面白い雑学14
前回に続き、面白い雑学を少しご紹介させていただこうと思います。
■麦茶はお茶ではない?
何気なく飲んでいる麦茶ですが、これはお茶ではないということはご存知でしょうか?
茶葉のエキスを抽出した飲み物をお茶と言いますが、麦茶は茶葉ではないので、正確にはお茶ではありません。
麦茶の原料は大麦の種子です。
この大麦の種子を焙煎し、お湯や水で煮出したものが麦茶となります。
お湯を使ってエキスを抽出する飲み物を、お茶と呼んで飲んでいたことから、茶葉を使ってなくとも麦茶という名前になったようです。
同様に、そば茶も茶葉ではありません。
そばは、そばの実を炒って作るものなので、厳密にはお茶ではないことになります。
玄米茶の玄米はお米が原料ですが、こちらは少し茶葉も使っています。
いずれにしましても、これらの飲み物は健康にも良いですし、おいしいものですので、名前などは気にする必要はないのですが、原材料などを知っておくことは良いことかと思います。
■関節が鳴るのはなぜか
指を曲げたり、引っ張ったりした時に、ポキポキと音が鳴ることがあります。
昔はアニメなどで、戦いの前の準備運動的にポキポキと指を鳴らすシーンもよくありましたが、これは何が鳴っているのでしょうか?
これはまだ明確には解明されていないようですが、関節内の気泡が破裂する音と言われています。
関節には滑液というものがあり、これによってスムーズに指を曲げることができるわけですが、ここに気泡が発生することがあります。
指を曲げたり、引っ張ったりすることで、この気泡が破裂し、その時にポキッと音が鳴るようです。
ただ、この関節を鳴らすことを頻繁に行っても良いかものなのか、悪いものなのかも分かっていません。
今のところ、関節を鳴らしすぎて治療が必要になるという事例がないので、悪影響はほぼないと考えて良いとは思いますが、あまり強く指を曲げたり、引っ張ったりすると指を痛めてしまうことがありますので、注意は必要です。
また、頻繁に指を鳴らすと、指の関節が太くなるという噂もありますが、こちらも根拠としても、事例としてもないようです。
たまたま指の関節が太い人が、よくポキポキと鳴らしていたという理由で、そういった勘違いが広まったのかもしれません。
ポキポキと鳴るのは指の関節だけではなく、肘や膝などの関節にも同様に起こり得ます。
これは私の経験則ですが、運動不足の人が屈伸運動をした時に、膝がよくポキポキと鳴っているように思います。
原理を考えても、関節内に溜まった気泡が、関節を動かした際に破裂して鳴るわけですから、普段あまり膝を動かしていない人は、気泡が溜まっていて、屈伸運動をした際にポキポキと溜まった気泡が破裂しているということなのかと思われます。
運動不足は確実に健康には良くないことですので、もし屈伸運動でポキポキと音が鳴ってしまう方は、体操でも良いので、毎日行うように習慣付けましょう。
■一本締め
飲み会の終わりに、「一本締めで締めましょう」と言われることがあります。
この時、どのように手を打つのが正しいのでしょうか?
「いよーっ、パン」と1回手を叩くと多くの方が答えるかもしれませんが、実はこれは間違いのようです。
正しい一本締めは、「バンバンバン、バンバンバン、バンバンバン、バン」と3回、3回、3回、1回と手を叩いて終わるのが正解になります。
ちなみに、この一本締めを3回繰り返すのが、三本締めになります。
「いよーっ、パン」は一丁締めというのが正しいようです。
とは言え、「一本締めで締めましょう」と言っている本人が勘違いしている場合も多いので、やる前に確認した方が良いかもしれません。
■硬水と軟水の違い
硬水と軟水の違いはご存知でしょうか?
硬水と軟水の違いは、ミネラル成分の量の違いです。
ミネラル成分が多いと硬水となり、少ないと軟水になります。
ミネラル成分というのは、カルシウムやマグネシウムが含まれているということです。
原理としては、山に雨が降って川が流れる時、川として流れる時間が長いほど、地層のミネラル成分を吸収して硬水になるということです。
関東の方が川が長いためか、関西より硬水になっているようです。
硬水の場合、出汁が溶けにくいので、カップラーメンなどで塩や醤油などの味付けが濃くしないと、味が薄くなってしまうという特徴があります。
逆に関西は川が短いのか、川の流れが早いためか、関東より軟水となっています。
軟水は、出汁が溶けやすいので、味付けが薄くてもおいしい料理が作れるというわけです。
ただ、硬水の方がミネラル分が多いので、汗をかいた後のミネラル補給は、水道水でも有効になりやすいというメリットはあります。
どちらもメリットはありますが、軟水の方が真水に近いので、デメリットは少ないと思われます。
硬水と軟水の違いと、関東と関西の水の性質の違いも覚えておくと良いかと思います。