汗はなぜ臭うのか
■汗が臭う仕組み
暑い時期になってくると、汗の臭いが気になってきます。
ただ、汗の臭い自体は、基本的に無臭のようです。
汗が臭う仕組みは、汗も、その水分を餌とする菌も無臭なのですが、その菌が排出する排泄物が臭うということです。
使い古した雑巾のような臭いです。
もちろん、少量であればそれほど臭いはありませんが、大量に汗をかいてそのまま水分がなくならない状態が続けば、菌の排泄物が増え、臭ってくるという仕組みです。
汗の臭いを防ぐには、汗をかいたらすぐに乾かすか、除菌するなどの対策が必要です。
同様に洗濯したばかりの衣類も、乾きにくいと菌がついて、排泄物が増えて臭ってきますので、早めに乾かすようにしましょう。
勘違いしている人が多いのですが、洗濯物を乾かす時、高い温度を保つよりも風を送り続けた方が早く乾きます。
確かにドライヤーで髪を乾かす時も、冷風よりは温風の方が乾きやすいですが、どちらかと言うと風を送り続けているから乾くのです。
低い温度よりは高い温度の方が早く乾きますが、高い温度を保っても、風がなければ乾きにくいのです。
原理としては、衣類の水分が乾くのに、高温であれば水の分子の動きが活発になるので、空気中に水分が飛ぶことが多くなるのですが、周囲の空気中の湿度が高いと、水分が空気中に出て行きにくくなります。
風で周囲の空気の水分が吹き飛べば、衣類の水分が空気中に出て行きやすくなるというわけです。
洗濯物をこたつに入れて乾かす家庭があると聞いたことがありますが、これは効果が低いということです。
そうするよりも、扇風機で空気を入れ替え続けたほうが乾きやすいでしょう。