夏と冬どちらが人間にとって良いか2

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今年は世界的にも記録的な酷暑に見舞われましたが、人間にとって暑さと寒さはどちらが良いのかなど、前回に続いて考察してみたいと思います。

 

■暑さと寒さはどちらか耐えられるか

前回、夏休みが長いのは、勉強も運動も不向きな季節だからということを書きましたが、暑さに弱いのは人間だけではないようです。
今年の酷暑によるニュースの中では、熱中症患者は過去最高人数となり、さらに動物も暑さにぐったりしていたり、農作物にも被害が出るなど、ほとんどの生物が暑さに弱いような印象を受けます。

寒さについては、嫌がる人が多いものの、寒くて凍死する例は稀で、他の生物も冬眠したり、寒さによる農作物の被害も出たりはしていますが、暑さによる被害よりは少ないような気がします。

なぜこのようなことが起こるかを考えてみると、これは私の推測ではありますが、今生きている生物は、氷河期を超えてきた生物の子孫であることが関係しているのではないかということです。

地球の氷河時代については、諸説ありますが、地球では何千万年前など何度か氷河時代に突入しており、人類はまだ存在していなかったものの、動植物は存在していました。
絶滅してしまった生物もありますが、今生きている生物は、氷河時代を生き残った生物の子孫ということになります。
人間も、その生物から進化した生き物のはずであり、氷河期を生き抜いた生物の子孫と言えます。

そのため、根本的にあらゆる生物は寒さに強いのではないかと思うのです。
しかし、氷河期に生きていた生物の記憶として、「寒さ=死の恐怖」という記憶が遺伝的にあるのではないかと私は考えております。
そのため、夏を好む人は多いのにも関わらず、熱中症で倒れる人が後を絶たないという現象が発生しているのかと思います。

 

■湿度の関係

別の記事でも書きましたが、日本の夏は湿度が高いため、他の国に比べて暑さが不快となり、熱中症にもなりやすくなります。
他の国で、気温が日本よりも高いにも関わらず、来日した外国人が、日本の方が暑いと言うのは、この湿度が高いためです。

湿度が高いと、汗が蒸発しにくくなり、そのため体温調節が働かなくなるのです。
このせいで体温を下げられず、より暑くなるわけです。

日本よりも温度の高い国の多くは、砂漠化などしているように、乾燥しているところが多く、汗が乾きやすいので、温度が高くても何とか過ごせるのです。

では、なぜ日本の夏は湿度が高いかと言えば、日本は島国で、海に囲まれていることが挙げられます。
海では、暑さにより海水が蒸発し続けていますが、夏は南風が吹くので、この湿った空気が日本に流れ込んできて湿度が高くなるのです。
また、山や陸側でも、梅雨の時期などで地面に多くの水分を含んでおり、これが熱せられて蒸発し続けることで、湿度が上がっているという要因もあります。

もちろん、地球温暖化は日本だけではなく、世界的にも暑さによる被害は出ていますが、湿度の高い日本は、より熱中症に注意が必要ということです。

最近、ようやく気象庁もこのことに気づいたのか、暑さ指数ということで、WBGTという数値を発表し、気温と湿度による熱中症への警告をするようになりました。
気温がそれほど高くなくても、湿度が高い場合も熱中症になりやすいということですので、皆さんも注意していただければと思います。

冬は、日本は逆に乾燥しますが、風邪を引きやすくなったり、火事が広がりやすくなるという影響はあります。
その他、喉を痛めやすくなったり、乾燥肌になるなどがありますが、乾燥による被害はそれほどではないかと思います。

冬が乾燥する原因としては、空気中の水蒸気が冷やされて個体になると地面に落ちるので、空気中の水分が減りやすくなるというのが理由かと思います。

逆に湿度が高いと、食べ物も腐りやすくなったり、カビや菌が生えやすくなるという影響もあります。
常に乾燥する地域は砂漠化する場合もあるので、乾燥しすぎのも良くないですが、日本の湿度に関しては、なるべく低い方が良いと言えるでしょう。

 

■天候による被害

夏は豪雨や台風にも見舞われ、今年の西日本豪雨の被害は過去最高レベルの被害が出ております。
夏の前の梅雨もあり、山では地面に水分を蓄えた状態で、夏の豪雨が降ったために、土砂災害や洪水が多発しております。

なぜ、夏に雨が降りやすいかと言えば、暑くなるほど海水の温度が上昇し、水が熱せられれば、それだけ蒸発して空気中に水蒸気が溜まります。
暑くなればなるほど、空気中の水蒸気が多くなり、それが雨となって降るわけです。
台風は、この水蒸気が集まったものに、地球の自転によって渦状になったものと考えていただければ良いでしょう。

近年の地球温暖化により、海水の温度も上昇し続けていますので、年々雨の被害が増加しており、日本だけではなく、世界各地で雨の被害が出ております。
地球温暖化は、今後も止まらないと予測されますので、この雨の被害も年々ひどくなると思われます。
対策としては、雨の少ない地域に引っ越すなどするしかないかもしれません。

これに対して、冬は大雪や雪崩くらいで、夏に比べれば被害は少ないと言えます。
もちろん、東北や北海道などは、大変な雪の被害が出ておりますが、死者数や被害件数などを考えれば、夏ほどの被害ではありません。

夏には、雨以外にも、竜巻や雷の被害も発生しやすくなっております。
これは、大気の温度と地上の温度の差が大きいほど発生しやすいので、夏に地面が熱せられた後に、夕方になって大気が冷えてくると発生しやすくなるのです。

気象庁は、今年の酷暑や豪雨災害を異常気象などと言っていますが、これは地球温暖化により、年々ひどくなると予想され、今年が特別異常というわけではなく、今後もっと被害が増えてくると予想されます。

夏の時期は、とにかく天候の被害も増えますので、より注意が必要となります。

 

■暑さ対策

このように、人間は暑さに弱いにも関わらず、地球温暖化により、年々暑さが増し、被害もどんどん拡大していっております。

対策という対策はありませんが、熱中症対策としては、身体を冷やすしかありませんので、とにかくクーラーを使うようにしましょう。
クーラーを使うと、より地球温暖化に拍車をかけることになるのですが、もはや地球温暖化は止められませんので、やむを得ないかと思います。

また、水分補給は必要ですが、熱中症対策としては不十分です。
外にずっといる人は、こまめに小休止を取って、身体を冷やす必要があります。

よく聞く話で、2、30年前は、部活で水を飲んではいけなかったのに、今の若者は情けないなどという話をする中年の人がいらっしゃいますが、その時期は今に比べて温度が低かったのです。
2、30年ほど前は、30度を超えるような日は、数日くらいしかなく、今から思えばかなり涼しかったと言えます。

まぁ、だからと言って、昔は水を飲まなくて良かったというわけではありませんが、今の方がもっと暑さが厳しくなっているという認識はもっておく必要があるでしょう。
ただ、運動部の部活中に水分を取るのは良いのですが、あまり飲んでしまうと、運動中にお腹がいたくなるので、飲みすぎないように注意することは必要です。

また、夏の暑い時期は、水分を十分取ってお腹がガボガボにも関わらず、喉が乾くことがあります。
この場合は、熱い飲み物を少しずつ飲むか、冷たい飲み物であっても、少量ずつゴクゴクと飲むと、喉の渇きが癒えます。

学校で子どもが熱中症になるケースが増え、教室にクーラーを取り付ける議論も起きておりますが、やはり経済面を考えると難しいのかもしれませんし、体育などの運動中に熱中症のリスクが高まることを考えると根本的な解決とならない可能性があります。
子どもを熱中症から守りたいなら、夏休みを長くするなどの対応の方が良いかもしれません。

地球が温暖化していることは間違いなく、夏に生き抜くのが難しくなってきておりますが、これらのことに十分に注意して乗り切っていただければと思います。

 



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