医療の知識15
前回に続き、健康に役立つかもしれない知恵を少しご紹介させていただこうと思います。
■目が痛い場合
なぜか目がずっと痛い場合、髪の毛が伸びてきて、目に刺さっていることが原因である場合があります。
私も気づかず、目が痛かったり痒かったりしたので、目を洗ったり目薬を使ったりしていたことがあったのですが、髪の毛を上げたら痛みも痒みも一気になくなり、髪の毛が原因だったということがよくあります。
普段から髪の毛が短い人や、前髪を下ろしていない人は関係ないですが、前髪を下ろしている人は注意が必要です。
髪の毛が目に刺さると、衛生的にも健康的にも良くありません。
髪の毛が目に刺さるダメージそのものもありますが、髪の毛は雑菌や砂埃などが付着しやすく、それが目に入ってしまうと、目も汚されることになり、目の病気になりやすくなります。
前髪が伸びてきて目に刺さりそうなら、髪の毛を後ろや横に流す髪型にしましょう。
前髪を上げても、目の痛みや痒みが治まらない場合は、目薬を毎日遣うなど、目を清潔に保つようにしてください。
それでも治らない場合は、眼科を受診するようにしましょう。
また、前髪を目の下くらいまで下ろしていらっしゃる方をたまに見かけますが、この場合は視力低下の原因となる可能性もあるので、なるべく前髪が目にかからないような髪型にしましょう。
■アレルギーは治療できるのか
アレルギーというのは、過剰免疫反応のことです。
つまり、体内に異物が入ってきたと判断した時に、免疫力が働き、異物を攻撃したりするのですが、人体に害のない物質まで攻撃してしまったり、過剰に攻撃反応が現れてしまって、人体から排除しようとしてしまうのがアレルギーです。
花粉症や、鼻炎、アトピーもアレルギーの一種です。
これらは、免疫反応なので、実は治療が難しいのです。
ウィルスや、食中毒を起こすような雑菌を退治してくれるのが免疫力ですので、免疫力自体は、人間にとって必要なものです。
しかし、例えば花粉は人体には影響ないのですが、免疫細胞が害のある物質と勘違いして、過剰に人体から排出しようとしてしまうのが花粉症というわけです。
鼻炎やアトピーも同様ですが、これらはどのような物質が排除対象になっているのかが人によって違いますので、なかなか治療が難しいのです。
また、あくまで免疫反応ですので、これを弱くするというのも簡単ではないのです。
食物アレルギーも同様で、こちらにお困りの方もいらっしゃるかと思います。
食物アレルギーの人は、その食物が皮膚に触れただけでも発症する可能性があるそうなので、注意してください。
小麦粉や牛乳のアレルギーという方は、それが含まれる料理を避け続けるのは大変かと思いますので、治療した方が良いと思います。
アレルギーの治療は簡単ではありませんが、少しずつアレルギー反応が出る物質に触れさせることで、人体に害のない物質であることを覚えさせ、攻撃させないようにするという治療があります。
口の中で物質を触れさせて慣れさせる舌下免疫療法というのもありますので、医師にご相談していただければと思います。
また、自分が何に対してアレルギーを持っているか分からない人は、まずアレルギー対象を特定する必要があります。
食物アレルギーの場合は、どの食物がアレルギーを起こしているか特定できる検査もあるようですので、そういったものを行ってみるのも良いかもしれません。
鼻炎やアトピーについては、アレルギー対象の特定が困難ですが、特定の洗剤などを使用した時に、強く反応が現れる場合は、そういったものを避けるなどの対応が必要です。
鼻炎やアトピーの完全治療は、アレルギー対象の特定ができない限り、難しいかもしれません。
物質が特定できれば、それを避ける生活をしたり、舌下免疫療法などができますが、世の中には様々な物質がありますので、アレルギー対象の特定は難しいのです。
私も鼻炎とアトピーの持病がありますが、やはりアレルギー対象の物質を特定できず、未だに治療できていません。
ただ、アレルギー反応を抑える薬や治療法はありますので、同じ悩みをお持ちの方は、医師の診断を受けるのも良いかと思います。
■健康診断は受けないほうか良い?
以前もこのサイトで書きましたが、自分で健康管理ができている人は、健康診断や人間ドックは受けない方が良いです。
と言いますのも、健康診断や人間ドックなどは、医療業界が儲けるために行っているような制度だからです。
医療業界の詳しい人によりますと、健康診断で採血した時など、様々な数値が出てきますが、健康とされる正常範囲というのは固定されているわけではないそうです。
どういうことかと申しますと、正常範囲というのは、その時健康診断を行った人たちの数値の分布を見て、その中から数値の高い人と数値の低い人で10人くらいを除外するように範囲を設定するそうです。
つまり、毎回必ず正常範囲外という人が、それぞれの項目につき、10人は出るということになります。
そういった人たちに、この数値が正常範囲外ですので治療しましょう、と医師に言われるようになっています。
そうして、健康な人を病人に仕立て上げ、強引に治療を開始して医療業界が儲けられるようにしているそうです。
もちろん、本当に不健康な生活をしていて、治療が必要な人もいらっしゃると思いますが、大抵の人は治療が必要ない人たちです。
以前も書いた通り、人間というのは千差万別であり、医師が正常範囲外と言ったとしても、その人にとってはそれが正常値である可能性は高く、無理にその数値を変えようとすれば、そのせいで逆に健康が悪化する可能性があります。
ただ、生活習慣を変えましょうというアドバイスであれば、それは良いことだと思いますし、医師にお金を払うというわけでもないので、それは実行した方が良いですが、薬を使ったり、医師に脅されて変な治療が始まるようであれば、断った方が身のためです。
それ以前に、健康診断や人間ドックに行く必要があるのかどうかをよくよく考えてみる必要があります。
もし、身体に異常が発生したのであれば、痛みが出たり、身体から何らかのサインが出たりするので、その場合は医師の診断が必要ですが、いたって健康な人が、健康診断などをする必要はないということです。
事実、健康診断や人間ドックを定期的に受けると、死亡率が少し上がるという統計結果が出ているようです。
本来、健康診断や人間ドックを受ければ、病気の早期発見、早期治療によって健康になり、死亡率が下がらなければならないはずですが、これが上がっているということは、その人にとって不必要な治療が始まって、逆にその治療によって健康に害が生じて死亡が早まったということなのかと思われます。
仕事が忙しくて睡眠も不規則とか、暴飲暴食をしてしまうなど、生活習慣が乱れているという自覚のある人は、定期的に健康診断や人間ドックを受けた方が良いと思いますが、そうでない方はなるべく控えるようにした方が良いでしょう。