性格に影響を与える環境

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人の性格というものは、多種多様で本当に色々な性格の人が世の中に存在します。
こういった性格は、どのようにして決まるのでしょうか?

 

■先天的性格と後天的性格

人間の性格には、生まれ持ってして決まっている性格と、生まれた後に周囲の環境によって構築されていく性格の2種類があります。
前者を先天的性格と言い、後者を後天的性格と言います。

先天的性格は、親の遺伝の影響を受けて決まる性格で、先天的な性格を変えることはほぼ不可能です。
必ずしも、親の遺伝だけで決まるわけではありませんが、その人が元々持っている性格で、周囲の環境に影響を受けない部分です。

対して、後天的性格は、周囲の環境によって、性格が左右されるものです。
周囲の環境と言っても、様々な要因があります。
ただ、この後天的性格は、変えることができる部分でもありますので、もし、自分の性格を変えたい場合は、後天的なものかどうかを考えてみる必要があります。

 

■周囲から影響を受ける性格

周囲から影響を受けるものとしては、家族、兄弟、教育、学校、友達、国、土地、文化、家族内の裕福度など、様々なものに影響を受けます。

家族が貧乏であれば、当然苦労が多くなりますので、知恵を使って他の人たちと対等になろうと努力したり、ハングリー精神が身についたりします。
逆に裕福な家庭に生まれた人は、お金があるので、浪費家になってしまったり、努力をあまりしない人になりがちです。

また、両親の教育方針や、兄弟の有無によっても、その人の性格が大きく変わることになります。
例えば、長男や長女で、下に弟や妹がいる人は、リーダーシップ性を持ったり、少し気の強い性格になったりします。
逆に、末っ子で、上に兄や姉がいる人は、甘えん坊になったり、おとなしい性格になる傾向にあります。

学校での生活でも、付き合う友達に影響をかなり受けるかと思います。
不良集団のような学生たちと仲良くなってしまったら、その人も不良への道を進んでしまうかと思いますし、おとなしい友達グループに入ったら、その人もおとなしい性格になっていくのかと思います。
もっとも、最初に友達を作る時点で、類は友を呼ぶという言葉もある通り、まったく性格の異なるグループと仲良くなろうとは思わないですが、友達の影響は少なからず受けると言えるでしょう。

生まれた国が日本でなければ、もっと大きく性格に影響を与えるでしょう。
自由の国アメリカで生まれていれば、自由でおおらかな性格になりやすいと言えます。
同じ日本国内でも、生まれた地方によっても、性格に影響を与えます。

このように、環境によって、後天的性格部分に大きく影響を与えられています。

 

■トラウマとコンプレックス

小さい頃に、精神的な苦痛を受けると、トラウマとして残る場合があります。
このトラウマも性格に大きく影響を与えます。

学生時代に友達からいじめられ続けた人は、それがトラウマとなり、一生人間不信に陥ってしまう場合もあるでしょう。
幼い頃の交通事故で、目の前で両親を失くしたという人は、怖くて車に乗れないというトラウマを抱えてしまうかもしれません。

トラウマによって、性格に影響を与えられてしまい、行動を制限されてしまうというのは、あまり良いことではないと思います。
トラウマを抱えている人は、なるべくそれを忘れるようにするか、克服するように努力した方が良いかもしれません。
なかなか難しいことではありますが、毎日少しずつでも良いので、実行してみていただければと思います。

また、コンプレックスも同様に性格に影響を与える場合もあります。
容姿が悪い、背が低い、持病があるなど、人はそれぞれ色々なコンプレックスを持っているかと思います。

そういったコンプレックスがあるからと言って、異性に積極的になれなかったり、行動的になれなかったりするのは、もったいないと思います。
コンプレックスは誰でも持っているものですし、それが悪いものとは限りません。

そのコンプレックスが好きと言ってくれる人がいるかもしれないのです。
もし、そういう人が周囲にいたら、その瞬間、自分のコンプレックスは長所となります。

あまりネガティブに考えず、自分がコンプレックスを持っているということをまずは受け入れてみてください。
そして、そのコンプレックスが悪いものとは限らないということを考えるようにしましょう。

 

■性格を変える方法

先天的な性格を変えることはできませんが、後天的性格は変えることができます。

生まれつき怒りっぽい性格だったり、おとなしい性格など、どうしてもそれを直せないものもあります。
それは、先天的性格の可能性が高く、そういった性格を変えるのは難しいかもしれません。

しかし、後天的な性格は、もともと周囲に影響を受けて構築された性格ですので、後からでも変えることは可能かと思います。
もちろん、時間をかけて構築されたものですので、変えると言っても簡単なことではありません。

性格を変えるには、時間をかけて、ゆっくりと少しずつ、自分にどういった性格になるべきなのかを、自分に言い聞かせる必要があります。
どういった性格になりたいのかを紙に書いて、毎日見る場所に貼っておくというのも有効でしょう。
何年かかるか分かりませんが、そういった毎日の積み重ねで、徐々に性格を変えていくことはできるかと思います。

何かショッキングな出来事があった場合に、大きく性格が変わることもありますが、滅多に起きないことですし、これを利用してなりたい性格になるというのは難しいでしょう。
性格を変えるには日々の努力が必要です。
あせらずゆっくりと改善するようにしましょう。

 
人の性格は様々なものがあり、一言では語れないほどではありますが、どういったことが自分の性格に影響を与えるかや、自分の性格が他人からどのように見られているのかなどを意識することは良いことだと思います。
その上で、改善できるところは改善し、良い部分を引き出すようにしましょう。

 



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2 件のコメント 性格に影響を与える環境

  1. 通りすがり より:

    アメリカ育ちはプライド高いし、性格悪い人も多いですよ
    大らかな性格じゃない

  2. 街道を歩く人 より:

    学生時代に上級生のわがままで野球を教えられていたが、教え方に問題があって自転車ごと押し倒されて「ソフトにこなあかんやろ!」の罵声と共にいじめに見えてPTAの役員をしていた父親に謝りに来た。それ以来野球嫌いになり中学生の体育の授業で野球の授業始まったとたん
    雷鳴が体内から鳴り響き、ジレンマ爆発、鬼の形相をしていたらしい
    全身に電気が流れ首の後ろが痛かった記憶がある
    どちらもわんわん大泣き先生にも伝えたいことも伝えられず
    人生観の中で一番むかつき過ぎた体験です。野球嫌いは体験するのは二度と御免こうむる
    勘違いする悪友が多すぎるし、人を見下すような上から目線の大嫌いなあだ名が中学の同級生の男子に普通に言われていたが憐れみを覚えていた
    ごく一部の男子友達はカリギュラ精神がなく可愛らしいニックネームを付けられていたが断然ましだった。

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