PCの仕組み
ここではPCの仕組みについて少しご紹介させていただこうと思います。
■PCの仕組み
PCはPersonal Computer(パーソナル・コンピューター)の略で、少し前はパソコンと呼ぶのが主流でした。(今でも死語ではないですが)
現在はスマートフォンを使う人が爆発的に増えている影響もあり、家庭でのPCの普及率は伸び悩んでいるようです。
PCはデスクトップ型とノート型に分かれます。
デスクトップ型というのはPC本体と画面を表示するモニターが分かれているもので、高性能なものが多いです。
対してノート型は本体とモニターが一体となっていて、折りたためるのが特徴です。
近年はタブレット型PCも登場し、Windows8以降はタブレットとキーボードを組み合わせたタイプのPCが出現し、HDD(ハードディスクドライブ)がその両方に組み込まれているというものもあります。
仕事の時だけPCを使うという人も多いと思いますが、PCを扱う人であれば、多少なりともその中身を知っておいた方が良いかと思います。
まず、PCの頭脳と言えるのがCPUという処理機能です。
Hz(ヘルツ)という単位で表され、数値が高いほど高性能ですが、インテルやAMDなど色々と種類があります。
次に、短期記憶を担当するメモリです。
メモリはHDDに比べてアクセスが早く、コンピュータの処理をする時に一時記憶しておくのに必要なのですが、容量が大きいほど処理速度も早くなります。
ただし、電源を切るとすべてリセットされるため、データの長期保存ができません。
長期記憶を担当するのがHDDです。
HDDは電源を切ってもデータが消えないので、データを長期保管するためにありますが、OS(オペレーティングシステム)などのPCを動かすために必要なソフトウェアもHDDに記憶されるため、ユーザーが使用できるのはその残りということになります。
内部HDDや外付けHDDを接続すれば、その容量を拡大することができます。
ただし、HDDはアクセスが遅いという問題があり、Windowsの起動に毎回3分くらい待たなければならないというのが普通でした。
そのため、近年はHDDに代わり、SSD(ソリッドステートドライブ)というものが登場してます。
これは、高速にアクセスできるHDDと思っていただければ良いです。
SSDを搭載したPCはWindowsの起動も高速になります。
SSDの欠点は、HDDよりも高価で容量も少ないということと、データの書き込みに寿命があるということです。
ただ、よほど酷使しなければ、PCの寿命よりも長いと思われますので、それほど気にすることではないと思います。
PCの中身のその他のものとしては、映像を処理するビデオカード、音を処理するサウンドカード、人の入力を担当するマウスやキーボードなどがあります。
PCによってCD/DVDドライブやLANカードが付いているものもあります。
そして、忘れてはならないのが、これらを統括するマザーボードです。
マザーボードがPCの本体と言っても良いもので、後はこれらの組み合わせでPCができています。
20年くらい前は、自作でPCを作る人もよくいたものですが、最近ではノート型が主流になっているということもあり、そういった人は少なくなっているようです。
私も、学生の頃はよく増設などをしていたのですが、今はノート型を使用して、壊れたら買い換えるという使い方になってきています。
ただ、PCの中身を知っておくと、壊れた時などにも役に立つかもしれませんので、興味があれば色々と調べてみると面白いかもしれません。
■ソフトウェアとデータ
先ほどはPCの説明でしたが、PC自体はハードウェアであり、これを動かすソフトウェアがなければ、タダの箱となってしまいます。
PCを動かすには、OSというものが必要で、WindowsやMacOS、Linuxなどがあります。
スマートフォンにももちろんOSはあり、iPhoneはiOS、Android端末はGoogle社のAndroidというOSとなります。
皆さんがスマフォのアンドロイドと言っているのは、OSのことなのです。
その前に、OSがなくても動くように、BIOS(バイオス)というものが各PCに存在し、設定を行ったり、どのドライブからOSをインストールするのかを決めたりできます。
OSが起動しない時に動くのがこのBIOSです。
OSに、テキストエディタやブラウザなど、必要最低限のソフトウェアが付属されている場合が多いですが、これらはOSではなく、ソフトウェアと言います。
ワープロソフトや表計算なども、ソフトウェアと呼ばれるもので、これらを使用している方も多いと思います。
また、ソフトウェアで作成されたデータを保存すると、ファイルができあがります。
もちろん、ソフトウェア自体もデータですので、容量を使います。
ファイルの容量は、バイトと呼ばれる単位で保存されます。
細かく説明すると、コンピューターは全て0か1の信号で処理されています。
この最小単位が1ビットと呼ばれるもので、8個のビットが集まったものが1バイトとなります。
例えば、
01010101
のようなデータが1バイトです。
人間にはこれを見ても分かりませんが、これがコンピューターで扱われているデータで、テキストや画像や音、映像などのデータは全てこの集まりで記憶されています。
1000バイトが1KB(キロバイト)となり、1000KBが1MB(メガバイト)、1000MBが1GB(ギガバイト)、1000GBが1TB(テラバイト)となります。
ファイルがどういったデータなのかは、最初の何バイトかで判断されるのですが、その辺りは話が難しくなるので、興味のある方はご自分で調べてみていただければと思います。
■無線LAN
無線LANの仕組みと言うと難しい話になってしまうので、ここでは簡単に無線LANについてご説明させていただこうと思います。
そもそもLANというのは、Local Area Networkの略で、会社内や家庭内でPCなどを接続し、プロバイダーを経由してインターネットに接続できるようにするもので、その会社内や家庭内にあるPC同士も接続できる仕組みのことです。
LANと言ったら、通常は有線LANで、少し前はケーブルで接続するのが普通でしたが、無線LANは文字通り、無線でLANに接続できるようにしたものです。
有線LANの場合にもルーターという機器が必要でしたが、無線LANを使う場合は、無線LANルーターが必要になります。
PC側にも無線LANのアクセス機能が必要になります。
スマートフォンや携帯ゲーム機なども無線LAN接続機能を持っているものも増えておりますので、ご家庭に無線LANルーターを設置しているところも多いと思われます。
無線LANは、種類や設定方法が色々とあり、ルーター毎に変わってくるのですが、基本的には端末側でルーターを探して、パスワードを設定するだけで接続できるのが普通です。
無線LANルーターは、それほど電波は強くないので、あまり遠くに離れると接続状態が悪くなります。
もちろん、普通のルーターであれば、家の中なら基本的に問題ありません。
ただ、近くにいる赤の他人が、自分の家のルーターに接続できてしまうと、データを盗られてしまう心配がありますので、パスワードはきちんと設定した方が良いでしょう。
近年は、スマートフォンの機能で、テザリングというものがあります。
これは、スマートフォンを無線LANルーター代わりにするもので、PCやゲーム機などを無線LANでスマートフォンに接続し、スマートフォンからは携帯の電波でインターネットにつなぐというものです。
家の中に無線LANルーターがあれは不要な機能ですが、外で無線LANを使いたい場合には非常に便利です。
ただし、スマートフォンの電池の消耗が激しいので、長期間の使用には向いていません。
無線LANは、現代人に必須のツールとなっていますが、詳しく知っていた方が、接続料金の節約になったりしますので、色々と勉強しておくと良いでしょう。
まったくの初心者でもすごくわかりやすかった。