税金の仕組みを知る

9 Comments

税金と言ってもいろいろとありますが、一般の人にとって、税金のことは良く分からないと思います。
知らなくても問題ない人も多いと思いますが、知っていると得することもありますので、少しでも勉強しておくことをお勧めします。

 

■そもそもなぜ税金を払うのか

日本の三大義務に、教育の義務、勤労の義務、納税の義務というのがあります。
税金というのは、国民が国にお金を払い、国はそのお金で国民のために、道路を作ったり、公共の建物を立てたり、子供を教育したりと、いろいろなことをします。

税金には、大きく二つに分けられ、直接税と、間接税があります。
直接税の主なものは、皆さんが給料を貰った時に、会社が源泉所得している所得税や、法人が利益をあげた時に支払う法人税などがあります。
間接税の主なものは、消費者が商品を購入したり、サービスを受けた際に支払うお金に対して、何%かを支払う消費税などがあります。
消費者が直接国に支払うのではなく、法人などが消費者から預かった税金を納めるので、間接税と言います。

 

■日本の消費税は低いのか

2011年8月現在、日本の消費税は5%で、政府は10%まで引き上げるという方針を示しています。
日本は、他の国に比べると、消費税はかなり安い方です。しかし、これは所得税や法人税などの直接税が高いため、間接税である消費税は安いのです。
消費税も高くなれば、直接税も間接税も高くなり、国民は苦しめられることになります。

では、なぜ税金が足りないのでしょうか。
これは、簡単に言うと、今までの政府の失策が挙げられます。
公共の施設を作っても公共の施設で利益をあげられず大赤字になったり、予算を使い切るために無駄に道路工事などをしたり、官僚や公務員の給料が高すぎるというのも一因でしょう。
これらの失策を挙げればキリがありませんが、我々国民が返済しなくてはならない国債(国の借金)がどんどん貯まり、税金を上げざるを得ない状況になっているのです。

ただ、消費税を上げるにしても一律上げるのではなく、ヨーロッパなどで行っているように、衣食住に関わる商品は0%とし、それ以外の車や娯楽品などはもっと高くするなどの工夫が必要かと思います。

 

■源泉所得、年末調整とは何か

サラリーマンやOLさんであれば、源泉所得や年末調整というのが行われていると思いますが、これが何なのかをよく知らない人もいらっしゃると思います。

収入がある人は、税金を支払わなければならないのですが、サラリーマンやOLさんは給与所得があります。
本来は毎年3月に、前年1~12月の所得分の税金を支払うため、全員確定申告をしなければなりませんが、全員がやると税務署も大変になってしまいますし、3月の時点で社員のお金がなければ税金を支払えなくなってしまいます。
そこで、会社が毎月の給料支払い時に、予め月割にした税金の額を少し多めに引いてから社員に支払っているのです。
これが源泉所得で、12月に取り過ぎた源泉税を還付金として社員に返すのが、年末調整です。

 

■教育に経営学を取り入れるべき

日本は起業家が少ないと言われています。
自分が社長となって会社を起ち上げるという人が少なく、サラリーマンやOLさんになる人が多いようです。

確かに、起業するというのは大変で、失敗すると借金まみれになるという印象があります。
しかし、起業家の数が少ないと、日本は元気になりません。
やはり自分で起業する人はヤル気が違います。

日本は今、不況の波に襲われ、リストラや若者の就職難などが問題となっていますが、職がなければ起業しようと考える人が少ないと思います。
これは、日本の教育過程に経営学がないというのが原因かと思われます。
私は、高校の選択科目でもいいので、経営学を学びたかったですが、理系のためか、大学に行ってもその授業はありませんでした。
教育で経営学として税金の仕組みや起業の仕方などを教えると、日本にも起業家が増えるでしょう。
こういった政府の方針があれば、日本ももう少し元気になっていくと思います。
 



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9 件のコメント 税金の仕組みを知る

  1. 子猫さん より:

    中学生の私にもよくわかりました^^  参考になりました^^ ありがとうございました。

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