タコ揚げはイカ揚げだった?

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※この記事は過去の記事からの再掲載となります。

 

■タコ揚げはイカ揚げだった?

タコ揚げの語源をご存知でしょうか?

タコ揚げは昔はイカ揚げと言われていました。
タコから下に伸びた紐が足のように見え、空中に漂うイカのように見えたことから、イカ揚げとかイカのぼりと呼んでいたようです。
タコの下に伸びる紐は、空中でバランスを取るためのもので、これがないとタコがクルクル回転してしまうために付けられています。

江戸時代の初期に、このイカ揚げが大流行したのですが、あまりにも江戸で流行りすぎて、喧嘩や事故などが多発してしまいました。
大名行列にも支障をきたしたことから、江戸幕府将軍がイカ揚げ禁止令を出したのです。

しかし、庶民の中には、それでも続けてイカ揚げをする人がいました。
幕府の人が捕まえに言ったところ、その庶民は「これはイカではなくてタコだ」と言ったことから、タコ揚げとなったというのが有力な語源です。

その後、その庶民が捕まったかどうかは分かりませんが、イカ揚げ禁止令が解除された後もタコ揚げの名前の方が浸透したのでしょう。

ちなみに、このタコ揚げが始まったのは、中国の南北朝時代の頃に戦争の道具として開発されたもののようです。
当時は狼煙の代わりに、遠い場所への伝達手段として利用されていたようですが、平和な時は中国の貴族の間で遊びとしても行われました。

その後、日本にもタコ揚げが伝わり、日本の戦国時代でも戦争時の伝達手段として使われたこともあったそうですが、江戸時代に入って戦争がなくなると、遊びとして庶民の間で流行ったということです。

タコ揚げと言えば正月の風物詩ですが、現代でも正月にタコ揚げをするのは、出世や健康などのゲン担ぎのようです。
何も知らずにタコを揚げるのも良いですが、こういった語源を知っておくのも面白いものです。
 



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