人工重力は可能なのか

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※この記事は過去の記事からの再掲載となります。

 

■重力を人工的に発生させることはできるのか

宇宙空間などでは、重力がないので、困ることもあります。
液体などが落ちずに空間に漂ってしまうため、料理が難しかったり、移動が困難だったりします。

では、人工的に重力を発生させることはできるのでしょうか?

これは非常に難しいと言わざるを得ません。

某アニメで、宇宙空間に人が住めるようにしたコロニーは、筒状にした巨大な基地の地上部分をぐるぐる回すことで、遠心力によって人工的に重力を発生させたという原理らしいですが、土地の部分は人工重力が発生できたとしても、中のいる人や物までは遠心力が働かないはずなので、現実的にはできません。

全てのものに磁石を付けて、地面にも逆の磁極の磁石を埋め込めば、人工的な重力となるかもしれませんが、動物や物にそれができたとしても、液体まではできませんし、同じ磁極同士は反発しあうので、日常生活も難しいものとなってしまうでしょう。

物を引っ張るには、遠心力や磁力が有力ではあるのですが、実現は難しいと言わざるを得ません。
他にフレミングの左手の法則を利用した、電力と磁力で別の軸に力を生み出す方法もありますが、これは直線では力を生み出すことができますが、面でとなると難しいと思われます。

また、逆に地球上で無重力状態を作るのも難しいようです。
宇宙飛行士の訓練では、当然無重力状態を体感してもらわなければならないのですが、地球上では重力が働いているため、無重力状態を作るには重力を打ち消さなくてはなりません。

簡単な方法では、プールの中なら浮力のおかげで、無重力に近い状態になるため、そこで訓練されることもあるようです。
本格的にやるなら、飛行機を上の方から自由落下させると、内部が無重力状態になるため、そこで体感することができます。
飛行機を自由落下させると、内部の人も一緒に落ちてはいるのですが、空気抵抗もありませんし、飛行機自体も落ちているため、無重力の感覚になるということです。

惑星に重力があるのは、万有引力の法則により、全ての物質には引き合う力があるからで、質量が大きければ、引力も大きくなるため、惑星に重力ができています。
重力を得られるほどの大きな物体を人工的に作るのは非常に難しいですし、そもそも宇宙空間上にそういった物体を作るよりも、宇宙空間に存在している星を使えば良いということになってしまいます。

科学が発達していけば、もう少し別の方法が出てくるのかもしれませんが、アニメや映画などを観る時も、そういったことを考えてみるのも面白いかもしれません。
 



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