっているということです。
通常、果汁○○%というと、ジュース全体に対して、果汁がどのくらいの割合かを表示しています。
100mlのジュースに、果汁が80ml、水が20mlなら、果汁は80%になります。
ところが、この濃縮果汁というのは、500%、つまり5倍の濃さにしてから水分を足して1倍に戻しているわけですから、割合ではなく倍率ということになります。
後から水分を加えている以上、果汁100%ではありません。
ですから、濃縮果汁100%と表示しているのかと思いますが、消費者に果汁が100%あるかと思わせるような手口にも見えかねません。
まぁ、あまり気にする人もいないかもしれませんが、仕組みは覚えておいた方が良いかと思います。