面白い雑学9

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前回に続き、面白い雑学を少しご紹介させていただこうと思います。

 

■雨と気分の関係

雨が降ると気分が落ち込む人が多いと思いますが、これは単に雨だからという理由だけではありません。

雨が降ると、外に出る時に傘が必要になって荷物が増えますし、服が濡れるなどで憂鬱になってしまうものです。
そういった理由で気分が落ち込みやすいということもありますが、これだけではなく、雨が降ることで気分にも直接影響を人に与える要素があります。

地球上には気圧の違いが生まれ、高気圧では晴れになり、低気圧では雨になりやすくなります。
低気圧ということは、気圧が低いということです。

気圧が低いということは、周囲の空気が軽くなることを意味します。
一見、その方が気分が良くなりそうな気がしますが、周囲の空気が軽くなると、人間の内蔵や血管が膨張しやすくなるということです。

分かりやすい例を挙げますと、深海に住む魚を釣り上げると、体が膨らみ、目玉も飛び出てしまったりしますが、これは急激に水圧が変化したためです。

普段、深海に住んでいる魚は、ものすごい水圧、つまり水の重さに耐えられる体になっています。
ところが、釣り上げて一気に水圧が0のところに引き上げてしまうと、水圧がなくなって体が膨張してしまうということです。

空気にも重さがあり、高気圧から低気圧に変化することで、周囲の空気が軽くなり、人間の内蔵や血管などが少し膨張してしまいます。
この変化によって、自律神経が乱れ、気分が落ち込みやすくなります。

また、雨が降ると頭痛や関節痛が起きるという方もいらっしゃいますが、これも気圧の影響と考えられています。
気圧が低くなることで血管が膨張し、頭痛や関節痛などを引き起こしやすくなるということです。

日本だけではなく、ほとんどの国が高気圧に覆われている時期の方が多く、人間は晴れの時の気圧に慣れています。
しかし、雨となって気圧が低くなると、このように体内の水分のバランスが乱れると考えられています。

そのため、雨が降ると気分が落ち込んだり、身体の調子が悪くなりやすいのです。
雨が降ると憂鬱になるのは、気圧が直接的に影響が与えている可能性があるということを覚えておくと良いかもしれません。

 

■深海の謎

深海は宇宙よりも謎が多いと言われています。
と言いますのは、宇宙よりも探索が難しいからのようです。

宇宙の探索も何度か行われていて、各国も宇宙の研究や宇宙船の製造を行っているところが多いですが、深海についてはそこまで積極的に研究が進んでいません。

深海を探索する場合、潜水艦が必要ですが、深海に行けば行くほど水圧、つまり水の重さがものすごいことになり、並の潜水艦では水圧で潰れてしまいます。
そのため、よほど頑丈な潜水艦が必要なのですが、どの国もそこまでお金をかけて深海を探索しようとは思わないのが現状でしょう。

深海には未知の生物がたくさんいるので、宇宙の探索をするよりは発見が多いはずですが、人間の興味として深海よりも宇宙の方に向きやすいということかと思います。

深海魚は不思議な生物も多く、また、潜水艦でも潰れてしまうような水圧に耐えられる体を持っていますので、どうしてこの体で水圧に耐えられるのか分からないという生物もいて、少し調べてみても非常に興味深いものです。

深海の地形に関しても、はっきりと分かっていないところもあり、もっと探索をしても良いように思えてきますが、実際は宇宙の方に研究対象を向けてしまう国が多いのです。
人間の興味が向かない以上、仕方のないことではありますが、地球の深海の謎を残したまま宇宙の研究を進めるというのは、灯台下暗しと言えるのかもしれません。

皆さんも興味があれば、深海について調べてみていただければと思います。

 

■セミの寿命は短い?

セミの寿命は短いとおっしゃる方は多いと思いますが、実は虫の中でもセミは長生きな方です。

確かに土の中から出てきて、成虫になってからは1週間~1ヶ月程度で死んでしまいます。
ただ、そこだけが注目されていて、セミの一生は考慮されることがあまりありません。

セミの幼虫は土の中で3~17年ほどの地中で生活していると言われています。
ほとんどの虫が1年も生きられないのに対して、セミはかなり長生きな方なのです。

なので、
「セミの寿命は短いんだから、うるさく鳴いていても我慢しなさい」
と言うのは、あまり的を射ていないということになります。

まぁ、成虫の期間は短いですし、うるさいからと言って驚かせたり殺したりするのも可愛そうなので、否定はできませんが、
「セミの寿命は短くはないんだよ」
という反論はしても良いかもしれません。

セミが鳴くのは求愛のためですが、都会でも真夏には夜でもうるさく鳴いていることもあり、少し迷惑なこともあります。
しかし、夏の風物詩でもありますので、セミの事情なども考慮し、セミの鳴き声すらも楽しむようにすると良いと思います。

 

■鳩時計の鳴き声は鳩なのか?

鳩時計の鳴き声を聞いたことはありますでしょうか?

鳩の鳴き声は「ポッポッポ」ですが、鳩時計の鳴き声は「ポッポー」と言うよりは、「カッコウ」と聞こえます。
「カッコウ」と鳴くのはカッコウという鳥のはずですが、なぜ鳩時計なのに「カッコウ」と鳴くのでしょうか?

実はあの時計は、鳩時計と呼んでいるのは日本人だけで、世界的にはカッコウ時計と呼ばれています。
そして、鳴く時に顔を出す鳥は、鳩ではなく、カッコウなのです。

では、なぜ日本ではカッコウ時計を鳩時計と呼ぶようになったのでしょうか?

日本では、カッコウは閑古鳥と言い、「閑古鳥が鳴いている」という言葉は、お店にお客さんが来なくて寂しい状態という意味から、縁起が悪いとされたのです。
そのため、カッコウ時計が海外から入ってきた時に、鳩時計として売り出したというわけです。

日本製の鳩時計には、出てくる鳥を鳩にして、鳴き声も鳩に近いものにしていも時計もあるかもしれませんが、基本的に鳩時計はカッコウ時計であるということは覚えておいた方が良いかもしれません。

 



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