自分の性格を変えることはできるか
自分の短所を自覚し、それを直したいという人は結構いらっしゃるかと思います。
しかし、自分の性格というのはなかなか変えることはできません。
性格を変えることはできないのでしょうか。
■自分の性格をよく知ること
たまに、自分の性格のことを聞かれても、うまく説明できない人がいます。
「灯台下暗し」ではないですが、あまり自分の性格を気にせず、天真爛漫に生きている人も多いようです。
ただ、あまり自分のことを知らなすぎるのも良くありません。
就職活動の面接や、男女の交際などでも、自分の性格を聞かれることはよくあります。
そういった時のためにも、自分の性格を分析しておいた方が良いでしょう。
難しく考える必要はなく、今までの自分の行動を思い起こし、どんな性格だったかを分析してみることです。
また、他人に自分がどういう性格かを聞くことです。
友人や会社の上司、部下など、自分と深く関わりのある人に聞いてみましょう。
ただ、他人では、どうしても短所を言うことを遠慮してしまいますので、家族、特に両親に、自分の性格を、短所を含めて聞いてみましょう。
■自分の性格を自覚する
自分の性格が分析できたら、その性格を自覚することです。
つまり、その性格を一度受け入れるのです。
人から短所を言われても、
「そんなことは絶対ない」
と思ってしまいがちなのですが、自分では気づかない場合もあるのです。
周囲の人が自分の性格を評価しているとすれば、自分の分析よりも正しい可能性が高いです。
短所を言われて、良い気分になる人はいないと思いますが、一度自覚し、受け入れてください。
短所と長所が分かったら、短所を改善できるかを考えてみましょう。
■短所も裏を返せば長所となる
短所と言っても、裏を返せば長所とも言えます。
例えば、「暗い」という性格は、良く言えば「おとなしい」ですし、「優柔不断」という性格は良く言えば、「慎重」になります。
「飽きやすい」性格は、「執着しない」とも言えますし、「頑固」という性格は、「こだわりが強い」ということになります。
また、その逆も正となります。つまり、長所も裏を返せば、短所となります。
例えば、「明るい」という性格は、「口うるさい」となりますし、「熱中しやすい」という性格は、「周囲が見えなくなりやすい」となります。
「まじめ」という性格も、「つまらない」性格にもなりえますし、「優しい」という性格は、「厳しさが足りない」とも言えます。
このように、一つの性格を取っても、良し悪しがあります。
短所を言われたからと言って、必ずしも悪いことではありません。
また、逆に長所を言われたからと言っても、良いとは限りません。
自分の性格の良い部分を残しつつ、悪い部分を改善していくことが必要です。
■性格を変えるには時間がかかる
私も、遺伝の影響か、頑固で一度決めたら人の意見を聞かずに突き進むという性格があり、改善したいと思っていました。
信念を貫くという意味では良い性格かもしれませんが、人の意見を無視してしまいがちなので、人から嫌われることもあります。
何年も頑固な性格を改善しようと心掛け、その結果、今はだいぶ柔軟な性格になりました。
信念を貫く良い部分を残しつつ、人の意見を無視せずによく聞くようにしています。
恐らく、自分の性格を変えることはできると思いますが、時間はかなりかかると覚悟した方が良いでしょう。
常に、自分の悪い性格が出ないように心掛け、改善しようとする努力が必要です。
ただ、稀に、自分の悪い性格のせいで、人が死んでしまったなど、ショックな事が起これば、急激に性格が変わることもあるでしょう。
しかし、そうなってからでは手遅れです。
なるべく、そうなる前に自分の性格を分析し、性格を改善するようにしたいものです。