いじめの解決法

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最近はニュースでよくいじめの問題が取り上げられますが、これは非常に難しい問題です。
簡単に解決できる問題ではありませんが、いじめの解決法はあるのでしょうか。

 

■いじめはなくならないのか

いじめを無くそうという意見もあるようですが、子どものいじめを全て排除するのは不可能です。

いじめというのは、子どもの欲求として誰かしらに必ず発生するものなのです。
もちろん、全員ではありませんが、子どもが何人かいれば、その中から必ずいじめをしたいという子どもが出てきてしまいます。

これは、食欲や睡眠欲と同じようなものでしょう。
子どもは大人と違って理性が効きにくいので、衝動的にいじめをやってしまい、それを続けてしまいます。

いじめている子どもにそれを止めろと言っても、食べることを止めろと言うようなもので、なかなか難しいのです。
中学生以上になれば、理性も働くようになり、止めるようになるかもしれませんが、常習化してしまっていると、口では分かったと言っても、影で続けてしまうという子も出てくるでしょう。

いじめている子は、いじめているという自覚があまりありません。
親や先生にいじめを止めろと言われても、本人はじゃれ合って遊んでいるだけだと思っています。

 

■学校や警察は解決できない

いじめられる側の子どもの両親は、学校や警察に相談しているようですが、学校や警察が解決するのは非常に難しいでしょう。

まず、警察は事件が起きないと動きません。
相談には乗ってくれるかもしれませんが、せいぜいアドバイス止まりです。
基本的に警察の仕事は、事件の犯人を捕まえることです。

次に学校側ですが、確かに先生に子どもの世話を任されているので、責任がないわけでないのですが、いじめは先生がいないところで行われます。
どんなに先生が気をつけていても、いじめる子はその目を避けて、いじめを行うようにするわけです。
学校に四六時中、全生徒を監視しろというのは無理な話というものです。

また、いじめられて怪我をしたり、自殺をしてしまった子の両親が、学校に責任を取らせるというのも無理があります。
学校側に全く責任がない訳ではありませんが、学校側のできることは、いじめている生徒をしつけたり、いじめっ子の両親にしつけをお願いするくらいです。
しかし、それをやっていたとしても、いじめが無くならない可能性は高いのです。

 

■根本的な原因は何か

一昔前の子どもであれば、誰もがいじめ、いじめられ、強くなって成長してきたものです。

近年は不況で子どもの数が減ったために、いじめの問題が深刻化しています。
なぜ、子どもの数が減るといじめの問題が深刻化するかと言いますと、一人っ子が増えると兄弟喧嘩もありませんので、喧嘩をしない子どもが増えます。
また、子どもの数が少ないと、両親が子どもを過保護にしすぎるために、子どもが弱くなってしまいます。
いじめる側の両親も過保護にしすぎてしまい、子どもが調子に乗っていじめてしまうということもあるかと思います。

そのため、いじめられる子は、いじめる子のなすがままになり、問題が深刻化してしまうのです。
子どもの喧嘩が良いとは言いませんが、喧嘩はいじめよりはマシと言えます。
つまり、いじめられた子が抵抗すれば、喧嘩となり、いじめとして問題化しない可能性が高くなるのです。

「喧嘩が弱い子は、結局ずっといじめられてしまうだろう」
というご意見があるかと思いますし、ごもっともかと思います。
しかし、いじめられる子が抵抗を続ければ、いじめる子もうんざりしてくるので、いずれ止めてしまうかもしれません。
私も小学校の頃は、いじめられても泣いてわめいて抵抗していましたが、そのうちいじめは無くなりました。

 

■いじめの解決法

ただ、近年のいじめは生やさしいものではなく、中学生以上で犯罪染みたいじめが多くなっているようです。
人数も数人のグループで、一人の子をいじめるようです。
このようなケースで、解決策はあるのでしょうか?

いじめがエスカレートして法に触れるような事態になるのであれば、その場で警察に通報するように指導しましょう。
ただ、それでも様々な理由でいじめを止められないと言う人もいらっしゃるでしょう。

上で述べた通り、いじめの原因は子どもが弱くなっていることにあります。
なので、子どもに格闘技などを習わせて、強くするなどが有効な方法としてあります。
空手や柔道などの稽古に通わせていると分かっただけで、いじめている側も少し気が変わるかもしれません。

「可愛い子には旅をさせろ」ということわざがありますが、これは大事な子どもほど、旅などさせて経験を積ませろということです。
過保護にすればするほど子どもは弱くなります。

子どもが何か悪さをした時に、いつも微笑んで許すのではなく、時には手を出してでも叱っていると、子どもは強くなります。
私も子どもの頃は、よく父親に殴られて怒られて、
「いつかは父親よりも強くなってやる」
と思っていたものです。(もちろん、いたずらをした自分が悪いのですが)

子どもが弱いのは、その子のせいではありません。
両親は過保護にせず、強く育てる必要があります。
強いというのは、体力だけの話ではありません。
集団でいじめてくる子どもたちに対しては、こちらもグループを組んで応戦するくらいの知恵もつけさせなければなりません。
また、何度いじめられても抵抗する精神力も必要でしょう。

いじめの根本的な原因は、「不況で子どもが減ったため」ですが、両親が子どもを強く育てていれば、いじめを回避できます。
いじめている子やその両親、学校が悪いとばかり言うのではなく、少しは自分にも責任があるということを自覚してください。

きついことを言うかもしれませんが、自分の子どもがいじめられるのは、両親が甘やかしすぎたせいです。
いじめ問題が起きてからでも遅くはありませんので、子どもが強くなるように、自らの手で子どもを強く鍛えてあげてください。

もちろん、いじめている側に責任がないと言っているわけではありません。
いじめている側の両親も過保護にしているせいで、子どもが躊躇なくいじめを行なってしまいます。
加害者側の両親は子どもをきちんと叱り、いじめを行わないようにしつける必要があります。

自分の子どもというのは、親の分身のようなものです。
子どもの責任は親の責任ということを自覚し、いじめの加害者も被害者も、親である自分の教育が間違っていなかったかを見直し、きちんと指導するようにしてください。

 



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9 件のコメント いじめの解決法

  1. 滋賀県 より:

    自分の子供がなった事のない人が言う事を言ってるだけですね。

  2. 匿名 より:

    私はいじめられる人は親に甘やかされて育ったわけではないと思います
    あなたの子供はいじめをしたり、いじめられたりしたことがないんですね

  3. ごろ より:

    興味深く拝見いたしました。

    私の娘も、靴を隠されたり、汚されたり、スイムキャップを取られたり、度重なるいじめを受けています。
     つい最近、そのいじめっ子のグループが仲間割れをし、そのうちの一人が娘に「今までごめんね。」と謝ってきて、娘へのいじめの原因は、「妬み」だと教えてくれました。

    いじめられる子みんなが、弱いからでもなく、過保護だからでもありません。
    娘はそんないじめにも負けず、毎日学校に登校し、学校での出来事を報告してくれます。
    強くなった娘を、誇らしくも思います。
    いじめられる側にも原因があるように言われていますが、そうでない場合も多いのです。
    他の方のコメントにもありましたが、主様はいじめられた経験がない方なのではないでしょうか。

  4. 管理人 より:

    コメントありがとうございます。
    ごろ様のおっしゃるように、いじめには様々なケースがあると思います。
    私は子どもおりませんが、私自身は記事にも書いております通り、いじめられたことはあります。
    ただ、陰湿なものではなく、肉体的ないじめでしたので、こちらも強気となって抵抗した記憶がありまます。
    ごろ様のケースでも、おつらい状況はあったと思いますが、我々の年代でもいじめ、いじめられて強く成長してきたものですので、結果的にそれで良かったのかと思います。
    ただ、どうしてもいじめがなくならないというケースの解決策として、子どもを心も身体も鍛えるべきということを申し上げております。
    過保護になっていて、子どもが弱くなっているというのは、一般論であって、決して全ての人がそうであるということではありません。
    もし、不快に思われてしまいましたら、大変申し訳ありませんでした。

  5. ぽぽちゃん より:

    私も子供の頃、いじめられていました。
    親に助けを求めたら「泣いたら負けだ!やり返せ」といい、私の見方にはなってくれませんでした。
    体が華奢だったのもありますが、ある日を境に1対多の構図が出来上がっており、やり返す事なんてできませんでした。泣いて助けを求める事も許されませんでした。親の言うことを忠実に守ろうとしたのです。
    その為に、いじめはおさまる事はなくエスカレートしていき何年も続く事となり、私は今も過去の苦しみから抜け出すことができずにいます。
    親にも問題のあるケースもあるにはあります。でも、精神を強くするとはどうやって?
    私は家でも叱られて育ちましたよ。甘やかされるどころか、甘えることは許されませんでした。
    妹と喧嘩してもいつも、悪いのは私、我慢するのは私。私の居場所はどこにもありませんでした。
    私の心は5歳から1人ぼっちでした。
    ですので、「甘やかされて育ったからいじめられる」という、あなたの一人よがりな見解は不愉快です。

    私にも今、子供がいます。いじめられないようにするにはどうすればよいのかを度々考えます。
    どう育てたらよいか、現段階でできるのは、
    いつでも「助けて」がいえる状況・環境を作ってあげる事だと思います。
    それには、「両親は絶対的な味方」だという信頼関係を築くこと、「愛されているという自信」をつけさせてあげる事かと考えています。
    あなたの「強く育てる」とはどういった事なのでしょうか?
    実際に、子育ての渦中にいないあなたに何がわかるのでしょう?
    あなたは力で抵抗できたのでしょ?
    私は華奢な女の子、相手は複数の男の子だった。どうやって抵抗するの?体中あざだらけ、親も見て見ぬふり。誰も味方がいない。たった一人で抵抗する強さを持てと?
    人は自分の味わった痛みが最高限度で、それを超える痛みは理解できないんですよ。
    あなた程度の浅い人生経験で、いじめの解決法なんて語ってほしくありません。
    恥知らず!

  6. 管理人 より:

    コメントありがとうございます。
    まず、私の記事によって、不愉快になられたとのことですので、謝罪いたします。
    大変申し訳ありません。
    恐らくここで私が何を言おうとも聞き入れてもらえないと思いますので、質問だけさせていただきます。
    あなたがいじめられた時、なぜ一人だったのでしょうか?
    友達はいらっしゃらなかったのでしょうか?
    体格が華奢とのことですが、何かスポーツなどの部活動や習い事はされていなかったのでしょうか?
    あなたのお子さんは同様に上の質問についてはどうでしょうか?

    いじめにも色々なものがあり、あなたのおっしゃる通り、簡単に解決できるものではありませんし、私ごときが全てを解決できるアドバイスはできないと思います。
    また、先生や親が四六時中その子を見ていることはできませんので、誰も助けることはできないものと思います。
    あなたのおっしゃるように、「両親は絶対的な味方」だという信頼関係を築くこと、「愛されているという自信」をつけさせてあげることが解決法なのかもしれません。
    私の記事は、単なる一意見と思っていただければと思います。

  7. 匿名 より:

    私はイジメがあって当然だと
    思います
    私は私立の女子高に通っていました。
    頭の良い学校ではありませんでしたが
    全国的にも有名な学校でした。
    女子高だからイジメがある と言うのは
    少し偏見かな? と思います
    ですが、イジメはありました
    学校側はイジメをしたら私立だから
    退学もある と言っていましが
    実際には退学は余程のことがない限り
    指導されるだけで有りませんでした
    なぜなら 私立は高い学費を払っている
    のにすぐに生徒を見捨てたと言われる
    からです またイジメはグループで
    行われることがほとんどなので
    クラスの半分以上はいなくなって
    しまい学校経営が成り立たないから
    です

  8. 匿名 より:

    いじめられるのは親が過保護で甘やかされたというのは違うのでは?
    私は殴られ怒鳴られかなり厳しく躾られましたが、子供の時は転校先で理由も無くいじめをうけていました。
    大人になった今考えても、いじめる側のモラルが身についていないことが原因だとハッキリ言いきれます。

  9. 管理人 より:

    コメントいただきまして、ありがとうございます。

    おっしゃる通り、いじめる側が悪いのは間違いないのですが、あくまでいじめられる側の解決方法を模索しております。
    どこへ行っても、社会人になっても、いじめる人は少なかれ出てくる可能性があるわけですから、そういった被害をどうすれば回避できるかを考察しております。

    私の提案以外に、良い解決方法があれば、ぜひご意見をお伺いできればと思います。

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