嫁、妻、奥さん、どれを使うべき?
■嫁と妻と奥さんの違い
配偶者の呼び方には色々とあります。
男性の配偶者である女性のことを「嫁さん」、「妻」、「奥さん」などと呼びますが、これらは使い分ける必要があります。
まず「嫁」という言葉は、本来、自分の息子の配偶者のことを言います。
ただ、新しく妻を迎える時に、夫が「嫁に迎える」という使い方をする場合はあるそうです。
自分の娘の配偶者は、「婿」と呼びます。
「奥さん」という言い方は、他人の妻を敬って言う言い方です。
これは昔から、家の奥に大切な妻をいさせたことからきていて、江戸時代の徳川将軍の「大奥」もここからきています。
他人の夫を敬う言い方は、「旦那さん」になります。
「妻」というのは、男性の配偶者のことを言います。
「母」や「兄」などと同じように、他人の家族を言う場合に使いますが、自分が夫で、他の人に自分の妻のことを言う時も「私の妻が・・」というように使います。
女性の配偶者は「夫」になります。
妻の呼び方には他にも「女房」や「家内」、「カミさん」があります。
自分の妻を「女房」と言うのはあまりふさわしくありません。
「女房」というのは、本来、女性の使用人のことを言ってましたが、家事をしてもらっている妻のことをいつしか「女房」と言うようになりました。
もちろん、現在では共働きも多く、男性が家事をするのは当たり前になってきていますし、そもそも使用人を指していた言葉を妻に使うことは失礼にあたりますので、「女房」という言い方はやめた方が良いでしょう。
「家内」というのは、家の中にいる人のことを言います。
なので、本来は意味が広くとらわれるはずですが、近年は「妻」の意味でも通じますので、使っても問題はないかと思われます。
「カミさん」という言葉は、かかぁ天下の家庭に多く見られますが、「カミさん」の語源は「上様」のようです。
「妻」を敬って、妻に向かって言う言葉かと思います。
しかし、他人に「うちのカミさんが・・」という言い方は、へりくだった言い方ではないので、家の中でだけで使うようにしましょう。