新型コロナウイルスについて9

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前回に続き、新型コロナウイルスについて色々と検証してみたいと思います。

 

■肺炎による死亡原因は免疫の暴走?

先日、コロナにより肺炎で死亡した人の多くは、免疫細胞の暴走が原因というニュースがありました。
これについて、少し考えてみたいと思います。

基本的に、免疫細胞は外部から侵入してきた人体に害のあるウイルスや菌などを退治します。
しかし、免疫力が低下していた場合、ウイルスを退治しきることができずに、体内でウイルスの繁殖を許してしまうことになります。

その後、ウイルスが体内で爆発的に増殖しますが、免疫細胞は戦い続けようとします。
しかし、あまりにウイルス量が多くなるなど、何らかの原因で免疫細胞が混乱し、人体の正常な細胞までも攻撃してしまうのが、免疫細胞の暴走と考えられます。

この免疫細胞の暴走は、過剰免疫反応のこととは違います。
過剰免疫反応というのは、いわゆるアレルギーと呼ばれるもので、花粉など人体に害のない物質に対して、免疫細胞が間違って攻撃をしてしまい、これが過剰になってしまうことでくしゃみや鼻水などの症状が出ることです。

過剰免疫反応についても、本来人間に必要である免疫を抑えなければならないので治療が難しいのですが、免疫細胞の暴走というのも同様に、これが起きてしまうと治療が難しいものと思われます。
と言うのは、コロナウイルスについても確たる治療薬がないので、感染後も人間の免疫によって治療するしかないのですが、この免疫細胞が暴走してしまっていると、手の施しようがなくなってしまうからです。

こうなってしまった場合は、現状で効果があると思われるインフルエンザ用の治療薬などを使うしかないかもしれません。
リウマチ用の薬であるアクテムラが免疫の暴走を抑えるというニュースもありましたので、こちらは有効な可能性はあるかと思います。
しかし、この免疫細胞の暴走については、そもそもウイルスが体内に入ってきた初期の段階で、免疫が勝っていれば起きないものです。

なので、免疫細胞が暴走するから免疫力を鍛えすぎるのは危ないということではありませんので、誤解のないようにしていただければと思います。
コロナウイルスがあまりにも繁殖力が強いために、免疫細胞が混乱して暴走してしまうということかと思われます。

過剰免疫反応の場合は、免疫を抑えることも必要ではありますが、この免疫細胞の暴走については、感染しても免疫が勝てるように免疫力を鍛えておけば心配することはないものです。
今回のコロナウイルスに対しても、免疫力を高くしましょうという対策で間違いありませんので、免疫力の維持に努めていただければと思います。

 

■治療薬について

インフルエンザの治療薬であるアビガンやエボラ治療薬のレムデシビルがコロナにも有効であるというニュースが出ており、現在も実際に使われているケースがあるようです。
これについては、上で書いたような免疫細胞の暴走や、免疫の力が望めないような高齢者や重病人など、命の危険があって他に手がない感染者に対してはやむを得ないとは思います。

しかし、免疫によって回復が見込めそうな感染者にはむやみに使うべきではないと考えます。
そもそもそれらの薬がコロナウイルスに対する治療薬ではないということもありますが、こういった治療薬は副作用のリスクも高いということを覚えておきましょう。

こういった治療薬を使った時、コロナウイルスのみを特定して排除してくれるなら何の問題もないのですが、大抵の場合、良い細胞まで破壊してしまうことが多いのです。
抗がん剤も同じなのですが、確かにそのウイルスもしくはがん細胞を攻撃はしてくれるものの、他の良い細胞まで破壊してしまう可能性が意外と高いのです。

この場合、副作用として別の症状が現れる場合があり、その症状は薬や人によって様々なものがあります。
もちろん、大半の人が問題ないとは思いますが、人によっては副作用で死亡するケースもないとは言えません。

死亡とまではいかなくとも、免疫力が低下してしまう可能性は高いでしょう。
免疫力が低下してしまうと、コロナ以外の別の病気を発症してしまう可能性もあります。

また、治療薬を使って強引にウイルスを抑えた場合、コロナウイルスが再発する危険もあります。
免疫によってウイルスを撃退した場合は、抗体を獲得しますので、同じウイルスには二度かからないのですが、薬がウイルスを撃退した場合、完全にウイルスを殺しきれていないと、一時的にPCR検査で陰性が出ても、抗体が不十分なために再発してしまうケースが多くあるようなのです。

なので、よほど重症患者でない場合は、あまり治療薬を気軽に使わない方が良いと思われます。
感染してからも免疫でウイルスを抑えた方が良いということは変わりませんので、免疫力の重要性を再認識していただければと思います。

 

■子どもは大丈夫なのか

小さいお子さんをお持ちのご家庭は、お子さんの感染の心配がありますが、子どもが感染して死亡するケースは非常に少ないようです。
感染したとしても、無症状で回復していると思われるため、恐らく年齢の低い子どもは免疫力が高いのでしょう。

私が住んでいる新宿近辺でも公園で遊ぶ子どもをよく見かけますが、マスクもせずに元気に遊び回っている子どもも数ヶ月前から結構多かったにも関わらず、感染者のデータを見ても10代以下の発症率は極めて低いと言えます。
まぁ、だからと言って何も対策をしなくて良いというわけではありませんが、免疫力維持のためにはなるべく外で遊ばせた方が良いのかもしれません。

ある健康番組では、母乳に含まれるビフィズス菌が免疫力を高めているというデータを出していました。
このビフィズス菌は免疫力を高めますので、年齢が低い時ほどウイルスに対する免疫力が高いのかもしれません。

まぁ、母乳で育てていないご家庭もありますので、それだけではないとは思いますが、小さなお子さんであれば、免疫力が比較的高いと思って良いでしょう。
ただ、1歳未満の乳幼児くらいだと免疫が確立されていない可能性もあるので、親が感染してしまった場合は、他の人に育児を任せるなどした方が良いかもしれません。

最近、他国で、コロナではなく川崎病のような症状を発症している子どもが増えているという報道がありましたが、これはコロナの直接的な影響ではなく、外出規制による免疫力の低下が原因かと思われます。
これも、子どもの免疫力を高めておけば問題はないと思われますので、免疫力の維持に努めておく必要があります。

年齢を重ねていくほど、体内の母乳によるビフィズス菌の量は減りますが、大人になっても体に良い他の菌を摂取していくことで免疫力を維持していくことができますので、意識しておく必要はあります。
お子さんについても、免疫力が高いからと言って油断せずに、免疫力を高めるにはどうすれば良いかを考えて実行するようにしましょう。

また、学校の始業を海外と同様に9月スタートにするという案があります。
なぜ9月にコロナが終息している前提で議論してるのかは分かりませんが、そもそも子どもは発症率が低いので、現在も学校を止めておく必要はないと思います。

子どもが心配だと言うなら、自主的に学校に行かないようにすれば良いだけです。
何も健康である子どもの学習機会や楽しみを奪う必要はありません。

コロナが経済や人の活動をダメにしているのではなく、政府が人の生活を破壊しているということは知っておいてほしいです。

 



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