「宜しくお願い致します」は間違い?

0 Comments


※この記事は過去の記事からの再掲載となります。

 

■漢字とひらがなの違い

「頂く」と「いただく」は、明確に言うと違いがあります。
「頂く」というのは、受け取るや食べるなどの謙譲語の時に使われます。

つまり、「ファイルを頂いてもよろしいでしょうか」は正しいですが、「お越し頂いてもよろしいでしょうか」は、誤りになります。
後者の方の「いただく」は動詞に付属する言葉であり、受け取るの謙譲語ではありません。
この場合、「お越しいただいてもよろしいでしょうか」とひらがなで書きましょう。

同様に、「致す」と「いたす」も違います。
「致す」は「する」の謙譲語です。

「それは私の方で致します」は正しいですが、「よろしくお願い致します」は、厳密に言うと誤りです。
こちらも、後者の「いたす」は動詞に付属する言葉ですので、「よろしくお願いいたします」が正しい表記になります。

ちなみに、「よろしく」を「宜しく」と書くのも誤りのようです。
「宜しく」は当て字だそうで、本来の読み方ではないそうです。

この他にも様々ありますが、考えるのが面倒な場合は、どの場合でもひらがなで書いておけば間違いはありませんので、迷ったらひらがなで書いておけば良いでしょう。
ただ、日本語を正しく使うのは、日本人にとっても美徳と言えますので、なるべく意味を考え、適切な漢字とひらがなを使いこなしていただければと思います。
 



関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを投稿する

メールアドレスが公開されることはありません。メールアドレスを入力すると、返信があった時に通知されます。
※が付いている欄は必須項目です。

※コメント送信前に以下をご確認ください。

コメントは承認制になっております。
どんどんお気軽にコメントを投稿していただいても構いませんが、記事の内容と関係ないものは掲載されませんので、ご注意ください。
逆に、記事の内容に沿っていれば、どんな批判的なコメントでも受け入れさせていただきます。

私自身、未熟なことは重々承知しておりますので、批判的なご意見を書き込んでいただくのは大いに結構なのですが、どこをどう改善すれば良いか分からないコメントも多いため、できましたらどの部分がどういった理由でダメなのかや、改善策も述べていただけますと幸いです。