免疫力を高める方法3
前回に続き、免疫力を高める方法や知識について少しご紹介させていただこうと思います。
■睡眠を十分に取る
免疫力は睡眠にも影響されます。
睡眠不足が続くと、免疫力が低下し、病気になりやすくなります。
特に新型コロナウイルスが流行っている今の時期に免疫力が低下してしまうと、感染した時に発症してしまうリスクが増えますので、意識して睡眠時間を確保するようにしましょう。
とは言え、外出自粛や旅行の自粛などで暇なので、寝てばかりいるというのも良くありません。
運動不足になるということもありますが、睡眠時間が長すぎるのも健康上は良くないことです。
最適な睡眠時間は1日に6~7時間と言われています。
別の記事でも書きましたが、平均睡眠時間が7時間程度の人が、最も長生きをするという統計データが出ており、平均睡眠時間が8時間を超えている人も死亡リスクが高まってしまうのです。
寝すぎてしまうと、やる気がなくなったり、自律神経が乱れたりするので、これにより免疫力も低下してしまう恐れがあるのです。
毎日寝すぎてしまっているという方は、調整して睡眠時間を7時間程度にするようにしましょう。
睡眠時間が足りていないという方も、少なくとも6時間は睡眠時間を確保してほしいです。
もちろん、人によっては寝なくても大丈夫という方や、寝ようと思っても6時間も眠れないという方もいらっしゃるかもしれません。
本当に睡眠時間が短くても、健康上問題ないという方もいるとは思いますが、そういう人はごく稀でしょう。
大抵の人は、睡眠時間が短いと死亡リスクが高まることになりますので、無理にでも睡眠時間を確保する必要があります。
仕事などで忙しいと、睡眠時間が真っ先に削られてしまいがちですが、今は新型コロナウイルスの驚異がありますので、免疫力の維持のためにもなるべく睡眠時間は削らないようにしてください。
また、寝ようと思ってもなかなか眠れないという悩みがある方も多くいらっしゃるかと思いますが、無理に眠ろうとしなくても良いそうです。
目を閉じて脳を休めるだけでも、睡眠と同等の効果があるという研究結果も出ていますので、眠れないからとあせる必要はなく、横になって脳と身体を休めるようにしていただければと思います。
免疫力の維持のためにも、睡眠は重要な要素となってきますので、意識して睡眠時間を確保するようにしましょう。
■病は気から
昔の言葉で「病は気から」という言葉があります。
これはまんざら迷信というわけではありません。
以前も書きましたが、強いストレスがかかって気持ちが落ち込むと、免疫力低下の原因となり、病気になりやすくなります。
ストレスがかかっていなくとも、あまりにネガティブ思考な場合は、免疫力の低下につながります。
このように、精神面や考え方が免疫力を左右する場合があります。
新型コロナウイルスについても、過剰に恐れて外出自粛や感染予防ばかりをしていれば、気持ちも滅入ってくるので、免疫力が低下してしまいます。
愛する夫に先立たれた妻が、悲しみに暮れて追うようにして死んでしまったという話をたまに聞くことがありますが、これも極度の悲しみによって免疫力が低下し、病気にかかってしまったと考えれば自然なことです。
普段、運動をしていなかった人が、軽い運動をしばらく続けると、表情も言動も明るくなり、ポジティブになったという方も多くいらっしゃいます。
これは、身体的に丈夫になって健康になったということもありますが、運動をすることで身体が軽くなり、精神的にも強くなるという一面があります。
このため、メンタルが強くなり、免疫力も高まると考えられます。
やる気や気持ちの持ちようで、病気になりにくくなるということです。
ただ、「病は気から」と言っても、全ての病気を気合で治すとか、かからないようにすることができるというわけではありません。
どんなにポジティブ思考であっても、病気になる時はなります。
要は気持ちの持ち方次第で、免疫力にも影響するので、メンタルも強く保つ必要があるということです。
■規則正しい生活をする
もう一つ、免疫力に影響する要素として、生活のリズムも挙げられます。
今まで書いてきたことができていたとしても、仕事が不規則で、寝る時間が朝だったり、昼だったりして、食べる時間も決まっていないという生活が続いていると、どうしても免疫力も低下してしまいます。
生活のリズムが一定でないと、自律神経が乱れてしまい、免疫力にも影響します。
規則正しい生活をした方が、精神的にも安定し、病気になりにくくなると考えて間違いないでしょう。
これは、夜勤をしてはいけないということではありません。
夜勤をするなら、ずっと夜勤にしてもらい、夜起きて仕事をして、朝帰ってから寝るという生活で規則正しくなっていれば問題ないです。
これが、夜勤と昼勤務が混在していると、生活リズムが狂ってしまうので、良くないということです。
職種によっては難しいかもしれませんが、なるべく上司に相談して、夜勤をするならずっと夜勤になるようにしてもらいましょう。
食事の時間も、なるべく毎日同じ時間にした方が良いです。
食事を抜いたり、飲み会などで食事の時間が一定でないという生活が続くと、免疫力が低下してしまう可能性があります。
運動についても、なるべく行う時間帯を決めておきましょう。
朝、ジョギングをするなら、ずっと朝行った方が良いと思いますし、夜に家で筋トレをするなら、同じ時間帯にやった方が良いでしょう。
運動については、毎日行うのが難しいという方も多いと思いますので、その場合は週単位で何をするというのを決めておくのも良いと思います。
こういったことをルーティーン化しておくことで、生活リズムが整い、免疫力も高まりやすくなります。
普段、不規則な生活をおくっているという方は、仕事や生活習慣を調整して、規則正しい生活をおくれるように考えみるようにしましょう。
■継続が重要
今まで書いてきたことは、一回やればそれで良いということではありません。
免疫力を高く保ち続けるには、継続して行うことが重要です。
今日、発酵食品を食べたから、もう大丈夫ということではないということです。
食事にしろ、運動にしろ、規則正しい生活にしても、免疫力の維持ためには、毎日続ける必要があります。
免疫力というのは、ウイルスに対する戦闘力のようなもので、生活習慣によって強くなったり、弱くなったりします。
特に、夏が終わって冬になれば、免疫力が低下してしまいがちなので、寒い時ほど免疫力を意識して高める必要があります。
新型コロナウイルスがのさばっている昨今、免疫力が低い人が標的となって猛威を奮っていますが、免疫力を高く保っていれば、何も恐れる必要はありません。
今まで書いてきたことを日頃から実践し、免疫力を高く保ち続け、新型コロナウイルスに打ち勝ちましょう。
免疫力を高めておけば、新型コロナウイルス以外にも、インフルエンザウイルス、あらゆる風邪ウイルス、未知のウイルス、食中毒、がん細胞でさえも防ぐことができる素晴らしい力となります。
ご先祖様が残してくれたこの力を存分に活かし、ウイルスに負けない身体を作って、健康に過ごしていただければと思います。