話術を学ぶ15

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前回に続き、役に立つかもしれない話術を少しご紹介させていただこうと思います。

 

■関西弁を使う

関東に住んでいらっしゃる方でも、関西弁を使うと良い時があります。
関西弁はご存知の通り、漫才などでツッコミを入れると笑いが取れやすかったり、言い方が柔らかくなるような効果があります。

例えば、自分の間違いを指摘されて笑われた時に、
「何がおもろいねん」
と言えば笑いを誘うことができますが、標準語で
「何が面白いんだよ」
と言ってしまうと、言い方にもよりますが、怒ったようにとらえられてしまうこともあるかと思います。

ツッコミを入れる時も、標準語で
「何でだよ」
と言うと、きつくなってしまう感じがあるので、
「何でやねん」
なら、怒っているわけではなく、笑いを取ろうとしているようになります。

ただ、関西弁はイントネーションが違うので、イントネーションまで近づけた方が良いです。
明らかにイントネーションがおかしいと、関西人に嫌がられる可能性が高いのです。

方言というのが、もともと戦国時代に他国のスパイをあぶり出すために使われるようになった言葉なので、真似しようとしてできていない人に対して、敵意が生まれてしまうのは仕方のないことかと思われます。

なので、関西弁を使いたいなら、テレビやネット動画などでなるべく関西弁を使っている人の声を注意深く聞いて、イントネーションを覚えておきましょう。
関東人が関西弁を使う場合は、露骨に言うと嫌がられる可能性もあるので、自然な感じで言えるようになれば問題ないと思います。

上手に関西弁を入れることができれば、会話も面白くなったり、きつい言葉を軽減させる効果があると思いますので、可能であれば試してみると良いでしょう。

 

■言葉を足す

メールなどの決り文句でも、少し言葉を足して印象を良くすることができます。

例えば、仕事仲間に
「お疲れさまです」
と書くのは普通ですが、
「お仕事お疲れさまです」
と書けば、他の人との違いを出すことができて、印象も良くなります。

お客様へのメールも、最後に
「よろしくお願いいたします」
と書くことが多いと思いますが、
「どうぞよろしくお願いいたします」
と、「どうぞ」をつけることで、自分がへりくだるとともに、相手への敬意も表すことができるかと思います。

お客様へのメールの挨拶文も、
「大変お世話になっております」
と、「大変」を付けても良いのですが、少し固くなってしまうので、
「いつもお世話になっております」
と書いた方が良いでしょう。

感謝を表したい時も、
「ありがとうございます」

「いつもありがとうございます」
にすると、相手も良い気分になる可能性が高いです。

メールだと定型文のようなものが多く、味気なくなってしまうことが多いですが、このような言葉を少し付け足すことで、印象を良くしたり心を込めることができます。

こういったことは、メールを書く時だけでなく、仕事や日常生活でも使えるかと思います。
日常生活で使う場合は、少し照れが生じてしまう場合もあるかもしれませんが、慣れてしまえぱ自然に使えるようになり、人間関係も円滑になると思いますので、ぜひ言葉を少し足すということを覚えておきましょう。

 

■貸した物が返ってこない時

友人に貸した物がなかなか返ってこなくて、その友人も借りたことすら忘れているということたまにあるかと思います。
一応自分の物なので返してほしいのですが、大した物ではないので、なかなか言い出しづらいというケースも多いかもしれません。

自分の物ですから、当然返してもらう権利はあります。
言い出しづらい時は、別の友人が借りたがっていたと、それとなく伝えると良いでしょう。
「誰が借りたがっているの?」などと突っ込まれて聞かれた場合にそなえて、その人が知らない友人が借りたがっていたと想定しておきましょう。

こうすることで、誰も傷つけることなく、自然に返してほしいと伝えることができます。
ただ、お金を貸している場合は、この方法は使えません。

お金を貸したのになかなか返ってこない場合は、「今お金に困っているから、以前貸したお金を返してほしい」と言うと良いと思います。
貸した金額が少額で、自分の収入が減ったわけではないというケースでも、「今月色々買い物しすぎで金欠になってしまった」などと言えば良いでしょう。

また、お金を貸す場合は、親しい人であっても、なるべく借用書を書いてもらった方が良いです。
金額が大きくなるほど、借用書を書いてもらった方が無難です。

借用書は、きちんとしたものではなく、メモ書きに印鑑を押してもらうくらいものでも良いかもしれません。
本当に少額なら、借用書となると大げさなので、書いてもらうのは難しいですが、その場合は貸したお金が返ってこない可能性があることを覚悟しておいた方が良いと思われます。

「金の切れ目が縁の切れ目」ということわざもあるくらいなので、どんなに親しい友人であっても、お金の貸し借りは十分に注意しましょう。
返ってくるのか怪しい場合や、お金のせいで友人との関係を壊したくない場合は、「私も今お金がないから」と言って断った方が良いかもしれません。

本当に信頼できる人物なら、借りたお金は必ず返してきますし、自分から借用書を書くという人もいらっしゃいますが、ルーズな人物だと、借りたこと自体を忘れたり、最初から返すつもりがないという人もいるかもしれませんので、念には念を入れるくらいの注意をした方が良いかと思います。

 

■不正を正したい時

上司のセクハラやパワハラがひどく、色々な人が迷惑に思っているのに、なかなか言い出せないということもあるかもしれません。

その場で指摘したり、二人でいる時に注意したとしても、その場では「分かった、分かった」と受け入れた態度を見せておいて、後で自分の評価を下げられたり、左遷させられるかもしれないなどの心配もあります。

もし、このような上司のパワハラなどが深刻な場合で、一人で楯突くのが心配な場合は、みんなを巻き込んで、みんなで訴えるというのも一つの手です。
被害を受けている人はもちろん、その人の部下や他の部署の人たちにも、事情を説明して大勢で注意すれば、その人たち全員の評価を下げたり、左遷するということはできないはずです。

もちろん、その上司のさらに上の人に訴えるというのも良いでしょう。
この時も、「そんなことはない」と相手にしてくれない可能性もありますが、その場合でも、他の人を巻き込んで大勢で訴えるようにすると、聞いてくれる可能性は高くなります。

セクハラやパワハラが軽いものであれば、その場で
「それはセクハラになっちゃいますよ!」
とか、
「それはやりすぎじゃないですかね」
などと冗談っぽく注意するのでも、人間関係を損なわずに、抑止力になる可能性があります。

こういったことは、軽いものを見逃していると、どんどん調子に乗ってひどくなってくる可能性があるので、早めに注意しておくと良いでしょう。
もし、ひどくなってきた場合は、みんなで訴えるようにすると良いということは、覚えておくと良いと思います。

セクハラやパワハラも、社会的には問題視されて減ってきつつありますが、もし自分の会社でも発生している場合は、参考にしてみていただければと思います。

 



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