可能性200%とはどのくらいの確率なのか

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※この記事は過去の記事からの再掲載となります。

 

■確率と倍率

よく、
「その可能性は200%ない」
などと言うのを聞きますが、この言い方はおかしいです。
その言い方をするなら、何%がマックスなのか?と質問をしたいです。

確率の話をするなら、最大値は常に100%であり、それを超える%を出すなら倍率ということになります。
つまり、
「売上が昨年比の200%になった」
という言い方なら正しいのです。
この場合、売上が昨年の2倍になったという意味になります。

理系なら、確率と倍率の違いはよく理解しており、混同するような言い方はしないはずです。
なので、この間違いは文系独特のものなのかもしれません。

「十二分」という言い方があり、「十分にある」という言い方よりも強い表現なのですが、これが120%のことと勘違いしているのでしょう。
この「十二分」というのは、水量などがたっぷりある「十分」よりも多く、あり余るほどあるという時に使うものであり、120%という意味ではありませんし、120%だったとしても、それは倍率なので確率ではありません。

この勘違いから、120%よりも多い200%とか、「1000%あり得ない」などという言い方をしてしまったものかと思われます。
確率の話なら、常に100%がマックスですので、「可能性は100%ない」と言った方が信頼度が高くなります。

0~100%の間でも、倍率の場合があるので、確率か倍率かの判断は間違わないようにする必要があります。
理系の方なら間違うことはないと思いますが、特に文系の方は勘違いをしないように注意しましょう。

 



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