面白い雑学13

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前回に続き、面白い雑学を少しご紹介させていただこうと思います。

 

■タコ揚げはイカ揚げだった?

タコ揚げの語源をご存知でしょうか?

タコ揚げは昔はイカ揚げと言われていました。
タコから下に伸びた紐が足のように見え、空中に漂うイカのように見えたことから、イカ揚げとかイカのぼりと呼んでいたようです。
タコの下に伸びる紐は、空中でバランスを取るためのもので、これがないとタコがクルクル回転してしまうために付けられています。

江戸時代の初期に、このイカ揚げが大流行したのですが、あまりにも江戸で流行りすぎて、喧嘩や事故などが多発してしまいました。
大名行列にも支障をきたしたことから、江戸幕府将軍がイカ揚げ禁止令を出したのです。

しかし、庶民の中には、それでも続けてイカ揚げをする人がいました。
幕府の人が捕まえに言ったところ、その庶民は「これはイカではなくてタコだ」と言ったことから、タコ揚げとなったというのが有力な語源です。

その後、その庶民が捕まったかどうかは分かりませんが、イカ揚げ禁止令が解除された後もタコ揚げの名前の方が浸透したのでしょう。

ちなみに、このタコ揚げが始まったのは、中国の南北朝時代の頃に戦争の道具として開発されたもののようです。
当時は狼煙の代わりに、遠い場所への伝達手段として利用されていたようですが、平和な時は中国の貴族の間で遊びとしても行われました。

その後、日本にもタコ揚げが伝わり、日本の戦国時代でも戦争時の伝達手段として使われたこともあったそうですが、江戸時代に入って戦争がなくなると、遊びとして庶民の間で流行ったということです。

タコ揚げと言えば正月の風物詩ですが、現代でも正月にタコ揚げをするのは、出世や健康などのゲン担ぎのようです。
何も知らずにタコを揚げるのも良いですが、こういった語源を知っておくのも面白いものです。

 

■蚊がウイルスを運ぶ

人を殺す生物で、1位が蚊という話があります。
以前も別の記事で書きましたが、蚊が人間を直接殺すのではなく、蚊が媒体となってウイルスを運び、感染症にかかって死亡に至るケースが多いからです。

現在流行っている新型コロナウイルスを運ぶということはないようですが、蚊は色々なウイルスを運ぶので、蚊が発生する夏には注意が必要です。
とは言っても、蚊が問題となっているのは、アフリカや東南アジアなどの不衛生で感染症が多い地域のみで、日本では感染症の原因となるウイルスが少ないので、それほど心配する必要はありません。

ただ、最近はデング熱の要因となるデングウイルスを蚊が運んでいるとして、日本でも騒がれましたし、どんなウイルスを運んでいるかは分からないので、注意するに越したことはありません。
虫除けスプレーや蚊取り線香などを使って、なるべく蚊に刺されないようにしましょう。

蚊は夏の終りくらいになると、水たまりなどに卵を産むので、ベランダなどに水場があると、そこに蚊が集まってきてしまいます。
血を吸う蚊はメスしかなく、メスの蚊が産卵をするために力を蓄える必要があり、夏から秋の始まりにかけて、人の血を吸うことも多くなります。
水場があってメスの蚊が多くなれば、それだけ刺されやすくなるので、ベランダでガーデニングをしている人などは特に注意が必要です。

蚊は人に害を及ぼすので、遺伝子組み換えによって蚊の数を激減させようとするという計画もあります。
この計画というのは、メスの蚊の遺伝子を組み換えて子どもを産めないようにして、その蚊を大量に放つというものです。
これにより、蚊の産卵を少なくし、蚊の数を減少させます。

これについては、生態系を破壊する恐れがあるとして、反対意見も根強いのですが、地域を限定して実験的に行うのも良いかと私は思います。
例え蚊が絶滅しても、他の虫はたくさんいますし、生態系が狂うというほどの事態にはならないはずです。

まぁ、絶滅に追い込むのは難しいかもしれませんが、蚊が減ればそれだけ蚊を媒体にしたウイルスによる被害も減る可能性は高いので、ぜひ進めてほしいものです。

 

■地震予知は可能なのか?

科学が発展すれば、地震予知が可能のでしょうか?

残念ながら、どんなに科学が発展しても、地震予知は不可能と言われています。
地震が起きるメカニズムは大きく分けて2種類あり、大陸プレートの巻き込みが戻る反動で起きるものと、断層のズレによって起こるものがあります。

大陸プレートの巻き込みが戻る反動というのも、いつが戻るかというのは予測ができず、予兆もありません。
断層のズレも、いつどこで起きるのかを予測できませんし、予兆というものもありません。

地震予知の研究者も匙を投げており、現在ある地震予知のほとんどはインチキと見て間違いないでしょう。
震度4~5程度の地震予知が何度も当たっているという研究家もいますが、震度6以上の大地震の時は予知できていなかったことがあり、肝心な時に予知できていないと、逆に油断が生じてしまうなどの問題がありました。

異臭騒ぎがあった時に、地震の予兆だという人もいますが、これは恐らく火山の予兆と勘違いしているのかと思われます。
火山の場合は、マグマが地表付近まで到達しているので、温泉のような異臭が出てくることがあります。
その後、火山噴火の予兆として地震が起きるので、異臭があれば地震がくるかもしれないという昔の言い伝えが、現代にも残っているのかと推測されます。

ナマズが地震を予知するということは有名ですが、これは大地震が起きる直前のP波を感知して騒いでいるだけのようです。

地震が伝わる波長として、P波とS波に分かれます。
P波(Primary波)は、最初に来る波のことで、メインの地震の直前に波が伝わるものです。
S波(Secondary波)は、で2番目に来る波のことで、こちらがメインの地震になります。

現在、震度5以上で発生する緊急地震速報は、このP波を複数地点でキャッチした場合に流しています。
ナマズは、このP波を感知して騒いでいるので、直前にしか分からないということです。

完全な地震予知は、科学がどんなに発展しても不可能と思われ、今後も期待はできません。
従って、地震大国である日本に住む我々は、いつどこで地震が起きても良いように、備えておくしかないということです。

 



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