新型コロナウイルスについて20
前回に続き、新型コロナウイルスの新情報などから、また色々と考察してみたいと思います。
■日本の現状
日本では1月上旬に2回目の緊急事態宣言を出し、そのあたりをピークに感染者数が下がっていますが、これは緊急事態宣言の効果なのでしょうか?
感染者のグラフを見てみればすぐに分かりますが、緊急事態宣言を出した直後から感染者数は減り始めています。
コロナは潜伏期間が2週間前後ありますので、緊急事態宣言の効果が出る前から下がり始めていたことを意味します。
では、なぜ何も対策をする前から感染者数が減り始めたのでしょうか?
このサイトをご覧の方ならすぐに分かると思いますが、感染者数が減ったのは、気温が落ち着いてきたためというのが、最も大きな理由として考えられます。
12月は関東でもものすごく寒かったですが、1月は寒いとはいえ12月ほどではなく、さらに人々が寒さに慣れてきたために、免疫力低下が抑えられたと考えられるのです。
PCR検査数が一時的に増えたという要因もあるでしょう。
一般の人も簡易的にPCR検査ができるようになり、感染者数が急増したようなグラフとなりましたが、緊急事態宣言の発出後は、印象操作のためか、政府が追跡調査のPCR検査をしなくなったようです。
もちろん、緊急事態宣言の効果も0ではないと思いますが、効果はかなり低いと考えて良いでしょう。
気温と感染者数のグラフを見比べてみれば一目瞭然かと思いますが、新規感染者数と気温はほぼ連動していて、気温が下がれば感染者数が増え、気温が上がれば感染者数が減っているというのが分かるはずです。
これは、日本だけでなく、欧米諸国でもほぼ同様のようです。
ヨーロッパでは日本よりも寒いので、1~2月の段階ではまだあまり改善していませんが、暖かくなってくれば被害が収まってくると予想されます。
日本でも今後、気温が上昇してくれば、人の免疫力も高くなるので、感染者数も重症者数も減ってくるでしょう。
今まで書いてきたように、経済規制は効果が低いわりにデメリットが多いので、厳しい経済規制は止めていただきたいものです。
■無症状の人がウイルスをばらまいている?
中国では、無症状の人がスーパースプレッダーとなったという例が報告されています。
スーパースプレッダーというのは、コロナウイルスをばらまいた人ということですが、塾の講師が感染してしまい、その人の講義によって多くの受講生が感染したということのようです。
これまでこのサイトでは、発症前の感染者と、無症状感染者は違うと述べてきていて、発症前の感染者が最もウイルスをばらまいてしまっているのではないかと考えてきました。
しかし、ずっと無症状の人でも、一時的にウイルスをばらまいてしまう可能性はあります。
ウイルスが体内に入ってきてしまった時に、免疫細胞がウイルスと戦うことになるのですが、その戦っている間はウイルスが体内に存在していますので、その人からもウイルスが出てしまうことがあるということでしょう。
当然、ウイルスが大量に入ってしまうほど、ウイルスを退治しきるのに時間がかかります。
そのため、ずっと無症状のままの人でも、免疫力があまり高くない人は、ウイルスをばらまいてしまう可能性があるということです。
免疫力が非常に高い人は、ウイルス退治にそれほど時間はかかりませんので、ウイルスをばらまくリスクは減るのかと思います。
日本でもクラスターが起きた時は、追跡調査で無症状の人でも陽性と出てしまうことが多いですが、感染した直後の数日間くらいは、ウイルスと免疫細胞が戦っている状態なので、体内にウイルスがいるということです。
ただ、日本でクラスターが起きて陽性者数が増えても、無症状のままで済むという人も多いはずです。
無症状のまま終わる人は、免疫細胞がウイルスを全て退治したということを意味します。
免疫力が少し低くなっただけでも、コロナウイルスを退治するのに時間がかかってしまいますので、いかに免疫力を高めておくことが重要かが分かるかと思います。
■マスクの種類
最近は、不織布マスクにしろだの、二重マスクが良いだのと、マスクの種類についての話題もあります。
マスクをしていても感染している人が多いことから、マスクの効果が疑問視されているということかと思います。
これまで書いてきたように、コロナは空気感染と思われますので、完全に感染を防ぐなら、ガスマスクや酸素ボンベのようなものでないと感染を防げません。
ただ、マスクの種類によってフィルタ効果が変わるのは間違いないでしょう。
飛沫感染やエアロゾル感染のみであれば、どんなマスクであっても感染予防効果は高いのですが、空気感染の場合は、マスクの小さい隙間からウイルスが通過してしまいます。
そのため、ウレタンマスクや布マスクよりは不織布マスクのようなものの方が、フィルタ効果は高いと思われますが、フィルタ効果が少し高くなるだけで、不織布マスクなら大丈夫というわけではありません。
二重マスクについても、1枚よりはマシかと思いますが、ウイルスは非常に小さいため、空気が通過するということは、ウイルスも通過できると考えて良いので、マスクを重ねても100%安全というわけではないかと思います。
また、鼻と頬などの隙間からも空気が漏れたりするので、ここからウイルスが出入りできます。
空気感染の場合は、完全な感染予防が難しいと私が言っているのは、そういった理由があります。
アメリカの研究結果で、手に触れたものからコロナに感染している可能性が0.5%程度だったという結果が出ていることから、ほとんどが空気感染なのかと思われます。
しかし、この空気感染は、免疫力を高めてさえおけば、感染しても発症を防ぎやすいということは分かっていますので、やはり免疫力の維持が重要ということになります。
■オリンピックは開催できるのか
マスコミは、コロナの恐怖を散々国民に植え付けているにも関わらず、オリンピックは開催したいようです。
マスコミのせいで、国民がコロナに怯えてしまって、様々なスポーツの大会やイベントは中止させているのに、オリンピックだけは開催したいというのは、虫がよすぎる気がします。
緊急事態宣言やワクチンがなくても、暖かくなってくれば人々の免疫力が上がるので、感染者数は減ってはきます。
しかし、現状としては、日本も他の国も、感染者数は昨年の同時期より多いわけであり、昨年は延期したのに、なぜ今年は開催できるのかという声が挙がるのは当然と言えます。
これからワクチン接種が始まるので、もっと感染者数も減ってくるとは思いますが、完全には収束しないと思われます。
抗体がすぐに消えるという研究結果から、ワクチンを打っても、抗体が消えた人からまた感染が広がる可能性があるためです。
私は別にオリンピックに反対というわけではないのですが、現状を踏まえると中止にせざるを得ないのではないかと思います。
もともと免疫力対策だけをしていれば、ここまで感染が拡大することもなく、オリンピックも開催できたとは思いますが、マスコミや政府の間違った対策により、感染拡大が収まらず、さらに国民にコロナの恐怖を植え付けたことによって、オリンピックどころではないという風潮になってしまっているからです。
まあ、中止にしてしまうと、オリンピック経費の損害が膨大なものとなってしまうので、無理矢理に開催してしまうのかもしれませんが、オリンピックを中止にしたくないのなら、あまりコロナの恐怖をあおらない方が良いということです。
夏になれば、人々の免疫力が上がるため、感染拡大は落ち着きますので、開催自体は不可能ではないと思いますが、それなら昨年でもできた話です。
マスコミの方々には、これ以上コロナの恐怖をあおるのではなく、免疫力による発症予防をするように、国民の皆さまにお伝えいただきたいものです。