差別をなくすことはできるのか

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昔から様々な差別問題はありますが、差別はなぜ生まれるのかや、差別をなくすことはできるのかなど、考えてみたいと思います。

 

■差別が生まれる理由

差別と一言で言っても、様々なものがあります。
昔は身分による差別もありましたし、過去から現在でも続く人種差別、そして日本でも未だに存在する男女差別問題などがあります。

そもそも差別はなぜ生まれるのでしょうか?

このことに触れると、それすらも批判を受ける対象になってしまうかと思いますが、真実を考察したいので私の率直な意見を書きますと、やはり差別が生まれる理由は、元々の能力差によるものと私は思います。

身分制度は能力によって上の身分に昇格することができ、下の身分のものは能力が低いと思われて、差別が生まれることがあります。
人種差別についても、白人が黒人を奴隷として使ってきた歴史があり、当時は白人の方が様々な面で優れていたため、そのような差が生まれたと考えられます。

白人と黒人に能力差が生まれたのは、気候のせいかもしれません。
以前も別の記事で書いたように、暑いところにずっといると、頭がボーっとしてしまい集中力も低下してしまうことが多いのですが、寒い地方に住んでいる人は、常に冷静に考え集中力も高くなるので、気候的に寒い地方にいた人たちの方が、頭脳面などで有利だった可能性があります。

もちろん、必ずしも優れている人がみんな差別をするわけではありませんし、生まれが貴族だったとか、白人だからというだけで、能力が必ずしも高いわけではない人も多くいますが、元々そういった能力差があったために勘違いしている人が多いということです。

男女差別にしても、男性の方が筋力が付きやすいという影響も大きいでしょう。
男女差については、これまでも書いてきましたが、やはり女性が妊娠し、子どもを育てて家を守る役割を担ってきたために、男性が外で仕事をするようになり、男性が中心となって社会を作ってきたために、多少の能力差があるものと考えられます。

このような理由から、能力差などなくとも下の人間を蔑む者が、いつの時代にも現れてしまうということなのかと思います。

 

■差別をなくすことはできるのか

差別をなくすことができるかどうかということについては、やはり難しいと言わざるを得ません。
いじめやパワハラなどがなくならないように、どんなにそういうことはしてはいけないと声を挙げても、完全になくすことはできません。

なぜかというのは、これまでも何度も書いてきたように、絶滅回避の多種多様性により、いつの時代にも大小の差はありますが、悪人や卑しい考え方をする人が現れてしまうからです。
ただ、減らすことはできますので、声を挙げていく必要はあるでしょう。

能力差があるから差別が生まれた経緯があると上で書きましたが、トランプ大統領のような白人至上主義は行き過ぎと考えます。
現代は、黒人も白人も同じ地域に住んでることも多く、奴隷制度などはとっくに廃止されています。

日本人など黄色人種は黒人の方が劣っているとは考えている人はほとんどいません。
それでも、未だに根強く白人至上主義が残っているのは、黒人には凶暴な人が多いなどが挙げられるかもしれませんが、それも白人が黒人を蔑んでいるからとも考えられます。
こういった白人至上主義は減らした方が良いと思いますので、声を挙げていく必要はあるかと思います。

しかし、差別をなくそうと声を挙げるにしても、気をつける必要はあります。
何でもかんでも差別と言ってしまうのは、実は危険があります。

悪気がないのに差別的な発言をしてしまった人に対して、差別だと口撃してしまうと、その人自身が差別してしまっていることになる場合があるのです。

例えば、以前テレビである芸能人が、照明の仕事をするスタッフに対して、「なぜ照明さんになったのだろう?」ということを口にしたことがあり、これに対してSNS等で、見下しているなどの批判が大きくあったようなのですが、私は批判した人こそ、差別者だと思いました。

この芸能人はスタッフを見下したわけではなく、素朴な疑問を口にしただけなのに、なぜ見下したことになるのでしょうか?
それは、見下していると発言した人が、照明という職業の人を見下しているからに他なりません。

照明スタッフの人たちがこの芸能人を批判をするなら分かりますが、第三者が差別だと言った時、発言をした人自身が差別していないのか?ということを考えるべきでしょう。

また、お見合いで40歳くらいの太った女性を断った男性に対して、「見た目で判断するんですね」という批判がネットなどで挙がったことがありました。
男性は断った理由については触れていないので、見た目で判断したかどうかは分からないのに、外見のせいだと思い込んでいるのは、差別だと批判した人自身が、外見で人を差別しているからと思われます。

男女差別についても、やたら女性も男性と同等に扱うべきというご意見を聞くことがありますが、男性に大きな仕事をやらせるのは、先ほど書いたように男性が中心となって社会を作ってきた経緯があるので、適材適所であり、差別しているわけではないことも多いものです。
こういったことに対して男女差別だと発言する人は、その人自身が差別していないかということを、一度自問してみた方が良いでしょう。

差別だと他人を非難する時は、自分が差別者になっていないかを考えるように、十分に気をつけましょう。

 

■男女差別について

男女差別については、様々な場面で議論されています。
ただ、これも男女の能力差や役割の違いによるものである場合があるので、その辺りを考慮する必要があります。

例えば、先日、アメリカの女子サッカーチームが、男子チームよりも報酬が低いのは、男女差別だという訴えがありました。
しかし、私はむしろ公平だから差があるのではないかと思いました。

冷静に分析すれば分かると思いますが、報酬に差があるのは、そのまま人気の差だからでしょう。
残念ながらサッカーは男子の方が人気があり、広告収入やスポンサー収入が多くなるので、男子の方が報酬が多いのは自然なことです。

それなのに、男子と女子の報酬額を同じにしてしまったら、逆に不公平ですし、女子サッカーの経営としては、収入に対して支出が増えてしまうことになり、チームが破綻してしまう危険も生じます。

別に男子が優れていると言いたいわけではありません。
女子でも、シンクロナイズドスイミングやフィギュアスケートなど、女子の方が人気が高いものはたくさんあります。

何でも男女差別だと訴えるのではなく、冷静に分析した上で発言するようにする必要があるかと思います。

ただ、一部の人たちですが、ひどい男女差別をしている人がいるも事実です。
日本でも、先日、東京医科大学で女子の点数を下げて、受かりにくくしたというニュースがありました。

確かに、会社の経営者などからすれば、女性は結婚、妊娠などで会社を長く休んだり、早期退職されやすいので女性を雇いにくいというのはあります。
しかし、大学の時点でそれを考慮するのは早いですし、早くなくとも点数を下げるというのは、公平ではありません。

この大学は女子だけではなく、何年か浪人した人も点を下げていたようなので、男女差別だけの問題ではないですが、未だに本当に差別をする人がいるというのも事実でしょう。

ただ、こういった本当の差別者はそんなに多くはいないとは思いますし、男女が完全に平等になるというのは難しい面もあります。
差別は減らした方が良いというのは間違いないですが、完全な男女平等を目指すというのは少し考える必要があります。

男女平等を訴える人も多いとは思いますが、先ほども書いた通り、女性が子どもを育てて家を守り、男性が外で働くというのが自然な流れであり、適材適所とも考えられるため、力仕事などは男性に任せた方が良いと思うのです。

女性だからという理由で許されたり、同情されるということが多々ありますが、男女平等と言うなら妊婦であろうが力仕事であろうが、女性を男性と思って扱わなければならなくなってしまいます。

完全な男女平等を目指すよりは、差別を減らして適材適所をするという方が大事なのかと私は考えます。
そういった差を、差別だと批判するのではなく、どういう形が賢い選択なのかを、皆さんもよく考えるようにしましょう。

 



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4 件のコメント 差別をなくすことはできるのか

  1. 1911 より:

    こんにちは。
    減点は東京医大(10年以上前から不正)だけでなく、複数の大学で行われていました。
    女子学生は「男子より点を取らないと入れない」と言われ、これは暗黙の了承だったようです。
    東京医大は国際認定取り消しになったので、実力で入った学生が不憫です・・

    この事件は氷山の一角です。「たくさんいる本当の差別者」の中で、不正がバレて表に出てしまった「一部の人たち」と判断するのが妥当です。この点は海外メディアのほうが客観的に見てると思います。
    2019年の入試では合格率が縮まり、東医(男子21.79%、女子が26.38%)、聖マリなどは女子の合格率が男子より高くなったようです。

    入学後も女子学生の扱いは酷いです・・
    ttps://www.asahi.com/articles/ASM5P52N4M5PUTIL020.html

    (関連記事貼っただけなので返信は結構です~)

  2. 管理人 より:

    1911様。
    コメントいただきまして、ありがとうございます。
    返信は不要とのことですが、フォローのために返信させていただければと思います。

    差別があるのは、全くもっておっしゃる通りです。
    それについて否定しているわけではありませんし、日本の方が男女差別の理解が遅れているというのも知っております。

    ただ、こういった差別している人がごく一部と書いたのは、日本の人口の数%にも満たないはずであり、そんなに多いわけではないはずということです。
    日本は戦前までの男女差別が根強く、海外よりも男女差別が残っておりますが、戦後少しずつ男女平等の考えが広まってきており、そのような意味合いで書いておりました。

    もちろん、そういったひどい男女差別をなくすために、1911様のように声を挙げていく必要はあると思います。
    決してご意見を否定するわけではありませんので、ご理解いただけますと幸いです。

  3. あんこ より:

    この記事の中で、一つ疑問に思ったところが

    後半の、女性だからという理由で優遇され〜のくだりで、

    「男女平等というのであれば、妊婦でも力仕事であろうが、平等に扱う必要がある」

    という文に関してです

    私は、主様の男性が仕事に向き、女性が仕事に不向きであるという考え方に疑問を抱いております

    なぜならば、仕事には様々なものがあり、人間にも様々な人がおり、それぞれ個人によって得意なものが違うと思うのです

    もちろん、男性の方が一般的に筋力があり力仕事は得意でしょう。しかし、現在そのような身体的でない仕事も多くあります

    自分の向き不向きによって仕事を選ぶのは当然なのに、平等であるなら力仕事もするべきだ、というのは如何なものでしょうか?

    男女平等、の平等は皆等しく同じことをするのではなく、公平に権利を与えるものだと思っています。そして、公平な目で見たときに、女性は決して仕事が苦手ではないのです。そもそも性別で分けること自体ナンセンスですが、仮に性別での割合を考えたときに、女性の方が得意な仕事の分野も多くあるのです

    性別は一つの特徴でしかありません。年齢や持って生まれた身体的特徴、興味のある分野、様々な特徴のうちにあるだけのものです。その人が、なにが得意か?という話であり、得意なものを仕事にすれば良いのです
    力仕事や理系への興味=仕事という括りは乱暴ではないでしょうか

    主様の記事を、悪い方に読めば、「力仕事や理系の仕事ができない女性は社会で働くべきではない」という風に読めてしまいます。
    これはかなり、悪い読み方だとは思うのですが、私が言いたいのは仕事というのはかなり多様性があり、人々がそれぞれ得意分野で自分の価値を生かすことが、より人々を平等で自尊心や他尊心のある社会へ導くのではないか、と思うのです

    自然な流れというのは、非常に難しい問題です。たしかに我々は人類という大きな仲間ですが、その中には一人一人の生活や人生、愛する人がいます。
    どのように家族を作るか、誰がどんな能力を持っているかは、傾向があるにしろ、個人個人によって違います。性別などという、二元論で簡単に片付けられる話ではない

    全ての人の人生で自由意志をできる限り尊重できる、そんな未来を目指すための、今は過渡期なのではないでしょうか。女性は家に居るべき、男性は社会に出るべき、そのような考え方では、いつまでも個人の幸せにたどり着かないのではないでしょうか。

    • 管理人 より:

      あんこ様。
      コメントいただきまして、ありがとうございます。

      おっしゃる通り、仕事と言っても様々あり、女性に向いている仕事も多々あります。
      私は、女性は仕事に不向きだから仕事をしない方が良いとは一言も書いておりません。

      仕事をしたい女性は仕事をして良いと思います。
      ただ、男性と女性の違いがあるのはあきらかであり、向き不向きがありますので、完全男女平等を目指すのではなく、適材適所で仕事の分担をするのが良いというのは、別の記事にも書いている通りです。

      また、女性に力仕事をさせるべきというのは私の意見ではありません。
      以前、男女平等にするなら、女性も力仕事をするべきというご意見があったため、そういった意見への反論という意味もあります。

      誤解を与えてしまったようですが、私も基本的にあんこ様のご意見と同じかと思いますので、ご理解いただけますと幸いです。

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私自身、未熟なことは重々承知しておりますので、批判的なご意見を書き込んでいただくのは大いに結構なのですが、どこをどう改善すれば良いか分からないコメントも多いため、できましたらどの部分がどういった理由でダメなのかや、改善策も述べていただけますと幸いです。