免疫力を高める方法
免疫力というのは、インフルエンザなどのウィルスや、風邪の病原菌などに対抗するための力であり、がんに対する予防や治療にも不可欠な力です。
基本的に、生まれつき人間に備わった力ですが、体力の低下やストレスなどで、免疫力も大きく低下します。
免疫力を高める方法を知っておけば、健康を保つことができます。
■免疫力を高める食べ物、飲み物を知る
もっとも効果的なのは、食べ物や飲み物で、免疫力を高める成分を摂取することです。
免疫力と一言で言っても、ウィルスなどの種類もたくさんあり、それに対抗するための免疫細胞もたくさん種類があるので、どの食材を食べれば良いのかというのは難しいところではあります。
ただ、やはり肉ばっかり食べたり、油物やお菓子ばかり食べているという生活は、危険と言えます。
果物や野菜類は、間違いなく免疫力を高めてくれるので、意識的に摂取するようにすると良いでしょう。
特にりんごやレモンなどに含まれるクエン酸は免疫力を高める効果が高いと言われています。
また、にんにくやヨーグルト、納豆なども効果が高いと言われていますが、基本的にバランスの良い食事を心がけていれば問題はありません。
風邪に対する免疫力を高める食材や、がん予防に良い食材など、いくつか種類がありますので、自分に何が必要かを考えて、どの食材が良いかを調べてみてください。
■運動をする
これも基本的なことですが、運動はあらゆる健康に通じていて、免疫力を高めるためにも効果が高いものです。
これは、ウィルスの種類に関係なく、効果的と言えます。
近年は、若者の運動不足も深刻化しており、「運動がキライ」という声も多く聞きます。
しかし、元々人間は、遠い昔に動くことを選択した動物であり、筋力を発達させ、狩りや漁をすることで生き延びてきました。
身体をあまり動かさないような生活では、筋力が弱り、体力が低下してしまい、免疫力が低下してしまいますので、様々な病気になりやすくなります。
運動と言っても、色々な種類があり、毎日激しい運動をしろと言っているわけではありません。
確かに、テニスやサッカーなどは、人数もコートも必要になるので、普段から続けろというのは、よほど好きな人でないと難しいことです。
しかし、少しだけジョギングやウォーキングをしたり、家で軽く筋トレをするというだけでも、十分に効果はあります。
イヤイヤ運動していたのでは、長く続きませんので、軽い運動から始めてみて、楽しんで続けるようにしましょう。
家事や育児なども立派な運動ではありますが、それとは別に軽い運動を毎日続けると免疫力を高める効果が期待できます。
もし、何も運動をしていないという方がいらっしゃったら、すぐにでも何か運動をしていただければと思います。
■内蔵を温める
冬の寒い日は、手足が冷えやすいという方も多くいらっしゃると思いますが、手足が冷えるのは、血管が収縮し、血が手足に回らないようにしているためです。
人間の身体はよくできていて、寒い時は手足を犠牲してでも、身体の温度を保とうとします。
なぜ手足に血を送らずに身体の温度を保つのかと言いますと、内臓の温度が低くならないようにしているためです。
内臓の温度が低くなると、ウィルスや病原菌などを殺すことができず、臓器がやられてしまう可能性があるのです。
これらの菌類は、高い温度を嫌いますので、高い温度を保った方が、免疫力が高くなります。
これはがん細胞も同様ですので、身体を冷やさないように注意しましょう。
着るもので暖かく保つのはもちろん、お風呂や暖房器具類などで暖かくしましょう。
腹巻をするのも、免疫力を高めるには良いようです。
■よく笑うこと
実は、よく笑うことは、免疫力を高めるのに効果的というのが実証されて分かっています。
これは、笑うことで、白血球を活性化する快楽物質ドーパミンの分泌が促されるからと言われています。
笑うというのも、できればお腹の底から息を吐くような、腹式呼吸のようなやり方が良いようですが、それほど意識しなくても良いと思います。
また、面白くなくても、無理やりに笑うという方法でも効果があるようです。
普段の生活でこういったことを取り入れるのは難しいかもしれませんが、友人と楽しく会話をしたり、面白いテレビや動画をみて笑うようにすると良いでしょう。
また、過度なストレスは、免疫力の低下を招いてしまいます。
免疫力を高めるためには、適度なストレス発散も必要です。
仕事が忙しすぎて、睡眠不足になったり、生活習慣が乱れると、体力も低下し、ストレスを溜め込みやすくなります。
あまり無理をせず、ストレスを溜め込まないようにし、上手にストレスを発散して、健康を保っていただければと思います。