言葉を知る2

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前回に続き、間違いやすい言葉などをご紹介させていただこうと思います。

 

■的を射ると当を得る

よく聞く間違いで、「それは的を得た発言ですね」などという言葉を聞きます。
よくよく考えてみればすぐに分かると思いますが、「的を得た」と言ってしまうと、的をもらったという意味になってしまいます。

正しくは「的を射る」です。
的の真ん中を射抜くことから、図星とか、筋が通っているという意味になります。

また、「当を得る」という言葉もあり、恐らく「的を得る」というのは「的を射る」と「当を得る」と混合してしまったものと思われます。
「当を得る」も的を射ると同様の意味ですので、こちらも合わせて覚えておきましょう。

 

■煮詰まると行き詰まる

「煮詰まる」という言葉は、実は完成に近いという状態を表し、本来は行き詰まる、つまり物事が進まなくなるという意味はありませんでした。
もともと「煮詰まる」という言葉は、鍋料理が煮詰まってきて、完成に近づいているというところからきています。

「会議での議論が煮詰まってきた」と話すと、本来は話が進まなくなってきたという意味ではなく、正しくは議論が最終段階になってきたという意味になります。
ところが、あまりにも「煮詰まる」の意味が「行き詰まる」と同じ意味と勘違いする人が多かったためか、辞書にも行き詰まるという意味が追加されたようです。

つまり、「会議での議論が煮詰まってきた」という部分だけでは、会議がもうすぐ終わるのか、議論が進まなくなったのか、どちらの意味なのか分からないということになります。
この場合、前後の文脈で判断するしかないのですが、非常に不便な言葉となってしまいました。

このように、誤用であっても、それが世の中に浸透してしまうと、正式に辞書に載り、その誤用が誤用でなくなることがあるのです。
まぁ、だからと言って、どんどん誤用しても良いというわけではありませんが、言葉本来の意味を正しく理解するということは大切なことですので、なるべく言葉の意味を調べるようにすると良いでしょう。

 

■愛想と愛嬌

よく「愛想を振りまく」という誤用を聞きます。
正しくは「愛嬌を振りまく」です。

愛想というのは、人と接する時の態度が良いということであり、振りまけるものではありません。
振りまくのは愛嬌です。
愛嬌というのは、見ていて微笑ましい感じや可愛らしい感じという意味の言葉です。

また、お店の会計を依頼する時に、客側が「お愛想」というのをよく聞きますが、これは大きな間違いです。
「お愛想」というのは、お店側の人が使う言葉で、「良い態度でお客様からお金をいただいて来い」という意味を含めて、「お愛想」と従業員に言う言葉です。

客側が「お愛想」とお店の人に言ってしまうと、「きちんとした態度で私に接して会計しなさい」と言っているようなもので、非常に失礼になります。
正しくは、「お勘定(をお願いします)」ですので、間違えないようにしましょう。

 

■姑息な手段

「姑息な手」と言うと、どのような意味か分かりますでしょうか。
よく汚い手段とか、ずるい手という意味と思われている方が多いようですが、これは間違いです。

正しくは「一時しのぎの手段」です。
一時しのぎで、のらりくらり意見をかわしたり、とりあえずの対応をしてきちんと対策を講じないことを、姑息な手だと表現していたため、ずるいとか汚い手段と間違って認識してしまった方が多かったものかと思われます。

意味に大きな違いはないかもしれませんが、これも正しく理解しておくようにしましょう。

 

■失笑、号泣

失笑と言うと、面白くないのに愛想笑いをしたり、苦笑いをするという意味と思っていらっしゃる方も多いかもしませんが、これは間違いです。
正しくは、不意に笑ってしまって、プッと吹き出してしまうことです。

爆笑という言葉もよく使うかもしれませんが、これは大勢の人たちが一斉に笑うことですので、一人では爆笑できないということになります。
一人の場合は、大笑いしたという表現が正しい使い方です。

また、少し泣いただけで号泣したと言う人がいらっしゃいますが、少し泣いただけでは号泣とは言いません。
号泣というのは、声を上げて泣くことです。

普段使う言葉でも、ちょっとした間違いをしている可能性が高いと思いますので、普段から正しい意味を知っておくことが非常に大切なことかと思います。

 



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